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小鳥のさえずり@大都市
朝、小鳥の鳴き声がするようになった。スズメではなく、ピッピョウピー、ピピ!と繰り返しさえずる小鳥だ。
街の中の自然
ここは横浜の街中。料理店の生ごみをあさるカラス、観光客のおこぼれをねらうハトはいても、小鳥が出るということはあまりなかった。店も静かで、人も少ないから、山手の公園をねぐらにしている鳥が来ているのかもしれない。
つい先週は、マンション前の路上を、セキレイがとことこ歩いていた。実家の北海道では、近所の公園によくいた、黒い背中がシュッとした鳥。
数年前は、中華街でも、誰かがうっかりはなった大型の原色インコが飛び回っていたのを見たこともあったが、繁殖できないからいつの間にかいなくなった。
夫の持ち家は、中区の集合住宅だけど敷地に植栽が多く、メジロやヒヨドリ、ムクドリがよく来る。
数年前横浜の総鎮守である伊勢山皇大神宮の小さな池に、カワセミが来ていたこともあった。いったい、どこからこんな小さな池までやってきたのだろう。
意外と小鳥は街にいる。隠されて、見えていなかっただけだったのかもしれない。
都市のファスティング
コロナで街中から人が消え、動物が悠然と闊歩する映像が最近よくTVに流れる。都市と自然の境目が、まだらになっているのは、むしろゆったりとして、こうなったら、これからは1年のうち2か月くらい、大都市は外出自粛の期間を設けてみるのが定例化してもいいのではないかと思える。
たぶん「経済の停滞が不安だ」と、みな怖気づくだろう。
しかし、これは都市のファスティングとかリセットと考えればいいのではなかろうか。自然というのが先にあって、人の造形物は、あとからこびりついたものだとするならば。12か月のうち2か月を経済不活性の月と考えて、その期間働かずに暮らす(あるいは、働かなければならない人は家で静かに働く)。その期間回せるストックを持つことを目安に、1年の経済を計画するように、転換すればいい。2か月質素に暮らせる蓄えだけ持つか、余裕のある人は田舎や海外にリフレッシュに行けばいいんだろうし。
NewsPicksの落合陽一サロンでは、人類が2000年以上かけて発明した都市機能の意味が問われているとよく論点に上がる。自分の仕事を求めて、わたしも大都市に住むようになったのだが、リモートワークに不都合がないなら、都市に住む意味は確かにない。。。
とにかく、小鳥の声を布団の中でまどろみながら聴くのは至福だ!