コミュニケーションについて
児童発達支援事業所を訪問される際に、言葉の遅れという指摘から来られる方が非常に多い。
では、言語の遅れとは何なのかについて少し考えてみる。
自分たち療育者は子供たちの事を見るときに、何が原因で言語の遅れがあるのかを考える。
言語の遅れとは症状であって、その背景にはコミュニケーションの問題が潜んでいることが非常に多い。
それでは言語とコミュニケーションの違いは何だろう?
言語とは言葉を理解する能力と表出する能力に分かれる。
よくある喋らないけどことらの言うことは分かっているというのは、「理解できている」が「表出はできていない」ということになる。
では、コミュニケーションとは何だろうか?
コミュニケーションとは言語能力も含む他者との関わりに関する能力の事を言う。
言葉を理解していなくても、状況を理解できているというお子さんもいる。
言葉は話せるが、コミュニケーション(他人との関わり)はできていないというお子さんもいる。
親御さんとなかなか目が合わない。
他の子供と一緒に遊ばない。
呼んでも振り向かない。
などもコミュニケーションの問題の一部だ。
では言語の発達に遅れがある子供たちにどのように関わっていくのかというと、まずはコミュニケーションが楽しいことだと理解することが大切だ。
一緒に子供の好きなもので遊んだり、声を出すことをほめたり、そのような中で子供に他人との関わりに興味をもってもらうことが大切になる。
他人と関わることでいいことがあったというのも、大切な経験だ。
言葉の遅れがあるお子さんというのは育てる際に少しコツが必要になる。
「発達支援事業所 ひらそるの芽」でも行っている療育も、その一助になる。
子どもの事で気になることがあるときは、近くにそのような場所がないか、相談できる場所はどこか探してみることだ。
親だけで悩んでもなかなか解決は難しい。自分もそうだった。
ちなみに「ひらそるの芽」のような場所では、診断名をつける事がなくても利用が可能である。
早期療育は非常に重要だ。それは様々な研究で証明されている。
「もう少し様子を見ましょう」はあまり好きな言葉ではない。私たち夫婦はそのもう少しが本当に苦しかった。
今子供のために出来ることを一緒に考え、子供と一緒に成長していける。
「ひらそるの芽」はそんな場所を目指していきたい。
そして、ゆくゆくは私も豪遊し Σ(゚ω`;(⊂(・∀・´q)