寺島明美

モンテッソーリ教師(0歳〜12歳)ジラソーレ モンテッソーリ子どもの家(幼児教室)を主…

寺島明美

モンテッソーリ教師(0歳〜12歳)ジラソーレ モンテッソーリ子どもの家(幼児教室)を主宰。子どもの家をはじめて12年目。モンテッソーリ教師17年目。子どもたちから教えてもらったこと、お母様やお父様の気付き。記録として綴っていきます。

最近の記事

3歳児さんのお洗濯

お洗濯が大好きなRちゃん。   「せんせい、お洗濯するねー。」 とピッチャーを持って、 お水を入れに向かいます。   線のところでお水が溜まるまで、 じっと見つめ、 食い入るように眺めています。   「あ!止めなきゃ。」 これも自分の判断。   何度もやっているので、 私はただ遠くから見守りに徹し、 手伝いが必要であれば 援助するだけ。   樽のお水をバケツに入れたそのとき、 ばっしゃーん  私は声も上げず、 他のお子さんのお仕事を見ていると、 「せんせいこぼれちゃった。」

    • 諦めない気持ち

      毎月保護者の方々と連絡帳のやりとりをさせていただいています。そこに素敵な出来事が書かれていました。 お母さまの見守り方が素敵だと思い、共有させていただきます。 『最近、すごく感動したことがあり、さち(仮名)は出来ないことがあるとすぐに癇癪(自宅で)を起すのですが、「ママ、手伝って」も言わなかったので、見守っていました。怒りながらも何度も何度も挑戦している姿をみて、出来るまでやりたい!という気持ちがさちは大きいんだなぁ、と思いました。これもジラソーレで明美先生が声掛けしてく

      • 見守り方次第で・・・

        以前、ジラソーレの初の試みでZOOMによる個人面談をしたのですが、 日頃なかなかじっくりとお話ができなかったので、実施して良かったです。 また行いたいと思います。 その個人面談をして、お母さまからご感想をいただきました。 勉強会やワークショップにご参加されているので、 ご自宅でのクッキングも積極的にされていたようです。 でも、やらないと言われたり、 断られたり・・・ どうしたら・・・ といった内容でした。 きっと、我が家も同じ!!!!と思っている方も多いと

        • 子どものお仕事を評価しないということ

          さて、今日は、 子どものお仕事を評価しないということ です。 子ども達のお仕事は、 自己を創っている時間 でもあります。 大人に褒められたいわけでも、 喜んでもらいたいわけでも 本来ないわけです。 でも、子どもの活動に大人が評価をすると、 褒められたくてやる、 別に好きではないけど、 喜んでくれるなら、 お母さんの喜ぶ顔を見たい! そんな感情が子どもにあります。 子どもたちはみんな ママやパパが大好きですから。 大人の顔を伺いながら 活動を

        3歳児さんのお洗濯

          子どもが満たされるとき

          先日、あるお母さまとお話をしました。 今まで子どもに不自由なく 物を与えてきたけれど、 それでもお友達のものを欲しがったり、 羨ましがったり・・・・ とのことでした。 こういった悩みを抱えていらしている方も いらっしゃると思うので、 シェアさせていただきます。 物があっても、 それが本当の意味で 子どもを満たしているかというと そうでもないのです。 それが大人と子どもとの 差かもしれません。 お友達のことを羨ましいと思ったり、 そういった思いは 誰しもが思うことで

          子どもが満たされるとき

          学びは楽しいもの

          誰しも子どものためにと、 計算ができるように、 ひらがなが書けるようにと、 早め早めに先取りされることがあるかと思います。 でも、逆に計算が嫌い、 面倒臭い、 勉強は楽しくない、 苦痛だ、 と悲しくも思ってしまう 子どももいます。 先取りが裏目にでてしまうのです。 先取りにも弊害が生じることもあります。 小学校に入学すると、 言わなければやらない、 探究心や興味が 湧かなくなってしまうのです。 学びたい芽が出ないのです。 先取りするのは大人の都合。 今、目の前の子ど

          学びは楽しいもの

          不安と失敗だらけの1年目

          今年でモンテッソーリ教師歴14年目に突入します。 今ではモンテッソーリ教育勉強会やワークショップで保護者の方向けに講座をしていますが、私にもたくさんの失敗がありました。 もともとは音楽を専門に2005~2006年、イタリアに留学をし、モンテッソーリ教師資格を取得、帰国後にはじめてモンテッソーリ園に勤務したわけです。音楽大学では、音楽にどっぷり浸かり、中高の音楽、特に合唱指導の研究をしていました。大学院でも合唱教育の研究をする予定でしたが、急遽路線変更。モンテッソーリ教育につ

          不安と失敗だらけの1年目

          難しいな・・・から抜け出せたとき

          大介君(仮名)は4歳。幼児クラス(異年齢クラス)に入室前に、プライベートレッスンに来てくれていました。最初は乗り物が大好きで、乗り物のお仕事をなどをしていました。 幼児クラスになってからは、まわりのお友達の影響で、プライベートレッスンのときよりも、お仕事の幅も広がってきました。そのなかでよく選択していたのが乗り物のパズル。 はじめは54ピースに挑戦。大人にとっては簡単なパズルかもしれません。でも、子どもには完成するまでに様々感情の変化がみられる訳です。 「たくさんあるな

          難しいな・・・から抜け出せたとき

          最後までやり抜く力

          最近では、1歳半、2歳くらいから通っていた子どもたちが年長さんや小学生になり、改めて乳幼児期の環境の大切さを実感します。 今年、年長さんの一翔くん。(仮名)1歳8ヵ月から通ってくださっています。最初は「公園に行く。」と泣いていることもありました。「公園に行きたいんだね、お仕事が終わったら行こうね。」と伝えていました。そんな泣いていた時期もあったなぁと、思い出されます。 年長さんになり、ある日世界地図パズルを選択。 いざやってみると、たくさんのピースがあって、世界にはこん

          最後までやり抜く力

          気持ちを共有すること

          年長さんが描いた絵。 「花火を描いたの。花火観たかったんだ。」と。 そうだよね、 今年はコロナの影響で見られなかったね、 来年は見られるといいねと、話しました。 他の子どもたちも、 お祭りに行きたかったけど、 なくなってしまったと、 残念そうでした。 残念だったね。 来年は今年の分も楽しみたいね、と。 子どもたちなりに 様々なことを感じながら生活しています。 そのなかで大人だけでなく、 子どもたちもストレスを感じていたり、 我慢をして生活しています。

          気持ちを共有すること

          先回りしていませんか?

          子どもが何かをしようとしていた時に、 先回りをして、 ◯◯は終わったの? ◯◯してからね! という会話は、 どこのご家庭でもあるかもしれません。 もし、やろうとしていたときに、 ◯◯しないとね、 など言われたらみなさんは どんな気持ちになりますか? あまり、いい気持ちにはなりませんよね。 やろうと思ってたのに・・・ と、思いませんか? 子どもも同じなのです。 かずやくんがうがい手洗いをして、 次にいつもすることをせず、 違う事をしたので お母様が何の意識もな

          先回りしていませんか?

          初めての分離

          私が主宰している教室では、1歳半から2歳半くらいまでのインファントクラスと、就学前の幼児クラスがあります。 インファントクラスでは母子同室ですが、幼児クラスになると分離になります。 4月から一斉に幼児クラスに移行ということではなく、2歳半くらいからそのお子さんにあわせて無理なく分離しています。 でもやっぱり初めての分離は泣いてしまうことも多々あります。 先日、初めて分離だったことみちゃん(仮名)。 玄関に来る前から泣いていました。 どうしたの、ことみちゃん。 そうだ

          初めての分離

          はじめまして

          これからこちらのnoteで、不定期になってしまいますが記事を書いていきたいと思います。 私は、小学校で音楽専科として勤務しながら、3-6歳のモンテッソーリ教師資格を取得。小学校を退職してイタリア ペルージャへ。0-3歳のモンテッソーリ教師資格を取得。帰国後はモンテッソーリ幼稚園や保育園、子どもの家に勤務。その間、6-12歳のモンテッソーリ教師資格を取得しました。 モンテッソーリ教師13年目です。 学生の頃から モンテッソーリの子どもの家を創りたい と夢を抱いていまし

          はじめまして