これから、アテクシたち

終業式で、1年生代表として1年の振り返りを読んだ7歳のアテクシ。
学級委員長としてぐるっとクラスをまとめてた10歳のアテクシ。
お受験に合格した12歳のアテクシ。
成績学年トップに躍り出た16歳のアテクシ。
入りたかった大学でキラキラの大学生活を始めた19歳のアテクシ。
周りより一足先に、割と大手の上場企業に内定した23歳のアテクシ。

みなみなさん、ごりっぱ様でござんした。アテクシ、貴女たちのこといつまでも誇りに思っています。ありがとう。

でもここで悲報。
多分アテクシ、みなさんが思い描いていたような、「ごりっぱなワタクシ」にはなれませんでした。

新卒で入った会社では毎週金土日を焼肉焼き鳥焼肉に癒してもらうようなストレス限界OLで、ものの数ヶ月でやめちゃいました。

すぐに2社目は決まったけれど、色々不安で情けなくて、酔った帰り道、歩きながら咽び泣いたこともありました。(アテクシにその記憶はありませんケドネ)

お察しの通り、高校時代にお友達と語ってはドキをムネムネさせていたような、「都会でパリッとスーツを着て、ヒールで颯爽と歩くキャリアウーマン」なワタクシは、どこを探してもいないんです。

残念かい?残念だよね。それはアテクシが一番よくわかってる。
ごめんね。ごめん。

それで、今日はひとつ、心苦しいけれど言わせて欲しいことがあってさ。少し、あの、アテクシと距離を置いて欲しいんだ。

貴女たちはごりっぱだ。今でもアテクシの誇りであり自慢だ。これは本当。
だけどね。
そんな貴女たちのごりっぱさが、今のアテクシを追い詰めることがあるんだよ。

アテクシ、これでも今それなりに満足してるんだよ。でも、貴女たちのことを思い出して、あ〜、なんでこうなっちゃったかな〜って思う夜もあるの。

貴女たちのごりっぱさが、アテクシがアテクシらしくいることを阻止する時もあるの。もっとちゃんとしなきゃだめでしょ、そんなこと世界に発信しちゃ恥ずかしいでしょって。

この文章だって、貴女たちから見たら嫌なものかもしれない。
でもアテクシ、今のアテクシのことも誇りだ、自慢だって思いたいんだよ。だって頑張ってるもん。

だからね、貴女たちのこと、もう思い出として昇華してもいいかな?
きっと賢い貴女たちならわかってくれるよね?

アテクシ、こんな大人になっちゃってごめんね。だけど、こんな大人で幸せだ。
ありがとう。貴女たちのことも、ずっと忘れない。
アテクシたち、これからはもっと上手く付き合っていこう。

2020.11.23投稿


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