北国みんと

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ひとときの夢

 夜の街  眼鏡をかけてはっきり見える  知らない人がいっぱいいて  私の嫌いな人はお家の中  こっちの方が好きなのに  中々一歩が踏み出せない  同じ気持ちの人たちと  騒いで騒いで気持ちいい  ぶつかった人に謝って  でも笑顔で返される  そんな楽しい時間は  ひとときの夢  夜が明けると  嫌いな世界  眼鏡を外して    イヤフォンで耳を塞いで  そうしないと歩けない世界    名前も知らない  ぶつかった人の  笑顔が心を暖かくす

    • 夢でいいから

       ねぇ そっちに行っても良い?  まだダメだよ  何度も何度もやり取りした  何度も何度も断られた  最後に    君の手 好きだからさ  その言葉がずっと耳の奥に  残っている  だから  まだ自分の手を手放せない  君が教えてくれたこと    まだやり残してる  嫌いな世界で  僕の手は必要とされている  必要とされなくなったら  君に会いにいく  だからそれまで  待っててね  そんなに長くは  待たせないから    でもさ  やっ

      • 探しもの

         それはいつも突然やってくる  いつもはぼやけた視界なのに  至近距離で鮮明に  震えて  吐き気がして  逃げ出したくなる  全て今この瞬間に  無くなってしまえば  楽になるのに    もう大丈夫  そのくらい  目も耳も閉じたのに  まだダメな時が  突然やってくる  ああ  全部消えてしまばいいのに  でもそれは無理な話  わかってるよ  それくらい  だからずっと探し続ける  怖いものが怖くなくなるくらい    心を穏やかにして

        • 人間にはなれない

           1回目    あなたにできるわけないって  言われて育った    変わってるねって言われた  だから気持ちを奥に閉じ込めた  周りに合わせて  自分を変えた  いつもの声が聞こえなくなった  2回目    楽しいことで  収入を得ていたはずが  苦しくて苦しくて  心が壊れた  それを周りのせいにした  自分を責め続けた  嫌になったら逃げた  自分を深く理解せず  もう迷宮だった  暗い暗い  闇の中  でも誰かのせいにして  生きてきた  聴こえていた声

          痛い

           痛い痛い痛い  君の心が叫んでる  でも君はそう言わない  君は怒りに変えて  辛いとも言わない  僕は君の伴侶じゃないから  君の側に不誠実な人がいることが  とても悲しい    痛い痛い痛い  君の心が入ってくる  それなのに  君は同意を求めるだけ  伴侶の不誠実を責めるだけ  しかもとうに許している    ああ  僕は君を抱き締める  君は僕をそっと離す  大丈夫と    そんな優しい君の心  僕には痛すぎてどうにもできない #詩 

          桃源郷

           僕は子供の声が苦手  僕を裏切った人を  思い出すから  僕は女性が苦手  僕を蔑んだ人を  思い出すから  いつ目を潰そうか  いつ耳を潰そうか    いつ消えてしまおうか    世界から消せないものは  消せないから  自分が消えるのが  一番早いよね      そう思って何年経つだろう  未だに消えない澱となって  心の奥に引っかかっている    こんな世界に未練はない  あるのはあの人を  悲しませたくない  という理由だけ  苦労を重ねて  孤独

          もうなにも

           走って  走り続けて  何もつかめなくて  何も残らなくて  疲れて  疲れ切って  座り込んで  何もできなくて  何もしなくて良いよ  そんな言葉に救われる #詩

          eraser

           もしも僕の寿命が  あと一日だったら  僕は何をするだろう  みんなは愛する人に  会いに行ったり  メッセージを送ったり  するのだろうか  生まれてきたことに  今まで生きてきたことに  感謝するのだろうか  僕は生きてきた痕跡を  できる限り消すだろう  誰にも残らないように  何も残らないように  ここに書いたことすら  消してしまうだろう  僕は僕で  誰にもどうにもできないから  僕は僕の存在の痕跡を  残したくない  君に何も残したくない

          It's going to be fine.

           ねぇ どうしたの?  なぜ泣いてるの?  大切なもの無くしたの?  一緒に探してあげる  形のないものなんだね  君の心がポッカリ空いてる  それを埋めたいの?    うーん  ここには無いみたいだね  どうする?  進む?  もうちょっと休む?  休み休み見つけて行こうか  ゆっくりゆっくり探せばいいよ  人間が怖いんだね  人間に裏切られたんだね  もう信じられないんだね  でもさ  大丈夫だよ  この宇宙は  人間だけしかいないわけじゃない  孤独

          It's going to be fine.

          home

           群青色の空に  キラキラと輝く  満天の星  淡く紅色に浮かび上がる  一面の曼珠沙華  僕の頬には一筋の涙  おかえり  ただいま  君にずっと会いたかった  君を抱きしめたかった  ああ  早く帰ろう  我が家へ  小さくて暖かな  穏やかな  僕の心を  包んで  癒してくれる  君のいる場所へ   #詩 #癒し #PTSD

          love

           僕は愛がわからない  好きと何が違うのかな  宇宙が好き  花が好き  木々も好き  チョコレートが好き  キラキラしているものが好き  でも愛はわからない  好きと思う人もいる  優しく親切にもできるけど  それは愛なのだろうか  僕の世界は好きで満たされてる  でも愛がわからない      手放したくないのが愛ならば  僕は何も愛していない #詩 #PTSD   #スピリチュアル

          loneliness

           人間には  感情があるから  みんな何かしら傷を負っている  あの人もこの人も  大きい傷  小さい傷  封印した傷  引きずる傷  傷 傷 傷  その根源は  寂しいという感情  寂しいから  何かで埋めようとして  傷つけたり  傷ついたり  傷のない人はいない  人間は寂しい生き物 #詩 #PTSD

          Silence

           美味しいの?  美味しいくないの?  僕の作った食事は  何もないままお腹の中  美味しいの?  美味しくないの?  ただただ無言で消えていく  だから僕は無になる  たった美味しいの  一言で  僕はいい気分になれるのに  無言だから  僕は無になる  僕はもう期待しない  僕はもう信じない    いい気分でいる為に  僕が僕であるために  僕は無になる #詩 #PTSD   #スピリチュアル

          innocence

           どこに置いてきてしまったのだろう  あの時の気持ち  素直な心  純粋な好奇心    大人になって忘れてしまった  キラキラした目  経験したことのない  ワクワク感  喜びと楽しさ  大人になって  思い出すことの難しさ  思考が邪魔をする    常識なんてないのに  普通なんてないのに  純粋培養された自分  どこかでバグが発生して  どこかで思考に苛まれ  無邪気さを失った  目の前に大きな扉が現れて  鍵が無くて開かないとき  鍵は自分

          comfort

           とりあえず  書く  起こってしまった  事実を書く  感情ではなく  事実を書く  辛い経験で  思い出したくもないけれど  事実を淡々と書いていく  次に感情を書く  感情は今の感情  その事実に対して  辛いのか  悲しいのか  もう何とも思っていないのか  時間の流れで感情は変化する    あのとき辛かったけど  今は?    辛い過去が遠のくほど  その間の嬉しいことが  思い出される  ああ、僕は宇宙が好きだった  ああ、僕は花が好きだった  ああ

          I am me

           僕はずっと考えてた  なぜこんな理不尽なことが  起こるんだろうと  僕はずっと考えてた  あの時正解を出せたのだろうかと  僕は今でも考えている  あの人は後悔していないのかと  僕は今でも考えている  あの人は選ばないことを  選んで良かったのだろうかと  僕は今でも過去に戻ると苦しくなる  あの時あの人の手を  離してあげられていたら  お互い違う道でより良い人生  だったのではないかと  でも僕は  選んでしまった  あの人といることを    たとえ僕が