"近未来"な微信(Wechat)の新たな決済サービス。対応が迫られる日本企業
微信(WeChat)によって発表された新たな決済サービスが、早くも話題となっております。そのサービスとは、「手のひら決済」。手のひらをかざすだけで決済が完了するという新サービスです。人民網日本語版の記事によると※1、5月21日に発表された本機能では、個人の微信アカウントと紐づけし掌紋を登録しておいた後、端末のスキャナに手をかざすと、決済を完了することができるとのこと。これまで数々の決済方法を発表しキャッシュレス業界を牽引してきた中国ですが、まさに"近未来"な技術に、注目が集まってます。
記事では合わせて、その安全性にも言及しています。指紋認証や顔スキャンよりも血管のパターンを読み取る証文認証の方が、情報の流出や偽造の可能性が少ないとのこと。また、既に導入がされている北京の地下鉄においては、手のひらスキャナマークのある改札機を利用し、降車後にスマートフォンに決済通知が届く仕組みであると報道されています。
中国国内のキャッシュレス決済導入率はなんとほぼ100%※2 今こそ対応の迫られる日本の各スポット
キャッシュレス先進国として知られる中国ですが、中国国内の店舗でのQR決済導入はなんとほぼ100%と言われています。ここで、中国人にとっても、我々日本人にとっても悩みのタネとなるのがインバウンド対応。
普段、現金を一切使わない中国人観光客が、日本に来た途端に現金の使用を迫られてしまっては、残念ながら窮屈な体験となってしまうと言わざるを得ません。先日の記事(訪日客向けサービスを考るhttps://note.com/gitan_inc/n/nef6db9a136ca)でも触れさせていただきましたが、今や予約〜支払いまでの流れがいかにスムーズでストレスなくできるか、も訪日観光客の重要な選択基準の一つとなっています。対外プロモーションと合わせて、よりもっと中国人の習慣に根ざした歓迎の準備が、今求められています。