シェア
横山
2022年12月29日 01:28
白い息が逃げていく。去年の怪我を思い出す。僕が買ったもの、君が残したものが、風化したり踊ったり風に揺れたり、たまに電源がフッと入ったりする。茶色い目の、手袋をした子どもたちが、ずっとバイバイを言い合って、いつまでも言い合って、夕暮れが鬼の大群で埋め尽くされるまで、いつまでもそれは続いて。僕は恥ずかしくて、いつでも恥ずかしくて、他の人格に頼って、そいつが出しゃばったりして悔しくなる。そして世界はこの