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SUNDAY MV BOOK 001

AVディレクター兼MV監督そしてもう一つ音楽ライターも

やらせていただいている関係上、ここ一二年の洋楽環境で

一つ気づいたことがあります。

それはAVのおんなのこやパパ活中の女の子に洋楽好き

が増えている!!という事です。

近年はずーーっと性産業系のおんなのこ達の音楽傾向って

「アニソン好き」って子がダーーーッと増えていました。

ところが最近例えばAV面接だったりパパ活系お食事なんかで

プロフィールを聞いてみると「洋楽も好き」という子が急増中。

もちろん嬉しいことにそれ以上に「KPOP」をあげてくれる

子が増えまくっているのでそれもメチャクチャ嬉しいんですが

音楽ライターとしてKPOPと洋楽について書いてきた

そしてそれ以上に生粋のPOP中毒者として洋楽にもずーっと接してきた

僕としては再び時がキターーーーー!!と。

そこで「KPOP」に関してはツイッターやブログ記事で

アウトプットを行っていますので

こちらのnoteでは毎週日曜日、その週最新の洋楽MVを

中心にお届けさせていただけたらと思っています。

とは言うものの今やサブスクリプションサービスに入っていれば

自分の志向にあった最適のサウンドがレコメンドされる時代

なんでこんなアナログな手法でのキュレーションがいるの???

と思われる方もいらっしゃると思います。

僕も"そこそこ"自分のテイストにあった楽曲をレコメンしてくれる

AI系マーケティングは快適だなぁーーと思います。

ただ「無敵の人3.0」にも多くの稿を使って書いたように

ポップミュージックがPOP MUSICである理由は

快適さと同時に鳴らされる「ノイズ」

この二つの相反する要素をどう「編集」するのか?にあります。

自分に寄り添ってくれる編集スタイルはもちろん楽しいですが

僕はそれ以外の、

「あっ!!そんな編集方法があったんだ!!」

という驚き、POP中毒者ならではのそうした

「差異の楽しみ」

の方が好きだったりします。

なので、この「SUNDAY MV BOOK」では

これまた何度も書いてますがそうした「編集力」表現の

最高峰として再び重要度を増している最新「MV」を

様々な角度からご紹介していきたいと思っています。

ちなみにそんな僕の2019年の洋楽PLAYLISTはこんな感じでした

というわけで今週の「SUNDAY MV BOOK」STARTです!

Anne-Marie - To Be Young (feat. Doja Cat)

基本今後はこのSUNDAY MV BOOK、その週に発表された

優れた洋楽MVのレコメン&キュレーションをしていきますが

今回は一発目という事で8月分を総ざらえ。

Charli XCX姐さんの傑作「 How I'm Feeling Now」のように

洋楽では正にCOVID-19という事態・世界をどう楽曲として

「編集」するのか?が最大のテーマとなっているわけですが

このMVのアフターコロナな「XR感覚」(XR感覚については

以前書いたnote記事を参照ください)は完全に特出していて

今のところKPOP系を除くと2020年最も優れたMVだと思います。

監督はベテランのHannah Lux Davis女史!!!

Dominic Fike - Cancel Me

Generation Zなソーシャルアーティストの1st

「What Could Possibly Go Wrong」からの一曲。

言わずと知れたSiaの一連の作品をあげるまでもなく

POP MUSICと少女の組み合わせの良さ、破壊力は

「無敵の人3.0」で書いたように

「おんなのことは音楽が具現化したもの」

だからなんですが(断言!!)

このソーシャルサタイア満載のブラックなLYRICを

瞬く間に「POP」にしてしまうこの子の立ち振る舞いを堪能あれ!

Jeremy Zucker - supercuts

TIKTOK経由でブレイクしたJ.ズッカー、他の曲は

ちょっとテイストとして「歌謡エモ」みたいな曲なんですが

この曲のニューノーマルな孤独のタカチを1カットスタイルで

あーこのシチュと画角があったかー!で見せてくれる傑作MVデス。

Jaden - Cabin Fever

ウィルスミスの息子としての二世タレント、セレブミュージック

という色合いだったJaden。

今までの曲は彼の年代からすればこーいう音を鳴らすんだろうなぁ

というテンプレをなぞった「ニューEMO」系だったけど

この曲でそれを捨ててしまったところが凄い!!

この曲でJadenは「悪いけど僕にはエモーションなんてなかったんだ」

という事を告白していて、その孤独の赤裸々さこそが

実は2020年代の新しいポップミュージックの核になる事。

60年代的サイケな原色の中でひたすら透明化していく

彼の姿こそがJadenの本質である事を証明する傑作MV。

Lauv - Love Somebody

一歩間違うとBACKNUMBERじゃん・・・・となってしまう

LAUVで"さえ"もAFTER COVID-19の新しい孤独に敏感に反応している

つまりその「編集感覚」こそがポップミュージックである事を

大胆に宣言するこのMV。なんといっても「赤と青」

そしてその二つの色は交わることなく不自然に宙に浮いている。

LAUVの身に着けたまるでカートコバインがグランジ時代に

着ていたようなニットの「青」こそが2020年代の「BLUE」なんだと

思います。

Charlotte Lawrence - Slow Motion

何故か日本では全くと言っていいほど話題にならないんですが

2018年にリリースされた「KEEP ME UP」で大覚醒!!

2019年大傑作ANTHEM&MV「Why Do You Love Me」をリリースしたのに

なんと今年の3月にコロナ陽性の診断を受け活動休止せざるを得なかった

Charlotte Lawrence嬢の復帰作。

ほとんど Luca Guadagnino版「サスペリア」?!??!みたいな

「身体が何者かによってジャックされる」

COVID-19感を果敢に取り入れたMVは大傑作で彼女は

今年後半から来年にかけて確実にブレイクすると思います。

というわけで第一回の「SUNDAY MV BOOK」いかがでしたでしょうか??

ADD SOME MUSIC VIDEO TO YOUR DAY!

今週も音楽と映像の力を借りて生き延びませう。


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