他の国の観光客と比べると、、?データから見る中国人の消費傾向
インバウンドに関する記事や動画において必ず出てくる中国人観光客、というキーワード。ですがもちろん、増えたのは中国人観光客のみではありません。様々な国からの観光客が、日本旅行を楽しむ姿を見かけることが増えました。
そんな中、「中国人観光客は、他の国の観光客と比べてどうなの?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本日は、外国人観光客の消費傾向という角度から、改めて中国人観光客を紐解いていきたいと思います。
一人あたりの支出額で他の国に大きな差をつけ1位。数字でも明らかな「爆買い像」
観光庁が4月19日に発表した訪日外国人消費動向調査※1によると、2023年の1月-3月期における訪日観光客の一人あたりの支出を国別で並べた場合の1位は中国で、その額は74万7千円。2位のオーストラリア(35万8千円)に倍以上の差をつけた圧倒的な結果でした。
新型コロナウイルスの影響もあり、「以前ほど爆買いの勢いが感じられない」という声が聞こえる中ではありますが、ひとりあたりで見るとやはりまだまだすごい中国人観光客の消費額。では、その内訳とはどのようなものなのでしょうか。宿泊費、飲食費、娯楽等サービス費、買い物代、の4項目ごとの結果をチェックしてみましょう。
交通費以外のすべての項目で中国人観光客が支出額トップ。買い物以外にも幅広い旅行の楽しみ方をする中国人たち。
比較的差の出にくい分野である宿泊費以外では、明らかに他の国と大きく異なり、高い支出額を記録しています。よくある中国人観光客のイメージとして「買物を目的に来ている、一方でホテルや食事、娯楽への支出は最低限」といったイメージがあるという声をよく聞きますが、このようにデータとして見ると、近年の中国人の習慣が変化してきていることがわかります。インバウンド需要を狙う企業にとって、依然として無視できない存在である中国人観光客。今後は、その消費傾向や好みの移り変わりを意識した、多方面的なアプローチが必要となってまいります。