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オペラ『リア王』 感想文(?)

9月に有給休暇をとり、東京を拠点に活躍する 🎼🚛🎼座 のオペラを観に行きました。

私が過去に席を置いていたのは、初代座長が、名古屋で 🎼🚛🎼座 の様な劇団を立ち上げたいと言う想いを抱き、同志で立ち上げた劇団です。
私たちの源となる 🎼🚛🎼座 の舞台。9月の感想がこちら↓

これまでも何作か 🎼🚛🎼 座の舞台を観ました。ファンの方からしたら数えるほどしか観ていませんが、今回の舞台は私の中で断トツです。何がそんなに断トツだったのか。

実はいまだに上手く言える気がしません😅


物語はシェイクスピアの『リア王』。
内容は、そこそこ重いです。
作曲は 🎼🚛🎼座 の座付き作曲家、🍵さん。

🍵さんの音楽が、ストーリーをすすめる。聴き取りやすい日本語。歌い上げるのではなく、セリフを運ぶ旋律。

役者は皆 役割を担っていて、それぞれを生きている。

衣装も大道具も小道具も演奏も照明も演出も、すごい。



中でも、私はたぶん、主に役者を見ている。




ドラマや映画を見る時もそう。
ストーリーや設定、題材、などなど、『作品』を見るよりも、『役者』あるいは『人』を見ている。


皆さんはどうですか。私だけですか。
今まであまり意識したことなかったから、今、書き出してみて改めて疑問に思いました。


『作品』と言うより『人』を見ている。




私はどうしてこの人から目が離せないのだろう。

この表現の仕方は演出なの?それとも役者の中から 生まれ出たものなの?

この2人の息は、どうしてこんなにピッタリ合うの?普段の二人の関係はどんな感じなの?

この人の表情、生理的に好き❤️

笑わせるシーンとシリアスなシーンの切り替え方が良すぎですが。これが技術というやつですか。


目が離せないとか、華があるとかよく聞くけれど、そう言う方達ばかり!

すごいな。
かっこいいな。

どうしてこんなに、素敵なの。

どの役者さんも、米粒が立ってます!みたいな?いや例えが違う。
みんな生きてる!
そんな感じ。




役者が物語の中での自分の役割を理解する。
それはとても当たり前のことだけど、すごく難しいと私は思う。
我が出すぎてもいけない。弱きになってもいけない。
全ての人が、自分の役割を果たしている姿がかっこいい。誰一人として、無駄な人はいない。



どれ程のエネルギーを注ぎ込んだのか。それを想うと心地良くて胸が苦しい。
エネルギーに感動したのだと思う。


それはもちろん、音楽の力もあって、生演奏の力もあって、舞台美術、衣装、小道具、演出、個々のレベル、劇場の空気感、拍手、色んな力が合わさっての舞台。
私が感じた事も、正解かどうかは分からないけど、私の中でそう感じたのだからそれで良い。

どうして今回の舞台が特別にそう思えたのか。
今までだって素敵だったに違いないのに。


それは、私の見方が変わったのかもしれないし、実際に舞台に関わった皆さんが、今までで一番良いと感じた作品だったかもしれないし、そこも分からないんだけど。




劇団を引退して、私はどこかいじけていた。嫉妬もしたし怒りさえあった。でもこうして舞台に触れて、今、感動出来ることが嬉しい。

きっと誰にでも、良いエネルギーを感じられる場所がある。時やタイミングや環境によって、受け入れられなかったり、揺らいだりする時もあるんだけど。
9月の舞台で私は感動出来たんだ。
そしてまた日常が続いて、また心が萎む時もやってきて、悲しかったり虚しかったり悔しかったりを繰り返しながらも、ほんの些細なことで喜べる時がやってくる。
これからも、そうやって生きていくんだなぁ。



話が逸れたけど、9月のお芝居は、人のエネルギーに包まれて、胸がいっぱいになったよ、と言う話でした。

ちゃんちゃん😄






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