やってはいけないことを伝える時 聴覚障害児の子育て
息子は先天的な聾者です。
現在はもう成人しましたが、6ヶ月の時聾であることがわかりました。
10ヶ月の頃から口話法教育の聾学校へ通うようになりました。
前回の記事は、
何かこれから行動をするときに本人が予測を立てることができるようにカードを作ったり絵のカレンダーを作ってリビングに貼っておいて説明を重ねた。というような話でした。
前回→行動の予測を立ててやる
そしてその前の記事では
行動の前にぐずる時
これらの記事をアップした後、(聴覚障害ではない)発達障害を持ったお子さんを育てられたお母さんから、やはり絵とかカードが使えたよー。というお話をいただきました。
上の二つの記事はこちらから息子に「説明」する時に使用したツールの話なのですが、
今回は、やってはいけないことを伝える時に使った絵カードの紹介です。
幼稚部くらいにもなると、好奇心も旺盛になるし、イタズラのようなものも次々やってくれるし、、、
まあその辺、ちょっと遅れはあっても子供の成長ってそんなものなんでしょうけど。
好奇心旺盛なのはいいのですが、社会的に迷惑になることはダメだよ。と都度伝えなくてはなりません。
例えば
電車の中で走り回ったり、椅子の上に乗って吊り革に捕まろうとしたり、、
自分は楽しそうだけど、他のお客さんが迷惑そうな顔してます。
あとは
聴覚障害児はある意味致し方ないとは思うのですが、、
結構指を指して本人が言いたいことを伝えてくる時があります。
手話の世界なら失礼ではないのですが、
一般社会では人に指を指すのは失礼にあたります。
モノには指を指してもいいんだけど、
人には失礼だよ。とこういうのも一つ一つ教えていきます。
食事の場面で
そしてマナーを伝えたい場面が多いのはなんといっても食事の場面です。
食べる時姿勢悪いっちゅうねん。
あとは、一時やっていて伝えても伝えてもやめてくれなかったことがあったのですが、
聾学校での集団でのお食事の時にこんなことを。
先生は冷静に叱ってくれてましたが、家だと私は冷静に叱ったりなんかできません。
もう食うな!って感じです😠
自分が皿をひっくり返したりすることで、周りが驚くという反応を楽しんでいたようです。
シートベルトをしましょう
シートベルトをしないと危ないよ。
ということを伝えたかったカードです。
こういうのは一枚では伝わらなくて、こうだからこうなったというように因果関係で説明しました。
本人がよくないことをしている時の表情は歯がいたずらっ子のような表情で描いていました。
まあ顔もメリハリついていいかな。と。
運転中に話しかけるな
聴覚障害児の息子さんをもつ今井絵理子さんも何かの取材でおっしゃっていた記事を拝見したことがあったのですが、まさしくうちもそうでした。
聞こえる子供となら車内でも口話のみで会話できます。
聞こえない子と会話って、お互い表情や口元を見ないと成立しないので、めちゃくちゃ危ないんです。。。
何を言いたいのかマックスで彼に集中しないとわからなかったので、
運転中にそれをやられると危なくてたまったものではありません。
4コマ漫画です笑。これを↓このようにリングで留めて車にいつも常備していました。
今はスマホスタンドを運転席の前に立てて、マイクモードにして、後部座席にいる息子にメッセンジャーで送ってます。
マイクモードなので入力ミスもありますが、これが今のところいい感じのコミュニケーションツールです。