「脱ステロイド後の療養生活 ⑥」
今回は療養中の運動について書こうと思います。
脱ステ後に皮膚が酷い状態になると、生活どころか身体を動かすことそのものに支障が出ることが多いです。歩くのもトイレに行くのもヒーヒー言いながらやっとの思いです。もう仕事どころじゃない。とにかく皮膚を再生させることに専念する必要があるように思います。なった人にしか解らないかもしれません。
今の主治医の先生のところに通い始めたのが2月の終わり頃だったでしょうか。もうすぐ7月が終わるので、既に5ヶ月が経過したことになります。早いものです。酷かった時を思うと身体の状態は6~7割くらい回復した感じです。先生に言われたことを簡単にまとめてみると、脱ステ後の皮膚の再生は、生活リズム、運動、食事、睡眠、他にもありますがメインは主にこの4つでしょうか。
食事については以前書いた通りです。運動については、良い睡眠を得るための適度な運動、皮膚の再生を促す運動。私的にはこの2つかなと思います。主治医からは運動については特に細かくは言われていませんが、部屋の中でラジオ体操でもいいからやって下さいと言われました。
ラジオ体操はYoutubeで検索してもいっぱい動画があるので、それを観ながらよく部屋の中でやっていました。一日2、3回やるといいと思います。その他には、音楽を聴きながら、その場で1分か2分ジャンプし続けたり、部屋の中をグルグル早歩き気味に歩いたりしていました。無理しない程度にやるといいと思います。あと、私は外に出られなかった時は、部屋の中で郡上踊り(日本三大盆踊りの一つ)を踊ったりしていました。郡上踊りは結構いい運動になるんですよね(笑)Youtubeで検索してみてください。
皮膚が酷い状態になると、痒いの痛いので、かなりメンタルをやられます。しかし、一日中寝ていても、ゴロゴロしていても良くはなりません。タンパク質のあるものを食べて、適度な運動をして、よく眠る。これは言うのは簡単ですが、皮膚が酷くなるとなかなかうまくできなくなります。
だからなるべくという意味で、運動も少しずつ身体を慣らして行くといいと思います。無理は禁物です。ラジオ体操ができるようになったら、部屋の中を歩いたりする。外出できるようになったら、一日数分でも数十分でも歩いてみる。毎日続けることが大切だと思います。運動と言っても、一番いいのは歩くことだと思います。
皮膚科の先生のところに通い出してから3ヶ月くらい経ってからようやく皮膚の再生の兆しが見えてきました。それまでは、身体のあちこちが血が出たり汁が出たりして運動どころではありませんでした。首にタオルを巻いて出掛けたり、脚はガーゼを当てて包帯を巻かなければズボンが履けないという状況でした。あまりに辛い。毎日痒くて痛くて、母親を前に泣いたこともありました。男であってもあまりに辛い日々でした。
3ヶ月くらい経った頃から、段々と皮膚の再生が早まり、血や汁が止まるのが早くなり、傷口が少しずつ小さくなって行きました。と言っても、キズだらけだったところはかさぶただらけです。見た目は本当に汚ないです。正直言って人に見せられたものではないです。ですが、自分的にはよくここまで回復したなぁと思います。自分の身体に感謝です。
処方してもらった皮膚の再生を促すビタミン剤、痒み止めの飲み薬、眠剤を毎日服用しながら、タンパク質メインのバランスの良い食事を摂り、適度な運動をして、なるべく眠れるように努力してきました。今5ヶ月経って、毎日1時間~1時間半くらいウォーキングをしています。最近は暑いので夜に歩くようにしています。運動をしていると、血流が良くなるのか、皮膚の再生が早くなるような気がしています。
特別なことは書いていませんが、今回は運動について書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。私と同じような境遇の方、肉体的にも精神的にも辛いと思いますが、必ず良くなると信じて少しずつ頑張ってください。