【感想】アナログゲーム制作のワークショップ
ゲームメーカーズ主催のアナログゲーム制作のワークショップに参加してきました。
ワークショップの主催はドロッセルマイヤーズの渡辺さん。
以前から気になっていて、ようやく参加することができました。
参加した理由は、他の人がどんな風にアイデアを出しているのか。
また、今回は2時間という限られた尺でどのようにファシリテートしてゲームを完成させていくのか、という視点で参加しました。
ボードゲームの制作を始めてなんだかんだで6年くらい経ちます。
基本的にテストプレイ以外はひとりで悶々と制作しているので、新しい刺激が欲しいという思いもありまして。
参加した感想としては「行ってよかった!」
細かい部分は色々と端折りますが、備忘録としてゲームの制作プロセスを書き残したいと思います。
まず渡辺さんが言っていたのは、ゲームのアイデアは作るものではなく、現実世界から「発見するもの」。(微妙にニュアンスは違うかも?)
もうこの時点で、ゲームの着想が違うんですよね。
で、今回の流れとしては、
■テーマ(お題)を出す
↓
■ゲーム性の発見
↓
■具体的内容
↓
■システムの提案
↓
★試作
↓
★テスト
↓
★改善
テーマは司会が提供し、そのテーマを元に、ゲーム性を提案する。
このゲーム性というのは遊びとか、競技性の行為が入るものと言えばいいのだろうか。
そしてそのゲーム性を元に、具体的にどんな行動(ジレンマ、選択)があるのか、というコンセプトを元にシステムを提案するという流れでした。
ワークショップでは、
■テーマ:両替
↓
■ゲーム性:より価値の高い通貨に変える
↓
■具体的(ジレンマ、選択):価値が上がるか下がるかを予測し、売るタイミングを見極める
というものでした。
そしてこのコアコンセプトを元にシステムを決めるのですが、渡辺さん曰く、試作は超ざっくりしたものでオッケーとのこと。
つまり、コンセプトを元に、システムの要素は極力シンプルにし、必要最低限の要素で試作を作ってすぐテストに移るというもの。
最初はほぼクソゲーになるらしい(笑
コンセプトを決めるまで30分くらい、残り30分くらいで仕様とか決めて遊ぶ所くらいまで行きました。
そして試作の後に改善を2回ほどして終了。
あっという間にの2時間でしたが、一応それっぽいゲームにはなっておりました。
(といってもそのまま出せるクオリティではないかと思いますが)
今回の参加を機に、自分のゲーム制作のスタイルも以下を意識してやってみたいと思いました。
■ゲームアイデアの着想
日常の生活からヒントを得られるということ。
その行為から、どんなゲーム性(遊びや競技性)があるか発見をする観察力を養う。
そしてそのゲーム性から、どんな具体的行動があって、どんなジレンマがあるかを言語化すること。
そういうコンセプトを発想するクセみたいのを養えたらなと思います。
■試作とテスト
個人的に、試作からテストまでかなり時間をかけてしまうタイプです。
もったいぶって時間をかけた割にはつまらなくてガッカリして凹んだり。
おそらく、最初のルールに色々と「詰め込みすぎ」なのが原因なのかも。
コンセプトをぶらさずに作るなら、要素を必要最低限にさせるという意味がなんとなく分かりました。
なんとなくゲームっぽくしようとして、あれよこれよと追加してよく分からないボヤっとしたものになるってことは多々あります。
大切なのは、変に作り込みすぎず、考えたらすぐ試してみること。
最初は「クソゲーでオッケー!」というのはとても救いのある言葉でした。
そしてゲームは人が遊ぶものだから、突き詰めると、心理学とか脳の仕組みに辿りつくんですよ、と。
結局は人間のことをどれだけ学ぶか、ということですね。。。
とても刺激のあるワークショップでした。
また参加したいです。
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