私と妄想とティモシー・シャラメ

ティモシー・シャラメ

ティモシー・シャラメ（Timothée Chalamet 1995年12月27日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。2017年の映画『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。フランスとアメリカ合衆国の二重国籍。ティモテ・シャラメやティモティー・シャラメと表記されることもある。（Wikipediaより）

出会い

出会いは2017年。友達と見に行った映画『君の名前で僕を呼んで』の主演が彼だった。そもそも映画の淡い色が私好みでなのだが、その画面の中にいたのだ。命を授かったギリシャ彫刻のようなティモシー・シャラメが。この映画、本当に美しくて切なくて南フランスの風が気持ちいいのでおすすめ。

ちなみにティモシー・シャラメ、ジョニー・デップの娘のリリー＝ローズ・デップと付き合っている。パパラッチされた写真がいちいち映画のワンシーンのようで美しいのでこちらもおすすめ。

私とティモシー・シャラメ

ティモシーは私の幼なじみで家も隣。2人で近くの森を散歩するのが私たちの昔からの楽しみだ。私たちは来週、大学進学を機に離れ離れになってしまう。

ついに最後の散歩の日。来週から私は地元の大学生で、彼は遠く離れた都会の大学生。彼が進学する大学の近くに彼の母親の実家があるらしく、これを機に一家で引っ越してしまう。今はSNSがあるし、これからも親友でいるんだろうけど、この森での散歩はきっと最後。

いつもの場所で待ち合わせ。いつもの道をいつもの話をしながら歩いて行く……はずだったけど彼が少し道を逸れて開けた場所に出た。

「昔からなんでこの森を散歩してたか知ってる？」

「え、知らない。」

「小さい頃は親も一緒だったよね。この散歩、最初はうちの親が誘ったんだって。この森うちのだから。」

「え、うそ。この森全部？」

「そう、全部。しかもうち一人っ子だから将来は僕のもの。」

「都会に進学して、土地も持ってていいなあー」

「そう？そこで提案なんだけどさ。僕としては卒業したら一人でまたここに帰ってくるつもりなんだ。だから将来ここに君と僕の家を建てるっていうのはどうかな。」