オフピーク時間帯ピークオフ
通勤でオフピーク定期券を使っていました。
オフピーク定期券とは通勤ラッシュの時間帯「ピーク時間帯」を避ければ電車に安く乗れる定期券のことです。満員電車の混雑緩和のための定期券という感じでしょうか。
およそ半年前、この定期券の存在を知った私は意気揚々とオフピーク定期券を買いました。
オフピーク通勤を始めた当初は、勢いもあってか早起きが容易にできました。乗り込んだ車内はスカスカで座り放題。静かな車内で小さな優越感に浸りつつ穏やかに通勤するのは幸せでした。
しかし、3ヶ月も経つと早起きが億劫になってきました。勢いで始めたことは中々続かないものですね。
さて、早起きが出来ずオフピーク時間帯を逃し続けるとどうなるでしょうか。何と普通に定期券を買うよりも高くなるのです。実はこのオフピーク定期券、ピーク時間帯は定期券としては使えず普通に料金がかかるのでした。
例えば半年で買った場合、普通定期券とオフピーク定期券の差額は一万円くらいです。ピーク時間を逃して電車に乗ると普通料金。私の場合は大体300円くらい追加でかかります。
10000/300≒33
ということで、逃して良いオフピークは大体30日程度となります。それ以上を超えると普通定期を買うよりも高くついてしまいます。
ちなみに、その頃の私は二日に一度はオフピークを逃しておりました。早起きが出来ず普通料金を支払った時のあの何とも言えない罪悪感。まるでマリオでミスをして、一人ずつ残機が減っていくかのような無念な感じでした。
しかもギリギリでオフピーク時間帯に間に合ったとしても乗る電車は満員なのです。
実は、多くの人がオフピーク時間帯の一番最後の電車に乗るものですから、オフピーク時間帯の最後には結局、満員電車が出来上がるのです。何とも本末転倒。私はこの現象に「オフピーク時間帯ピーク」と名前をつけました。
毎朝このようなことをしていれば、そのうちに疲れ果ててしまう。私に残された選択肢は2つでした。ちゃんと早く起きて電車に乗るか、普通定期券に切り替えるか。私は迷いなく手数料220円を払って普通定期券に切り替えたのでした。
安物買いの銭失いとはまさにこのこと。
早起きは三文の得と言いますが、オフピーク定期券を買った者は、早起き出来なければ逆に損をしてしまう。これが都会の厳しさです。
ちなみにオフピーク時間帯直後の普通料金の電車は割合空いており、座ることも出来ました。
そういう訳で私は今、オフピーク時間帯ピークを避けてオフピーク時間帯ピークオフ普通料金電車に乗って通勤をしております。
おわり