大丈夫ですよ。身体鍛えてますから!【ギランバレー症候群の奇跡】12
初めての車椅子。ベットと車椅子を極限まで近づけさせるが・・。
8月9日 理学療法士のTNさんが車椅子を持ってきてくれた。
「今日は車椅子に乗ってみましょうか」と言う。
、ベットに座るといい、
車椅子といい、
この方は突然何を言い出すのかと思いましたが、まず、全介助でベットの脇に座らせてもらう。
その後、「ちょっと腰を浮かせますか?と聞いてくる。
やってみた。やってみたけど、腰は浮かない。
「では、僕につかまって横にずれてみましょう」と言う。
「すごい力で捕まるかもです。良いですか?」と聞く。
大丈夫ですよ。身体鍛えてますからww
本当に首まわりに腕を回してTNさんは私を半分持ち上げるように
車椅子に移動させた。
車椅子の座り心地
TNさんのおかげで車椅子に着地成功!!したら、身体全身の力が抜けてふにゃ~~となる。
そして今にも寝てしまいたい衝動に駆られる。
「もう、眠りたいのですが・・笑」
「自分の身体がこうも重いのかと重力が凄いです。」
「はじめはみんなそう言いますよ。大丈夫、安心して。」
「これから毎日、車椅子に乗る練習をしましょう。」
「1日1日、すこしずつやれば必ず出来ると信じてがんばりましょう。」
芳子は胸がいっぱいになった。
理学療法士のTNさんや作業療法士のYSさんを信じて、頑張ってみようと思った。
つい最近まで死にたいと言っていた芳子だが「寝たきり」から「身体を起こしていく」というリハビリに賭けてみようと。
それから毎日、車椅子に乗り移る練習をしたが、なかなかお尻が持ち上がらない。
そこでTNさんは「一度立ってみましょうか」と投げかけてくる。
私は立てるのか?と即座に思った。
ベットの脇に座らせてもらいTNさんが、
「全体重を僕に預けてください。新井さんを支えますから。」ときっぱりおっしゃる。
その言葉通り、私を立たせ支えそしてゆっくりと車椅子に座らせてくれた。
「すばらしいよ!!新井さん、やれば出来るんですよ!」と
褒めてくださった。
私がすばらしいんじゃなくてTNさんが凄いのよ。とおもったけど
素直に「素晴らしい!」と言う言葉が嬉しくて、
「もう1回やってみる。」と声をかけていた。
「もう一回?いいんだけど新井さん、少しずつですよ。このギランバレーという病気は疲れすぎても元に戻ってしまうやっかいな病気なんです。」
それは知らなかったのでTNさんの言う通りにして
「明日、頑張ってみる。自信をつけたい。」と笑顔で話しかけていた。
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