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消費額向上を狙うためのポイントとは?訪日向けサービスを考える

GW以降、日々様々なメディアにおいて訪日観光客について取り扱う報道が増えました。経済効果を喜ぶポジティブなもの、そのマナーを問うものなど様々なものを見かけますが、中でも増えたと感じさせられるのが、「いくらお金が使われたか」に関するもの。かの「爆買い」ブーム以降、外国人観光客の消費額についての注目度が高まっていることを示しています。しかし、その理由について「円安だから」「富裕層が来ているから」で終わってしまっているような記事が多いのも、事実です。果たして、それだけが理由なのでしょうか。もちろん、そんなことはございません。本日は、消費額向上のポイントについて触れていきたいと思います。

"主軸のサービス"と同じくらい重要な"迎える準備"

「外国人観光客が、通常のコースよりも何倍も高いコース料理を楽しんでいった。」「何倍も高いホテルの部屋に泊まった」といったことがよく話題となります。一体何が起きているのだろう、と気になり、話題となったレストランやホテルに注目をしてみました。数件見ていく中で筆者が特徴的だと感じたのは、それぞれの"迎える準備"。

旅マエ、旅ナカを支える各種SNSや旅行サイト達

例えばレストランでの食事を考えてみると、実際に食事をするに至る前まで、客目線では、調べる→予約する→実際に現地に行くといった工程が発生します。訪日観光客の中で人気のお店、中でもとりわけ高額サービスを提供しているお店では、この各ポイントにしっかりと注力していることが今回の調べでわかりました。
よく見られた特徴として、

■調べる:各種SNSの運用強化(小紅書でのインフルエンサープロモーションや、公式アカウントの運用)旅行サイト掲載や口コミサイトへの掲載によるプロモーション強化、自社サイトの外国語対応強化 など

■予約する:外国人向け旅行サイトや口コミサイトにて予約機能を提供、自社サイトにて予約機能を提供 など

■現地に行く:自社SNSアカウントや自社サイトにて外国語によるアクセス記載など

これらの点が話題のスポットに共通して挙げられる点です。
つまり、高額なサービスやものにお金を払ってもらうための準備ができているお店や施設が、消費額の向上に成功している、と言えます。
当然のことのようではありますが、なかなか対応に苦慮している事業者が多いのも事実です。
主軸のサービスそのものの強化はもちろん無視できませんが、異国に来る外国人観光客に対して、来るまでのいわゆる"流れ"をしっかりと意識した施策の重要性を感じさせられます。
また、外国人集客に力を入れているお店においてはキャッシュレス決済に対応したお店が多いことも、観光客の習慣を意識した準備ができていると言えます。

日本人同様に、ではなくそれ以上にネットでの情報収集や前準備に長けている外国人観光客。今後インバウンド需要を狙う企業にとっては、旅マエ、旅ナカのひとつひとつの行動に着目した戦略立てが重要になってきそうです。

株式会社GITANでは、中国でのSNS&ECマーケティングに特化した専門集団として、インバウンド集客力の向上を狙う企業様へのサポートを行っております。お客様のご予算やご要望、中国の市場傾向などをふまえたご提案が可能でございますので、ぜひどんなことでも、ご気軽にご相談くださいませ!