医療系人材紹介業界を変えたい!!
自己紹介
はじめまして。私、メドフィットのカネコムネフミです。
私は24歳の時に介護職から医療系の人材紹介会社にジョブチェンジを行いました。現在(※2020年12月)は37歳ですので、転職コンサルタント歴は14年目になりました。途中、看護師専門の人材紹介会社で働いたこともありますが、転職コンサルタントのキャリアの中で一番長くサポートを行っているのは医療技術職です。
※医療技術職・・・臨床検査技師、診療放射線、臨床工学技士など
メドフィットは医療技術職専門の転職サイトなの?
結論ファーストで申し上げるとメドフィットは医療技術職だけの転職サイトではありません。メドフィットには2つのチームが存在しています。
①医療技術職紹介チーム
②医療事務・調剤事務・機能訓練指導員・介護職紹介チーム
私が在籍をしているのは①の医療技術職の紹介チームです。
他の医療系人材紹介会社と異なるユニークポイントがあります。
それはなにか?と言いますと、医療技術職の方とコラボレーションして、セミナー・イベントを開催しています。これまでの開催実績は以下の通りです。
■ハンズオンセミナー開講(※緊急事態宣言以降、全講座を休止)
・腹部、頸動脈、乳腺、甲状腺、心臓、下肢静脈、シャント
■日本初のオンラインによる超音波検査セミナー
・腹部、甲状腺、シャント、乳腺症例検討会、頸動脈
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医療系人材紹介会社の現状と課題
私は約10年前に医療技術職の紹介事業部を前々職で立ち上げました。
当時はまだ医療技術職の紹介会社は2~3社だけしかありませんでした。
そのため、医療技術職の方が得る求人情報はハローワークがメインでした。情報源が少なかったので『マッチング』(ご紹介)だけで十分に価値がありました。しかし、現在は医療技術職の紹介会社がとても増え、各社の転職コンサルタントがノルマ達成のために我先にと医療機関に人材紹介を行い、本来の人材紹介会社の目的が薄れていると感じます。
その結果、今では医療系の紹介会社へのネガティブイメージをもつ、医療機関が増えています。
まさに今、このnoteをご拝読頂いているご担当者の方も同じ気持ちではないでしょうか?
そのお気持ちを確かめたいと思い、私はクライアントである医療機関の人事担当者の方に「どうして紹介会社を利用するんですか?」と伺ったことがあります。その理由は以下の通りでした。
『ハローワークを利用しても求める人材の応募が来ないから』
『急な欠員で1日も早く人材を確保しなければいけないので』
『過去に紹介してくれた人材が良い方だったから信頼して依頼した』
もしかしたら、他にも理由があるかもしれませんが私が聞いた限りではこの3つが大半でした。これらの理由から分かるように現在の紹介会社のバリューは『マッチング』のみです。
ご存知の通り、紹介会社を利用すると【紹介手数料】が発生します。
ハローワークを利用すれば0円で採用が出来ますが、紹介会社を利用すると1人採用するのに約50万円~80万円の費用が発生します。
これだけの費用を支払っているのに紹介会社のバリューは『マッチング』のみでいいのでしょうか?
私は【NO】だと思います。実際に私が以前、営業をしたときにこのようにおっしゃった医療機関もいらっしゃいます。
『過去に紹介会社を利用して採用したら、半年で退職をしてしまった。紹介料を支払ったのに半年で辞められことがあるから、もう紹介会社は利用するのは極力、控えたい。』
私が同じ立場ならきっとこう思います。
『紹介手数料を支払っているんだから、長く勤めてくれる人を紹介してくれよ!!』
しかし、私が知る限り、多くの医療系の人材紹介会社では【入職後のフォロー】が徹底出来ている会社はありません。
その理由は転職コンサルタントの実態は営業職だからです。
月々、もしくは四半期の目標数字を達成するために紹介するまでは丁寧に対応し、ご紹介後のフォローは二の次になっているのが現状であり、取り組むべき最重要課題だと私達メドフィットは考えています。
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メドフィットのこれまでの取り組みと「業界初」の取り組み
メドフィットでは入職後のフォローを徹底すべく、一都三県の医療機関にご紹介をした求職者さんとのタッチポイントを作りました。
その取り組みの変遷は以下の通りです。
【初期:2017年4月~2019年3月】
(1)入職初日:電話面談の実施。
求職者さんに初日の感想を確認し、医療機関にフィードバック。
(2)入社1か月目:対面式の面談を実施。
求職者さんの最寄り駅まで伺い、カフェなどで現在の状況をヒヤリングし、医療機関にフィードバック。
(3)入社3か月目:対面式の面談を実施。
ご紹介先の医療機関に許可がいただけた場合は病院に訪問し、人事の方と求職者さんに現在の状況をヒヤリング。
(4)入社半年目:手書きのフォロー葉書を送付
(5)入社1年目:手書きのフォロー葉書を送付
※一都三県以外の求職者さんには電話面談の実施と手書きのフォロー葉書を入社1か月目・3か月目・6か月目・1年目に送付
初期の取り組みは約2年ほど続けましたが、2020年4月~は現在の形に変えました。その理由は求職者さんに会いに行っても対面ではよっぽどネガティブなことがない限り、求職者さんがお話をしてくれないということがあったからです。(弊社のヒヤリング能力が課題とも言えますが・・・)
【現在:2019年4月~】
(1)入職初日:電話面談の実施。
求職者さんに初日の感想を確認し、医療機関にフィードバック。
(2)入職2週間目:入職後の満足度アンケート実施
(3)入職1か月目:入職後の満足度アンケート実施
(4)入社3か月目:入職後の満足度アンケート実施
<アンケートの目的>
・アンケートから離職のサインを早期発見し、フォローに努める。
<アンケートのルール>
・アンケートの項目は全て同じ。項目を同じにすることで定点観察の要領で入職後の満足度の変化が分かるため。
・医療機関には求職者さんの同意がない限り、開示しない。心理的安全が担保されていないと本心で回答をしないため。
<アンケートで確認していること>
・教育体制について
・職場内の人間関係について
・職場のカルチャーについて
・労働条件の相違の有無について
・転職の満足度について
アンケートでは上記の5つのポイントを確認させていただいております。
何故ならば求職者さんが早期退職を考える理由がこの5つだからです。
過去に半年以内に退職をしたことがある方の声を参考までに記載したいと思います。
『面接では超音波検査を学べると聞いて入職をしたのに私が入職をしたタイミングで教えてくれるはずの臨床検査技師が退職をしたから』
『超音波検査を指導してくれる方が自分の感覚で指導をされる。私は体系的に学べることを期待していたので』
『検査室には私を入れて数名しかいない少ない部署なのに挨拶をしても無視をされ、業務上に必要なコミュニケーションすら拒否をされたので』
『面接では勤務時間が日勤帯のみと聞いていたのに入職をしてから遅番・早番があると聞かされたから』
『面接時に口頭で説明をされた給与と入職後の給与・休日数と相違があったから』
【これから:2021年2月~】
メドフィット経由でご転職をされた臨床検査技師を対象にメドフィットアカデミアというサービスを提供したいと考えています。
メドフィットアカデミアのコンテンツ内容は下記の3つを考えています。
(1)入職2週間目・1か月目・3か月目に満足度アンケート実施
(2)腹部の超音波検査の研修動画をプレゼント
(※メドフィットの超音波検査セミナーの講師に協力をいただき作成中)
(3)入職後に業務などの相談が出来るチャットにご招待
(※ツールはSlackを利用し、超音波検査セミナーの講師やオープンチャットに参加している方同士で相談に回答する)
(4)メドフィットアカデミアに参加している方限定のイベント
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メドフィットアカデミアの構想のキッカケ
実はこのメドフィットアカデミアの構想を考えたのは私ではありません。
以前、私はBigbeat社の野北さんがファシリテーターを務めるコーチングイベントに生徒として参加させていただきました。その時にコーチングをしてくださった丸田絃心さんが「メドフィットアカデミアを創るのはどうだろうか?」と話してくれたのがキッカケです。
※ちなみにこのnoteのIDの0917は丸田さんからコーチングを受けた日を指しています。
あれから3か月以上経ちましたが、丸田さんが私にアドバイスをくれた言葉は今でもはっきりと覚えています。
『私は医療の世界はよく分からないので想像の範囲で話していますが、
メドフィットがご紹介する医療機関は大学病院といった大きな病院ではないと思います。中小規模の医療機関がメイン顧客ではないでしょうか?
私が思うに大学病院は教育カリキュラムがあるので紹介会社を利用しなくても人材が自然と集まっていると思います。
しかし、中小の病院は即戦力の方に絞って採用活動をされていると思うのですが、それは教育に投資するだけの人員的余裕が無いからではないでしょうか?
これからのメドフィットが人材の紹介をゴールとするのではなく、人材の活躍をゴールと設定をするのであれば医療機関の教育の一部までメドフィットが行うのはどうでしょうか?もしも、それが実現すれば医療機関だけではなく、求職者さんも安心してメドフィットを利用すると私は思いました。』
協力者探し
このアドバイスをいただいてからすぐに私の上司・チームメンバに共有しました。そして、全員一致で『メドフィットアカデミアを立ち上げよう!』となりました。メドフィットアカデミアを開講するにあたり、現役でご活躍中の医療技術職(臨床検査技師)に協力をしていただく必要がありました。
協力者を一から探すとなっていたら、とても時間がかかっていたと思いますが、メドフィットのユニークポイントとして先述したとおり、超音波検査セミナーなどを開催していたので、既に外部パートナーが居ました。
特に医療機関からニーズの高いのが腹部エコーだったので、腹部エコーの認定を取得しているハットラボさんにメドフィットアカデミアの協力のお願いをしたところ・・・
『やってみましょう!!』
と2つ返事で快諾をしていただきました。本当にありがとうございます!!
最後に~医療系人材紹介業界を変えたい~
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
このnoteのタイトルにも書いたようにメドフィットは医療系人材業界を変えたいと思っています。
何故なら残念なことに医療系の人材業界は【三方よし】をモットーとせずに営業活動をしている転職コンサルタントもいらっしゃるようです。
先日、弊社の廣井が担当する求職者さんが他社の強引な営業に疑問を感じたそうです。そのことを廣井が日報に記載していたので下記に抜粋します。
『求職者さんから他社に強引に面接調整をされたという話を聞いた。
元々少し興味があるという位で問い合わせたら、面接調整されてしまったらしい。紹介会社から言われたのは、透析経験しかないのに病院を希望しているのであれば、絶対に行った方がよいとのことで調整をしたそうです。
もちろん言いたいことや考えていることは分かるが、人の転職というハードルを低く考えている気がした。本人の希望もなく調整してしまうのは、自社都合が過ぎると思う。やり方はひとそれぞれだが、相談をして良かったと思ってもらえるサポートをしたいと改めて思った。』
私達メドフィットはメドフィットアカデミアという新しい取り組みを全力で取り組み、業界のロールモデルとなりたいと考えています。
そして、その先の未来に医療機関・求職者さんファーストで行動する企業や転職コンサルタントが増えることを願っています。
次回はメドフィットアカデミアの講師の紹介などを書きたいと思います。
よろしければ次回記事もお読みいただけますと幸いです。
※メドフィットアカデミアは生理検査の臨床検査技師のみが対象です※
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