決済ってなに?不動産取引の最終日の流れ
こんにちは。
不動産を売りに出して、もしくは不動産を買うときに、決済という言葉が出てきます。
決済とは?
決済とは簡単にいうと売買代金を精算して、物件の名義を変更することです。
私もこの業界に来る前は決済という言葉は金融機関時代に何度も聞いてきましたが実務的には何やらあまりわかっていませんでした。
一般素人の人からするともっと何のことかわからないはずです笑
不動産を手放すまでのスケジュール
①売却査定
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②媒介契約
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③案内
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④売買契約
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⑤決済(引渡)
上記の流れになります。
決済は1日で全て完了させることが一般的です。
新築物件の購入の場合などは決済を自動で行い、引き渡しにかかる業務である鍵渡しなどを後日行うことも多々ありますが売却については1日で完結させます。
決済日の流れ
①集合
集合は基本的に買主の使う銀行に集まって振り込みをして貰います。
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②売主の権利証の確認や売却の意思確認
この時に必要となる書類です。
・本人確認書類
・権利証
・印鑑証明
・実印
・住民票
・戸籍の附票
などなどです。
住民票は登記されている住所から1度引越しされていると必要になります。住所の沿革を取る必要があるので、必要な書類です。
戸籍の附票は、2回以上引越している人は必須です。住民票の移動履歴がわかるのでそれで登記上の人物との整合性を確認します。
登記上の住所=現住所である場合は、印鑑証明だけでOKです。
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③買主の所有権移転意思確認
・認印
・本人確認書類
・住民票
・印鑑証明
・実印など
ローンを利用される際には印鑑証明などが必要になる場合がありますが基本的には認印と本人確認さえあればなんとかなります。
買う時の方が揃える書類が軽いのです。
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④いよいよ振り込みです。
買主から売主へ振り込み送金が実施されます。
口座情報は忘れずに持参しましょう。
振込手数料は基本的に売主が負担することになります。
取引の慣習上売主が持つケースが大半ですが買主が持つ場合もあります。
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⑤着金確認後、カギ渡しで終了
着金確認をするまでが時間が長いです。
ここがしんどいですが目安1時間くらいですね。
着金確認のためにスマホにアプリを入れておきましょう。今時記帳して確認する人はいません。
双方にとってスムーズに進むようにしましょう。
お金が入ればあとは鍵をわたして、お支払いする費用を支払えば終了です。
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⑥ローンの返済がある場合
住宅ローン返済が絡む場合は、売主が利用している銀行へ出向きます。その銀行で全額繰上げ返済をしていただくことになります。
抵当権抹消書類は司法書士に受取を委任します。
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これにて終了です。
どうですか?
なかなかわかりづらいですよね。
これが決済と言われるかなり大事な作業です。
一つでも誤りが生じれば大変なことになりますし、日程を再度調整することも双方にとっても負担となります。
担当の不動産屋としっかり前準備をした上で当日に臨んでいただきたく思います。