同僚、すごいぜ。
今日は連休明けの仕事を、がしがしとやった後。
あることに、いてもたってもいられなくて、Messengerを送りまくった。無差別ではなく「心ある」人たちに拡散、だ。
私が心から尊敬する、同僚の井坂康志さんは、4月末から「生き延びるためのドラッカー入門講座」というZoom配信をしている。
https://www.facebook.com/groups/665037420292845/permalink/1886004434862798/
井坂さんは、日本のドラッカー学会事務局長という、すごい方だ。ピーター・ドラッカーを知らない人に説明すると、20世紀から21世紀初頭まで、欧米人のみならず日本人の経営者や経営学者に大きな影響を与えた社会生態学者であり、ジャーナリストであり、コンサルタントであり、大学教授であり、哲人。「マネジメント」という、よく聞くこの言葉の真の意味と魂を吹き込んだ、ものすごい思想家で、書籍「もしドラ」の大ヒットでその名を知った人もいるだろう。
そのドラッカーを、日本でもっともよく研究する、おそらく10本の指に入るであろう人が井坂さんで、私の席の斜め後ろにいる編集者。
オフィスにいたころは、隙間時間に、井坂さんと対話をするのが楽しくてしかたがなかった。ものすごい知の蓄積があるのに、ちっとも威張らない。そして、心が落ち着く。
月・土の夜間に開講するこのZoom講座を聴くと、これがまた。「知の温泉」と銘打っているだけあって、すごく深いまなびの時間を得られるのだ。そして、大変革期の今こそ、ドラッカーの魂を伝える、という井坂さんの決断に秘められた強さを、ひしひしと感じる。
緊急事態宣言、自粛と言いながら、私が心穏やかでいられるのは、まさに、こういうつながりと、想いを深く共有できる時間となかまに恵まれているからなのだと、気づかされる。そして、ともに未来を見ることも、勇気づけられる。
最初、100人限定だったこの講座が500人定員に拡大した。それで、より多くの人に聞いてもらいたいと思い、Messengerで、「想いを共有できそうな人」に送りまくったのである。
ただし、誰でもいいわけじゃなく、自分の直観で話の分かる人に送ったつもりなのだが、これを、より多くの人が見てくれたらいいと心から願っている。
今日も大変忙しかった。でも、これはいい忙しさだ。みんなでたいまつをもって、長く暗い森を探索する。押しつぶされそうだけど、こんなに勇気がうまれ、そして、こんなわくわくすることはない。
オフィスに戻ったとき、井坂さんとどんな話ができるのか。本当に楽しみだ。苦しいあとに、どんな新しい世界が広がるのか。そのことがわたしにエネルギーをもたらしてくれる。