ADHD的、環境の変化を恐れない転職ライフの歩み方
こんにちは!私は放課後等デイサービスという発達障害の子供達の自立支援でアルバイトやボランティアの経験がありつつ、自身も最近は病院で他の診察したついでにADHDと医者に診察されて「ついでにADHDってなんやねん」ってなりながら、20代で3社目の会社に勤務しています。
今回のnoteでは個人的なこれからのキャリア展望を書いていくとともに、「ADHDなのか分からない」
「ADHDと診断されてはないけど自分もそんな気がする」
「私もADHDでキャリアに困っている」
といった、私と似たような境遇の人にとってもキャリア構築において参考になれればと思い投稿します。また、ADHDでない人にとっても「キャリアでこんな考え方があるのか」とか「こういう人も世の中にいるんだな」という参考にしていただければ幸いです。
簡単におさらい「ADHD」ってなんぞや
ADHDは、「集中力がない」、「じっとしていられない」「思いつくと行動してしまう」といった、注意欠陥・多動性・衝動性といった現症が見られる先天的な身体特徴です。なので、「関心がないことに対しての集中が続かない」ことや「誤字脱字の発生」といった注意欠陥、「同じ姿勢を保てない」ことや「勝手に何かをすること」「空気を読まず発言する」といった多動性・衝動性に駆られて抑えられないといった事象が起きます。
自分の思い当たる節があるADHD的行動
次に、自分の今までの行動を医者に話して「それADHDですね」って言われたことなどを含めて書きます。
・東京在住時、朝起きて「お、今日晴れてる」→そのまま高知への早朝便とってレンタカー借りて室戸岬へ。休日にこんな弾丸フライト繰り返してたら47都道府県全部行ってしまった。
・BtoB営業の仕事をしていた時に「せや、いつも提案しているクライアントってどんな仕事しとるんやろ」→転職。
・とある業務をしていた時、他のことを思いついたらそっちに取り掛かってしまう。
・物事の良し悪しを判断する前に着手することがある。
他にも書くと卒論に勝る量になるので、割愛します。私の行動に近しいことをしたことがある人や心当たりがある人はいらっしゃいましたか?(同志ゆるく募集中)
ADHDの人に向いた仕事適性
前述のような行動や思考特性があるADHDですが、向いている仕事があるのかや逆にどんな仕事が向いていないのかについて述べます。
・技術力やスキルが要求される仕事に適性あり
一人狼タイプの営業マンや、なんとか職人系、外資系企業でいうspecialist役職などは適性が高いです。
・逆にマルチタスクやスケジュール管理、ミスが許されない仕事に対しては適性が非常に弱い
例えば、様々な業務進捗を見なければならないマネジメント業務や、1秒でも時間に遅れたらNGな業務をひたすら繰り返すことや、誤字脱字・数字の計算で、ざっくりのものでなく見直しも含めて完パケしてリリースする状態に持っていくなどの業務は苦手なケースが多いです。
ADHDの人生最適解ってなんだ?
上記の特徴を踏まえて、ここからは個人的な考えになりますがADHDでとにかくバリキャリを極めるなら以下の3つの方法が最適になりうると思われます。
・ダイバーシティに理解がある会社でサラリーマン勤務
古い体質の日本企業は、ゼネラリストを育てて上にいい顔して昇進を狙っていくというルートになりがちです。なぜなら、どれだけ一つの業務に専念しても役職が上がらないからです。ゼネラリストになるためには苦手なことだろうと得意なことだろうと関係なく業務があり、それの成果に応じて評価されます。そのためとことん苦手な業務があればよほど人間関係がいいとかではない限り、自らの給与を上げることは難しいでしょう。
スーパーマーケットの店員を例にしましょう。
レジ打ちがバチクソ早いけど品出しや在庫管理でミスが多い店員A
品出しも在庫管理もレジ打ちもミス少なくできる店員B
レジ打ちが早ければ待機列を長くさせることを防ぐことができるため、回転率が良くなります。しかし、在庫管理で発注漏れ等があると、評価者は店員Bより倍速でレジ捌きができて売り上げ貢献したとしても、そのミスした事象を取り上げて評価を上げません。これがゼネラリスト的思考で評価を上げられない要因となります。
ダイバーシティに理解がある会社であれば、パーソナリティやストレングスをもとに以下のような対応が考えられます。
レジ打ちのスピードが早ければ相応の評価をしてくれる
レジ打ちに打ち込めるような環境整備をしてくれる
レジ打ちに専念できるように人員配置を工夫してくれる
また、外資系の会社になれば役職に"senior"や"level"をつけて、ゼネラリスト的課長や部長にならなくても、スペシャリストとしての昇進ルートがあります。
そのため、ダイバーシティに理解がある会社に行くことで居心地が良くなる可能性があるでしょう。
・起業や会社役員になる
思った通りにするまで難易度はかなり高いですが、一定権限が持てるところに早く就いて正社員から外れてしまうというのも手でしょう。
そうすれば、定時にその場にいなくても、外部との打ち合わせスケジュールなどに応じて柔軟にタイムコントロールができます。
また、価値観が合う人など仕事相手を選べる立場になれば、誰かの顔色を伺ってマネジメントをしたり、機嫌を取ったり、やりたいことやるべきことがあったときに誰かの許可を取ったりというところに使っていたリソースを大幅に軽減できます。
淡々と正社員をやっていると仕事する人は環境を変えないと選べないですし、組織に属すというのは守られることが多い一方でルールベースで縛ることが多いため、ADHD気質としては適性が当てはまりづらいでしょう。よって脱却するために最短ルートで権限をもつ仕事に就くのも手段として持っておくといいでしょう。
・専門職に就く
トラックドライバー、伝統産業の和紙を作り続ける職人業、動物ハンター、フォトグラファーなど、専門職についてしまうというのも手です。もちろん、運転していても他ごとが気になって気が散るという人が無理にトラックドライバーをやっても適性がないので、集中が長く続くとか好きであるということが前提です。
最適解を見つけるまでは衝動に従い飛び出し続けるべし
以上のことから、とにかく夢中で長くできるものを見つけるまでは職を変えまくっちゃっていいと思います。昨今では終身雇用が保障されないから起業をしようとか色々な情報が飛び交っていると思いますが、万人にとっていいキャリアなんてものは存在しないのです。なので何かの宣伝を見てフリーランスになることが確実な幸福につながるわけでもないですし、広報職の人が「画像編集者の方が仕事向いてるかも」と言って、脱サラして「思ってたんとちがった」って言ってまた正社員に戻るのも手です。
職を変えると親にあーだこーだ言われるからとか、元同僚から「あいつ実はうまく行ってないんじゃね?」って噂を立てられることなどを恐れて、適正にない仕事を続けることは誰も得しない自己犠牲になります。
個人的なおすすめはスペシャリストになれるものを一つ極めてそれを軸に数年おきに職を変えることです。例えば、営業を極めて大手保険業界で5年やって、外資系広告代理店で7年やって、業務用家電メーカーベンチャーに3年働いて、全部営業で転職するみたいなイメージです。日本であれば、サラリーマンの特権である社会保険や雇用保険に守られながら一つの職種を極められます。海外企業に決まれば今だと給与も高いですし、「日本より実は性に合うかも」という気づきも得られます。油と水は溶け合わず反発するのと同様に、会社の方針と自身の価値観が合わなければ無理に合わせる必要はなく合うところに飛べばいいって考えれば気持ちは楽になると思います。
「このやり方が合うならこの方向性に進めばいいんじゃね?」「この部分が自分の弱みだからこれが消せるキャリアに進められたらよくね?」みたいな個人仮説を立てては試し、立てては試しを繰り返していれば自ずと最適解は見つかるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。読者のキャリアに幸あれ!
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