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発達障害の大人のための「オープンクエスチョン」に強くなる裏技

社外・社内問わずに仕事をしていると「最近仕事はどうですか?」とを聞かれることはないだろうか。その質問に対して『どうって言われても。。。』と思い答えに窮してしまうというのは発達障害をお持ちの方にとってはよくある場面だと思います。

特に発達障害をお持ちの方にとって一番難しいのは会話の初めに「最近どうですか」と聞かれる場合ではないでしょうか。

例えば、上司との面談の場面です。面談の時間になって会議室へ出向いて椅子に座ると、上司が話を切り出してきます。

最近どうよ?

それ以前の会話の文脈を全く参照できない状況は質問の難易度をさらに上げます。

このように”相手が自由に答える余地のある質問”をオープンクエスチョンと言います。これとは逆に「はい」や「いいえ」で答えられるような”答えがある程度限定された質問”をクローズドクエスチョンと言います。

「最近どうですか?」というようなオープンクエスチョンに対してスムーズに答えるためにはどうしたら良いでしょうか。実はたった1つのポイントを押さえるだけでオープンクエスチョンに以前よりも動揺しないで答えられるようになっていきます。

オープンクエスチョンの意図を考える

まずテクニックの前にオープンクエスチョンをする相手の意図を考えてみましょう。なぜ相手はそのような質問をするのでしょうか。それは会話の糸口を探すためです。先程の面談の例でいうと、

・面談なので相手と何か会話を始めなければいけない

・いきなり本題に入ると一方的な会話になってしまう。

・でも何か話題を見つけたい

というような理由があってオープンクエスチョンをしているのです。つまり大雑把に言えば、仕事全体の状況を詳細に知りたいのではなくて、面談なので仕事の話題へ広げたいためにそのような質問をしているのです。

オープンクエスチョンのコツは条件をつけて限定する

先程の話をまとめると、相手は仕事の話題へ広げたいために質問をしていて、特にこれといって内容を指定しているわけではないことがわかりました。

ということは、仕事の話の中からある程度好きな話題を選択しても良いのです。そこでポイントなのが「条件をつけて話題を限定する」ことです。

最近主に取り組んでいるのはー』など話始めに明確に条件をつけることで、仮にその話が相手の望む仕事の話題ではなかった場合には「〇〇に関してはどうなの?」とより具体的に質問を投げかけてくれます。

そうすることで文脈が読めなくでも答えに窮することは少なくなりますし、会話の齟齬も少なくなっていきます。また、何について話すのか自分自身にとっても明確になるので混乱することもなくなります。

仕事以外でも使える話題の条件付け

これは仕事以外でも応用できるテクニックです。例えば友人とある映画の話になったとしましょう。「あの映画どうだった?」と聞かれたら、こちらで話題を限定して良いのです。

「映画のクライマックスの描写」だけに話題を限定して「クライマックスが予想できてあまり面白くなかった」と答えることもできます。

オープンクエスチョンは話題を勝手に限定しても良い」というこの1つのポイントをしっかり押さえていれば、様々な場面で活用してスムーズに会話ができるようになっていくでしょう。是非、仕事や日常生活に活用してみてください。


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