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感覚についての悩み

療育をしていると感じるが、感覚特性がある子というのは多くいる。

そして、療育の考え方の一つに感覚ピラミッドというものがある。

今では比較的ポップで見やすい画像もあるが、元々は下のような考え方だ。

感覚ピラミッドに関してはベースとなる感覚システムや感覚運動発達が少し歪になると、上の方の認知行動発達や知的行動がぐらぐらして学習効果が低くなったり、認知活動が行えなかったりするというものだ。

しかし、これに関しては全て鵜呑みにしていいわけではない。

なぜなら視覚障がいがあると、それだけでこのピラミッドは成り立たなくなるが、視覚障がいのある方の知的活動にものすごい問題があるかというとそういう事はないからだ。

ただ、自閉スペクトラム症や発達性協調運動症、ADHDの児童などはこのピラミッドを意識すると自分の中の情報が整理されやすいというのは感じる。

言語能力や知的能力が高い児童であっても、前庭覚、姿勢の安定、ボディイメージ、目と手の協調性、集中力・注意力などで問題があり、なかなか学習効果が上がらなかったり、対人関係が上手くいかない事などがしばしばみられるからだ。

これに対しての対処としては、感覚統合理論などを用いた療育ももちろんだが、環境設定などを用いて、本人の力が発揮しやすい状況を作る事なども一つの方法として挙げられる。

今日の見出しの写真は長男だが、ハンモックやノイズキャンセリング機能付きヘッドホンなどはこの感覚を意識したグッズの一つだ。

長男にとって、特にノイズキャンセリング機能付きヘッドホンはなくてはならないものとなっている。

一方で、長時間(1時間程度)やりすぎると大声が出てきたり、イライラしたりもする。

そう考えると我が子も含め、感覚特性のある子どもたちというのは非常に繊細なバランスの上に何とか地面に立っているのだと思う。

一般的な環境で生活してほしい。

それはもちろんそうなのだが、一般的な環境というのは特性のある子どもや人にとってとてもストレスがかかる環境なのだろう。

そういう事も含め、子どもにとって「適度な」負荷のかかる環境というのが、どのようなものか常に考えてしまう。

支援、療育、子育て、生活。。。どれもどれだけ考えても必ずしも答えが出るものではない。

一方で、本人の選択というのが障がいが重度であってもとても重要だと自分自身は考えている。

無論、今の社会の流れというのもそのようになってきている。

しかし、知的障がいなどがある場合に、完全に本人に任せてしまうと致命的な間違いを犯すのではないかという考えも根強い。

そしてそのような半分事件のような状況に巻き込まれた話も決して少なくない。

安全を加味して子どもの自由度が減る。しかし、自由にしすぎると子どもへの危険が増える。。。。

非常に悩ましい問題だ。そして、「安全」基準が人によって非常に違う事が大きな問題だ。

話が飛んでしまったが、最初に話したこの感覚ピラミッドを使う感覚を自分の中に落とし込みたい。

最近は感覚統合理論に基づく療育方法への研究が長崎大学の岩永先生を中心に進んできており、この理論の解釈とそれを実際の療育や支援に役立てる事が出来るスキルを自分自身が必要だと感じている。

いくつになっても学ぶべきことが多い。

ちなみに最近は学習ピラミッドについても見直し、自分自身の学習方法についても。。。

話が飛び過ぎているので今日はこのあたりで。

<おまけ(とある日曜日)>

長男「イオン!」

自分「じゃあ、行こうか」

長男「ドライブ!」

自分「じゃあ、ドライブ行ってイオン行こうかね」

長男「温泉!セブン!ビッグ!」

自分「いや、無理!」

絵カードで選択してもらっても、全部行ってもとにかく暇だと言いに来るようです。

なんか良い趣味ないかなー。創作活動とか嵌ってくれたら最高なのに。

今の趣味は主に家では紙破りと音楽、タブレット、プール、それから外出するなら散歩、買い物、温泉などなど。

色々試してるけど中々増えてはいかない。

こっちの手がかからず、長くしても問題ないそんな趣味が増えてほしい。。。

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