1,2,3!の魔法の掛け声【ギランバレー症候群の奇跡】15
1,2,3!は自分に勇気を与え行動に移してくれる魔法の掛け声
8月17日
いつものように午前中は理学療法、午後は作業療法のリハビリだ。
8月5日から始めたリハビリも2週間になろうとしている。
ベットの柵に捕まって身体を起こす練習や車椅子に乗る練習、
ひとつひとつとってもとてもエネルギーを要する動作で
身体がすごい重いけど1,2,3!の掛け声で
どうにかこうにかやっている。
この1,2,3!の掛け声は魔法のようなもので、この言葉を理学療法士さんと一緒に言うことで、動作が出来るという不思議な言葉だ。
芳子は中腰の姿勢でベットから車椅子に座るのは重力に勝てず、一度支えてもらって立ち、方向転換して座るという動作を提案してみた。
「いいですよ、やってみましましょう!」との一声。
①柵を握り、これでもかというぐらいの力で上半身を起こし、両足をベットの脇におろす。
ここも介助が必要。
(手でそっと支えてくれる感じ)
②全介助で身体を起こしてもらい立つ。(これは両手で支えてもらう)
③下を見ないで(下を見ると身体が曲がるから)
足だけで方向転換(その距離20センチぐらい)をし、
ゆっくり車椅子に座るという一連の動作だ。
④とても時間がかかるが自分でやってみるということが大事で身体が重いだろうが怖いだろうが、とにかくやる。
立つときに1,2,3!の掛け声で芳子は立ち上がるようになった。
(介助つき)
「1,2,3!」っていい言葉だなぁ。勇気をくれる。不思議だなぁ。
車椅子に座れるようになったから明日からはリハビリ室で練習しようと声をかけられた。
やっとこの病室から
出ていけるのね。
嬉しさもあったが怖いという気持ちも同時にやってきた。
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