おすすめな高校時代の過ごし方(理系)1
皆さんこんにちは、ゆくりです。先週に引き続き、今回の記事では理系の生徒におすすめな高校時代の過ごし方について説明していこうと思います。記事が長くなってしまったため、二回に分けて説明させていただきます。
初めに
今回の記事は、国内の一般受験を目指す理系高校生向けの内容となっています。IB入試や推薦入試を目指す生徒にとっては参考にならない内容です。IBに進み、推薦入試を考えている方は、ぜひ親友のパンダが書いている記事を参考にしてください。きっと参考になると思います!
また、記事の内容に科学的根拠などは一切なく、あくまで私の経験や主観に基づいて書かれています。この記事を読んだ後も、いろいろ調べ自分に合った学習について研究を重ねてください。
志望校を決める
高校生になったらまず取り組むべきことは志望校を決めることです。自分が研究したいことをベースに志望校を決めるといいと思います。しかし、「自分の研究したいことなんてわからない」という高校生がほとんどだと思います。私も高校生の頃にやりたい事なんて決まっておらず、大学生になった今でも悩んでいます。そういった方はとりあえず東京大学 理一 を志望校にするといいと思います。
東大理一を志望校とするメリットは2つあります。
一つ目は東京大学理一に進めば、専門を選択する工程を後回しにできることです。東京大学には進振り制度というものが存在し、具体的に自分がどういうことを専門的に研究するかについてはこの進振り制度で決定します。進振り制度が行われるのは大学2年生のころです。つまり、東大入学時点で自分がどの分野について専門的に研究したいかが決まっている必要が全くないのです。大学入学後じっくりと自分の専門について考えることができます。
二つ目は東京大学理一の対策はすべての理系大学(一部の医学部を除く)の対策につながることです。仮に東大以外の大学を志望校とした場合、途中で東大に志望校を変えることは非常に難しいといえます。東大理一に合格するためには国、数、英、理のすべての科目で高いレベルが要求されるため、ほかの大学の受験対策レベルでは太刀打ちできません。東大を目指していれば、途中で志望校を変更してもなにも問題が生じないといえます。実際私も、初めは東大理一を第一志望校に決めていたのですが、高校三年生の夏休みに志望校を東工大 工学院に変更しました。大学ごとに入試問題の特徴があるため、ある程度の対策は必要でしたが、東大を目指していた自分は東工大の問題にも十分対応することができました。
皆さんも、いわゆる目標は高く持て方式で東大理一を第一志望校に置くといいと思います。
数学
数学は理系の学生であれば必ず勉強しなくてはならない、最も重要な科目です。そのため、ほかのどの科目よりも最優先で勉強を進めてください。以下では具体的な学習方法について説明します。
青チャートを数3まで終わらせる
初めに基礎を徹底的に身に着けることが大切です。青チャートなどの網羅系の参考書を使って、ひとまず数3まで一通り学習を終わらせるといいと思います。前回の中学生向けの記事にも書かせていただいたのですが、効果的に学習を進めるために復習をうまく活用してください。復習の具体的なやりかたについては次回の記事で書かせていただきます。
過去問を解いてみる
青チャートでの学習を一通り終えたら、志望校の数学の過去問を1年分解いてみるといいと思います。年によって難易度が異なるため、標準的な難易度の年を調べ、その年の数学の入試問題を時間を計って解いてみましょう。
この段階で過去問を解いてみることで、ゴールの逆算を意識することができます。過去問を実際に解き、解答解説を読むことで最終的に自分が解けるようにならなくてはならない問題のレベル感をつかむことができます。こういったレベル感をつかむことは今後勉強を進めるうえでのモチベーションにもつながってきます。
おそらくこの段階では、ほぼすべての問題に歯が立たないと思いますが全然問題ありません。大切なことは自分の現状を理解し、今後も勉強を進めるモチベーションを得ることです。
逆に、解いてみる過去問は1年分多くても3年分程度に抑えておくべきだと思います。この段階でそれ以上の過去問を解いても時間が無駄になってしまう可能性のほうが高いと思います。
レベルの高い問題集に挑戦する/受験テクニックを学ぶ
過去問で現状のレベルを把握した後は、青チャートよりもレベルの高い問題集に挑戦するといいと思います。具体的には、やさしい理系数学、プラチカ(数1A2Bのほうは理系ではなく文系のほうを購入することをお勧めします)などがいいと思います。これら問題集は青チャートをきちんと勉強してきた生徒であれば、解答を読みながらであれば問題なく取り組めるはずです。もし、解答を読んでも意味が解らず自分にレベルがあっていないと感じる場合は、基礎がおろそかになっているため、もう一度青チャートで該当する単元を復習した後改めて挑戦してみてください。
こういったレベルの高い問題集に取り組むことに加えて、よりディープな受験テクニックについて学習できれば受験においてアドバンテージを得ることができます。例えば、同値性などはなかなか参考書に書かれていない内容ですが、数学の問題を解くうえで必須の内容です。ほかにも、単元ごとの問題の解き方の指針などが存在し、こういったことを理解しておくと、問題を解くスピードが飛躍的に上昇します。こういった内容は、可能であれば塾などで教えてもらうのがベストですが、周りにいい塾がない地方の生徒はユーチューブなどを活用することが大切です。
改めて過去問を解いてみる
ここまでの学習を終えることができれば、過去問を解いてみてもある程度太刀打ちできるレベルまで来ていると思います。改めて過去問を数年分解いてみて、自分の現状を把握し、自分で学習計画を立ててみるといいと思います。また、模試を活用することも大切でしょう(模試については次の記事で詳しく説明します)
今回の記事では、志望校と数学の勉強方法について、自分の経験をもとに説明しました。
次回の記事では数学以外の科目の学習の進め方に加え、復習のやり方や模試について解説したいと考えています。ぜひ読んでみてください!
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