フォームで頂いた質問への解答2

皆さんこんにちは、ゆくりです。今回の記事では、2年生と4年生の娘さんを持つ方からいだたいた質問に回答していきたいと思います。

頂いた質問は以下の3つの項目です。

• 将来の大学受験に備えて小学校時代には何を勉強すればいいのか

• トップ層ではないボリュームゾーンやそれ以下の卒業生の進路について。

• GKAに通わせることで、日本の義務教育が足りないかつ英語も中途半端になってしまわないか

1つずつ回答していきたいと思います。

小学校時代に勉強すべきこと

こちらに関しては、私ではなく子供の勉強のプロフェッショナルに伺うほうがいいと思います。お力になれず、申し訳ございません。私がどういう小学生時代を過ごしてきたかはこちらの記事に書かせていただきましたが、理系に特化した記事であることに加え、万人に通用する内容ではないと思います。質問者様の娘さんは算数と国語を勉強しているということですが、私も同じように学校外では、算数と国語を勉強していました。もし私が小学生をやり直せるのであれば、それらに加えて英語の学習を進めたいです。長期的に考えて、英語を好きになることが最も大切だと思うため、机に座って勉強というよりも、映画やアニメ、ユーチューブなどを英語で見るなど、日常生活に英語を溶け込ませるような形で学習を進めるのがいいと思います。

卒業生の進路

初めに、GKAはボリュームゾーンの学生にとって最適な学校であると私は考えています。既にご覧になっているかもしれませんが、こちらはGKAのホームページに掲載されている、私と同期の卒業生の合格実績です（私の同期は浪人生などを除き、ほとんど全員大学に進学しております）。確認してみると、MARCHや上智などの中上位私立大学の文系学科への合格実績が多いことがわかります。進学実績ではなく合格実績なので、同じ人が複数の大学から合格を頂いているものもそのまま記載されているのですが、私の体感上も、GKAのボリュームゾーンの進学先はMARCHレベルであっていると思います。これは結構すごいことです。太田市及びその周辺地域から優秀な生徒を集めている太田高校でも、ボリュームゾーンはMARCH程度、もしくはそれ以下だと思います。GKAのボリュームゾーンが上位私立大学に進学できる理由は、英語力と、推薦入試です。GKAでは、ほとんどの生徒が推薦入試および総合型選抜入試（以下、推薦入試）で大学入試に挑戦します。一般入試で必要な、いわゆる国語、数学などの学力という面で比較するとGKAの生徒よりも太田高校の生徒のほうが優秀だと思います。しかし、GKAの場合、一般入試ではなく、推薦入試を使用することで高いレベルの大学に挑戦することができます。質問者様の娘さんが勉強が苦手ということであれば、他の中学、高校に進むよりも、GKAに進学するほうがいい大学に進学できる可能性は高いと思います。

GKAに進学することで手に入るものと失うもの。

　質問者様が危惧しておられるように、GKAに通うことで、日本の義務教育が不十分になってしまうという側面は存在すると思います。実際私も、高校時代に受験勉強で使用しなかった日本史や世界史、公民などは、一般教養レベルに届いていないと痛感しております。日本史は、明治時代以降について、学習した記憶がありません。世界史については、第一次、二次世界大戦と冷戦以外学習した記憶がありません。このように義務教育で本来なら得るであろう知識が不足してしまうという側面は確かに存在すると思います。高校時代の私は、質問者様と同様このことを危惧していたのですが、今振り返ってみると別に問題ないと感じております。確かに日本史や世界史の知識は不足しておりますが、それは今の自分にとって他にもっと学ぶべきこと（私の場合は理系科目）があるからです。中学時代に勉強する内容はさほど多くないため、その気になればサラッと学習できると思います。学校で習う知識の中には無駄なものも多いためそういったものを省いて学習すれば、1日1時間、1カ月勉強すれば中学時代に習う歴史の内容程度であれば十分にカバーできると思います。
　もう一つ、GKA（特に高等部）に進学することで失うものとして、一般入試の可能性が挙げられます。GKAの高等部に進学すると、IBに所属することになります。IBでは授業は国語以外英語で行われ、内容も日本の高校生が習うものとは大きく異なります。GKAの高等部に進学するということは、一般入試の可能性は完全になくなると考えたほうがいいと思います。中学までGKAに通い、高校でGKAをでて一般入試に挑戦するというのは可能です。実際、僕の学年にもそういう生徒はたくさんいました。
　ここまで、GKAに進学すると失うことになるものについて説明してきましたが、GKAに入学することで手に入る力もたくさん存在します。こちらの記事にて、GKAに通うことで身に着く力として英語力と積極性について詳しく説明しています。質問者様が危惧しておられる英語の能力に関しては、個人によりますが、高校3年生まで通えば、ほとんどの生徒は英検準一級以上の英語力を身に着けることができます。

まとめ

個人的に、ボリュームゾーン以下の生徒（特に文系）であれば、GKAはかなりおすすめです。一般試験で入学することの難しい大学であっても、推薦入試を活用することで入学することが可能であり、失うものよりも得られるメリットのほうが大きいと思います。反対に、トップレベルの理系に進学したい学生にとっては、GKAの環境はなかなか厳しいと思います。私は高校までGKAに通い、東京工業大学に進学しましたが、受験という観点から考えると、高校は間違いなくGKAを出たほうがよかったと感じております。今回書かせていただいた内容が、お子さんにとって最適な選択を選ぶ手助けになれば幸いです！

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