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マンガおすすめし隊①「性別モナリザの君へ」

男だから女だから…誰しもそんな悩みがあると思います。僕も男だから弱音吐いちゃダメみたいな悩みを抱えていた時期があったりしました。
めんどくさいですよね。

では性別が無かったら。
男でも女でも無い存在ならどうなんでしょう。
自分が何者でもないと言う見えない恐怖を感じるでしょうか。

今日はそんな性別のない主人公とその周りの性別のある人々の葛藤や生き様を描いた漫画「性別モナリザの君へ」のご紹介。セルフ案件でございます。


この漫画の世界は生まれてからしばらく性別がなく、12歳前後に本人の意思、そこに基づくホルモンバランスの変化で性別が決まります。
名前も「しおり」「りつ」などの男女に左右されない名前を付けられる傾向にあります。逃げ恥の夫婦も自分らの子どもの名前に同じような配慮をしていました。将来そんな気遣いをできる父親でありたいなというのは余談です。
なので足が速いと将来男の子かな〜とか、裁縫などが得意だと将来女の子かな〜とか、少し不思議な期待を大人は子どもたちに向けるのです。


無性別の主人公と2人の親友は小さい頃からいつも3人で行動するほど仲が良く、今では片方がガッチリ体格の男の子に、もう片方は編み込みの似合うフワっとした女の子に。
高校三年生のある日、主人公は親友2人にそれぞれ「俺が女にする」「私が男の子にする」という決意とともに告白をされます。そこからというもの主人公の2人を好きだと言う感情が、2人から向けられた好きとは少し違うことに葛藤していきます。


主人公は親友の告白に答えを出すことは自分の性別を決めるということに繋がると悩み苦しみます。
なんとなくホルモンバランスの変化を期待していた主人公は唐突に自分の性別が他者にとっても価値のあるものになってしまったのです。


この「性別モナリザの君へ」は、
新しい切り口で自分が無性別だったら…無性別の人を好きになってしまったら…と考えながら読める一方で、現実のセクシュアリティにも関心を抱ける素敵な作品となっています。
マンガUP!!で無料でも読めますので、ぜひ読んでみてください!

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