本質と未来
近年、ジュニア年代を対象としたGKスクールが全国各地に増えてきた。
地域によってはいくつも点在し、選手側がGKを学ぶ環境を選択できる時代となった。
GKコーチやGKを学ぶ環境が増えることはとても素晴らしいことではあるが、いつどこで何を学ぶのか、将来の自分にとって、非常に重要な判断となる。
特に育成年代(小学生、中学生)での、環境は自立期に向けて重要である。
基本を習得すべき年代であることは間違いないが「基本」の本質を理解して指導できる指導者がどれだけ全国にいるのだろうか。
姿勢?キャッチング?ダイビング?
これら技術を反復させて習得させるだけが指導でもなければ基本でも無い。
常にゴールキーパーは科学的に理論が整理され、深掘りされ、アップデートし続ける情報を知識として習得しても、その知識をどんな方法で選手にフィードバックしていくのか、もっともっと考えて欲しいなと。
実際指導する身として、他のスクールやGK指導現場に足を運ぶことが多いが、指導者側の自己満足なトレーニングも少なくはない。
トレーニングのオーガナイズは同じでも、指導者によって伝える内容もタイミングもファクターも全て異なる。
と、言うことは選手側の捉え方と成長具合も異なってくると言うことだ。
参考程度ではありますが、石川GKスクールでは、年代別のプレーモデルを確立している。
選手を見た時点で、どこが長けてるのか、どこが足りないのか、実際の現場を見た上で、最先端のGK理論とのすり合わせとアップデートをしやすい環境づくりをしている。
育成年代では、いますぐ結果を出す必要はないし、焦る必要もない。
本当の意味で勝負すべき時が、サッカーを続けると必ずやってくる。
その時に勝てる選手なのか、負ける選手なのか、
それは全て過去から現在までの積み重ね次第。
選手はいつか必ず自立期を迎える。
選手の未来を見据えた指導とアップデートを日々続けて欲しい。