
リハビリ、四谷(東京)まで。【ギランバレー症候群の奇跡】40
今日はギランバレー症候群になって退院してから2か月半、(入院していた期間と同じ)行動範囲を変えてみようと、東京にある四谷まで行ってきた。
電車を乗り換え、乗り換え、大手町から丸ノ内線まで歩いたり、四谷に着いたらまた歩く。その間、どこにも捕まらず休みもせず、立って歩いて1時間ほど。まさか自分が四谷まで来れるとは思っていなかった。
自分の予想では、途中で腰が痛くなり「やっぱダメだ~」と引返すことになると思っていたから。
年末だけど、何曜日とか考えないで出掛けたばかりに、旅行や帰省する人々で電車の中はごった返しで座れなかったので「大丈夫か?」と思ったけれど、合計40分、ずっと立っていることが出来た。
身体のバランスを考えて今日からリュックをしょって出かけることにしたのだが、これがホント良かったみたいで腰は少し痛いけどギランバレーになる前の痛さとはくらべものにならない。
だって空を見上げながら歩けるのだから。
用事があって、四谷三丁目まで行き、帰りはたまたま来た都営バスに乗って、六本木、青山、広尾、麻布など、高級住宅街を通って片道210円の都営バスの旅に出かけた。
バスは空いていて座れたので良かった。20,30代の頃はよくドライブに行ってたけど、55歳になって見た風景はあまりにも変化していて高層マンションがあちらこちらに建っていて時間の経過を感じた。
たまたま路線バスに飛び乗ってのドライブだったが年末に楽しい旅行が出来た。駅ではわざとエスカレーターに乗らず、階段で上がった。
道行くひとで介助が必要なひと、私みたいにリハビリがてらにバスの乗り降りの練習をする半身まひの人、自分が病気をしてからそういう方々がとても目につくようになった。
半身麻痺の方が奥様が介助されていてバスを降りるとき、段差が気になったけれど、ちゃんと降りることが出来て安心した。奥様の手が本人の麻痺ではないほうの手をしっかりと握り、固くなってしまいそうな腕も一緒に握りしめていたのが印象的だった。がんばって!と心の中で叫んだよ。
帰りは遠回りになってしまったけど、久しぶりに来た品川に寄って電車に乗って帰った。
そして最後は自転車に乗って山あり谷ありの道を漕いで家に着いた。
ホッとした。私もこんな遠くまで出掛けられるようになったのだと自信に繋がった。