仙台キリシタンに伝わる聖母像
昭和11年5月23日、仙台市において伊達忠宗300年祭が開催されたときのことである。ある青年が会場に現れて、先祖から伝わるという家宝の小さな象牙でできた聖母像を皆の前に出した。この青年の先祖は、かつて仙台キリシタンであったというが、伊達忠宗から迫害を受けて北海道に逃げ延びたという。
聖母像の足元には次のようにラテン語で書かれていた。
"Sub tuum praesidium confugimus, sancta Dei Genetrix; nostras deprecati