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お世話になった方々【ギランバレー症候群の奇跡】39

2024年10月15日
退院3日前

退院という言葉を今か今かと待ち侘びていたが、それが現実となると、この病院との思い出が甦り、
あんなに、苦しかったリハビリのことなど忘れ、楽しかったことを思い出す。

この病院での嬉しかったことは、
腰痛なく綺麗な姿勢で歩けるようになったことだ。
足の動かし方から骨盤の立て方
上半身はおへそに力を入れて胸を張ってその通り、理学療法士さんに言われた言葉を素直に受け取ってくる日も来る日も練習したら
腰痛なく歩けるようになった。

ギランバレーになって良かったことは(不謹慎かもしれないが)
体がリセットされたことだ。
そして人生の分岐点だったのかと思うほどだ。
人生、何があるかわからないな。

10月15日夜
自分の病室に戻って同室の方に呼ばれて初めて部屋に入った。
あなたは人に気を使いすぎると言って私の背中を撫でてくれた。
お母さんみたいな手だった。
とても嬉しかった。

10月16日
今朝は6時に起きました。
病室内はとても静かです。
あと2日後には退院することが
決まっています。
ここで苦しかった思い出や
人との関わりで楽しかったこと、
そして、昨夜は隣の部屋のおばあさんに背中を撫でてもらったことなど、リハビリとは関係ない色々な出来事が次々とあって、少し苦しいです。ここを離れることが寂しくなってきました。
いつもそうなんです。
お世話になった方々といつかはお別れの時が来ます。それが嫌なのです。リハビリ以上に楽しかった思い出が次々と蘇ってきます。

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