認知科学に基づいたコーチング:自分らしい人生を歩みたいあなたへ
こんにちは。
きりんです。Web制作やWebコンサルタントをしています。
普段はシングルマザーで1児の母(9年生)をしています。
現在、Webとは別に、認知科学に基づいたコーチングについて学びを深めています。
「自分の人生に迷いがある。」
「なんとなく生活してる。」
「自分の気持ちがわからない」
「日々に虚無感がある」
「このままでいいのか、と自分に問うことがある。」
そんな人には特に聞いてほしいお話です。
「なりたい自分がいるのに、もどかしい気持ちを持っている。」
「もっと人生を豊かにしたい」
「新たなことにチャレンジをしたい」
「もっと私にはなにかできることがあるんじゃないか」
こんな人にも是非、聞いてほしいお話です。
※初回の記事は私の認知科学を学ぶようになったきっかけを書いています。
認知科学と内部モデル:意識の力で人生を変える
認知科学とは : 内部モデルの存在
簡潔に申し上げると、1950年頃に、行動学・心理学・脳科学・哲学、そういった分野を融合させた新しい学問が生まれました。日本にもまだ一部で広がり始めたばかりで、メジャーとはまだまだ言い難い学問の一つです。
名前の通り、人間の”認知”の部分に焦点を当て、脳科学や哲学、心理学の観点から行動学への流れを導くような学問です。
例え話を簡単にしましょう。
どうでしょうか。唾液が出てきますよね。レモンが苦手な人は梅干しとかでもいいですよ。
これは脳の仕組みに組み込まれていて、経験や想像から脳がレモンは酸っぱいものであるから、こうなる、と情報処理を行っているんです。
レモンを絞って口に含む→内部モデル→唾液が出る
認知科学では、この入力と出力の間に、内部モデルが存在しているということを解き明かしました。
認知科学に基づいたコーチングでは、この内部モデルに焦点をあてていきます。
内部モデルの力:人生の選択と決断への影響
ヒトは、本能と理性を持ち合わせて生活し、経験を通して、本能や理性を育て、日々進化していきます。物事を理解し、言葉に変換し、人間社会の中でルールを守って生活をしている、知能の高い生き物です。
ただ知能が高いからこそ生まれてきた概念があります。
日々、家族という小さい社会から、地域・国・地球といった範囲の広い社会の中で、様々なルールが存在しています。家庭内ルールや、法律、言わなくても当たり前とされている倫理観といったところです。
私達はそれらの社会の中で生活し、生まれてから死ぬまで、人生を通して日々、大なり小なり、”選択と決断"を繰り返して生きています。そこで生まれてくる2つの大きな概念とは、”Want to"と"Have to"です。
一般的にインパクトが強い方は、"Have to"「〜ねばならない」という方です。「学校に行かなきゃいけない」「仕事に行かなきゃいけない」といったところがメジャーどころですよね。日曜日の夜のサザエさんの放送を見ると気落ちする「サザエさん症候群」という言葉が生まれたほどです。
一方で、学校や会社・仕事が好きで「学校に行きたい!」「仕事がしたい!」という"Want to"「〜したい!」と感じている人もいます。
一体この考え方の違いはどこで起こっているのでしょうか。
答えは"脳の認知"の部分で起こっています。レモンと同じです。
学校や仕事という単語を聞いて、「行かなきゃ」「行きたい」という結論に至るまで、その間には感情を処理するブラックボックスの「内部モデル」が存在しています。
この内部モデルは、これまでの様々な経験や知識が大きく影響を受けています。
学校で部活が楽しい、友達に会いたいという気持ちが全面に出てくる人は、「学校に行きたい!」という気持ちになるでしょう。学校の授業面倒くさい、良いことが一つもないという気持ちが全面に出てくる人は、「今日も学校に行かなきゃ…」と足取りが重くなるでしょう。
このように、同じものを見聞きしても、Output部分が違っているのは、この内部モデルと呼ばれる部分が大きな影響を及ぼしています。これを認知科学ではビリーフシステムと呼んでいます。日本ではよく”潜在意識”と呼ばれているものが近いものと言えます。
察しのいい人は気づいたかもしれません。Outputは内部モデルが起因しています。
ということは…内部モデルを変えることで、自分の認知が変わるとも言えます。
例えば昔、ビールが美味しくないと思っていても、大人になったらビールが美味しいと思うようになって飲み始めるというのも、内部モデルの書き換えが何かしらのきっかけで起こったから、ということです。
内部モデルを書き換えることで、自然と自分の行動が変わっていきます。苦いと思っていたビールだって美味しく飲めてしまうほど。
認知科学に基づいたコーチングは、主に、Have toの内部モデルを書き換えて、Want toをベースにポジティブな行動を引き起こしていくことを繰り返し行っていきます。
私達の人生で大事な、Want toをどんどん引き出していきます。
「〜ねばならない」を超える:認知科学と内部モデルの力
私達は、産まれてから今まで、社会生活の中で多くの意見を聞き、自分の気持ちを考え、自分の求める答えを見つけ出してきました。でもそれはすべて自分自身の求める答えでしょうか。刷り込み、思い込み、惰性、諦め、逃げ、後悔、良いことばかりではないはずです。むしろ、人間はマイナスな感情のほうが印象に残りやすいという特性を持ってしまっています。日本人は遺伝子レベルでその傾向が強いと言われています。
「〜ねばならない」まみれの人生になってはいないでしょうか。仕方ないことだから、と言い聞かせていないでしょうか。
実際、私自身がたくさんの「〜ねばならない」人生を送ってきました。シングルマザーになってからは特にその傾向が強くなったと感じて、苦しい思いをしてきました。
以前の記事に記載した私の「〜ねばならない」リストを引っ張り出してきました。
シングルマザーに限らず、親だから、子供が出来たから、結婚したから、大人になったから。様々な環境原因で「〜ねばならない」が生まれている人はたくさんいます。それが長く続くと、”だんだんと当たり前”になって、仕方がないことだから…と受け入れたくないものまで受け入れようとしている人は多いはずです。
ですが、これって、すごく気持ちが苦しいんですよね。”やりたくないことを仕方なく、している”状況です。当たり前になっていたとしても、”昔はそうじゃなかったのにな”なんてことをおもったり…。
それなら、今だけシンプルに考えてみてください。考えるだけなら誰にも迷惑がかかりませんから。
必要のない「〜ねばならない」を取っ払ってしまった生活を想像してみて下さい。
最高だと思いませんか。今だけありえない、とか思わなくていいです。想像するだけでいいんです。最高にいい気分になれそうじゃないですか。
そんな最高な気分のときに、大変苦しいことを言います。
実はこの、自分自身を苦しめている「〜ねばならない」を選択しているのは、自分自身なんです。しなくてもいいことを選択してしまっているのは、自分自身なんです。
原因はわかっています。
内部モデルがあなたにそう選択をさせているんです。
過去の自分自身が、経験や知識、認識から選ぶように動かしています。でも安心して下さい。内部モデルは書き換えることが出来ます。
苦かったビールが美味しく感じられるようになる人がいるように、内部モデルを書き換えることで、考え方がかわり、行動まで変わります。期待してください。
目標設定とコーチング:自分自身を信じる旅
実は今までの私は、自分を苦しめるHave toなんて取っ払って必要最低限にしたら良いじゃん、なんて言われたら”簡単に言ってくれるよな…”と、超否定的に捉えていました。
だって仕方ないんだもん。シングルマザーなんだから。私しかいないんだから…。
コレが私の長年の内部モデルだったんです。
でもずっと、このままで良いのか、私はずっとこのままなんだろうか。とずっと問いかけてました。こんなでも食べていけてるし…まぁ…なんて考えることも。
でもやっぱり、イキイキと生活している人を見ると憧れが止まらなくて、やりたいことをやりたい!私も、もっと明るい人生に生きたい!もっと自分のやりたいことを明確にして、自分に自信を持って生きたい!と強く願い、認知科学を学びました。
では今はどうなったかと言うと
シングルマザーは強いんだぜ!
むしろ自立して生活できてるのすごくない?別に我慢する必要ないじゃん。
って感じになってます。これは途中経過だと思っているので、気がつけばもっと私は変わっていくと感じています。
どうやって私の内部モデルが変わったかと言うと、この認知科学を知り、認知の仕組みを学び、そしてバランスホイールを設定して、だんだんと私の中の世界が広がりました。そして、行動に移していくうちに徐々に徐々に広がっています。どんどん、自身のWant toの時間が増えています。まだまだ広がる感覚があるからこそ、私の内部モデルは途中経過だと思っている、とお話をしました。
※中には、スパーン!とビリーフシステムが変わる方もいらっしゃいます。千差万別!
バランスホイールというのは、人生の輪と表現することもあります。
人生は仕事だけで成り立っているわけではありません。
健康があり、家族、人間関係、趣味、ファイナンス、知識、社会貢献、これらがあってこその人生です。何一つ欠けても、幸せになれません。
これらすべてに、ゴール設定をします。いわゆる、目標設定と言うやつです。未来の自分がどうありたいかを設定していきます。
自分の在りたい未来像を設定していくことで、その理想の自分になるために必要なことがわかります。やりたいことが増えていきます。そうして理想の自分になるために動いているうちに、Have toでモヤモヤしていた自分がちっぽけに見えてくるんです。
認知科学に基づいたコーチングでは、このゴール設定のお手伝いをします。
自分の未来を見つめるというのは、人それぞれハードルが違います。楽しくノリで決められる人はサクサクと決められるんですが、私自身は、目標設定や未来を見るということがとても悲観的に考えて、重たくのしかかってくるものでした。
目標設定したところで…とか思っていました。未来を考えても無意識にそんなの現実的じゃない、なれるわけない。なんて、超ネガティブ。
でもここからが認知科学に基づいたコーチングの推しどころです。
認知科学コーチは、絶対に否定したり、嘲笑ったり、非難したり、ネガティブな発言はしません。出来ないなんて言いません。常に相談してきてくれる人を信じ、守り、応援し、励まします。
でも、もし相談してきてくれる人が、自身を否定したり、不安になったりネガティブなサイクルを回し始めたら、即座に言葉をカットして、あなた以上に、あなたを守ります。
コーチは、絶対的な相談してきてくれる人の味方でいる存在なんです。
私は今、認知科学に基づいたコーチングのスクールに通っています。60名ほどいて、メンターがたくさんいます。絶対に自分を否定することのない人たちがいる、自分自身以上に未来を信じてくれる人がいるというのは、とても自分自身にパワーを与えてくれます。
私はこれからコーチとなって、私を頼ってくれる人たちの絶対的な応援団になろうと思っています。仲間を増やして、応援しあえるコミュニティができることを未来に描いています。
認知科学に基づいたコーチングとは
認知科学に基づいたコーチングでは、認知科学を使って、よりよい人生を歩めるお手伝いをします。
コーチングではバランスホイール《人生の輪》を使って、ゴールを設定していきます。ゴールを設定することで、より未来を鮮明にイメージし、オールライフで幸せにしていくことで、よりWant toが加速していきます。好転サイクルを作りだします。
そして、コーチは後押しはしますが、一切強制はしません。勝手にゴールは決めません。
答えは、コーチが持っているわけではなく、自分自身の中にあります。それを引き出し、決断をするのは、自分自身です。
認知科学に基づいたコーチングをより理解していただくにあたって、5つの単語をご紹介します。
コンフォートゾーン
私達人間には、コンフォートゾーンと呼ばれる領域が存在しています。
という、心理的に安心できる範囲です。
コンフォートゾーンは、内部モデルが強く関わっていて、これまで見聞きしてきたことや、体験してきたこと、信じてきたものや、好きなもの、嫌いなものが集まって出来ています。自身の価値観そのものと言えます。
これは本来、私達自身の命を守るために、本能として働いている機能です。
コンフォートゾーンの中には、ホメオスタシスと呼ばれる仕組みが備わっています。
このような一定に保つという機能をホメオスタシスと呼び、これがコンフォートゾーンの中に設定されています。
このホメオスタシスの機能は、生命維持のためにありますが、残念ながら私達のゴール設定の邪魔をしてきてしまうのです。
「大人になったら人っていうのはそう簡単に変わらない」
「ダイエットをしてもすぐに体重が戻る、リバウンドする」
という話をよく聞きますよね。これは、現状維持しようとホメオスタシスが働き、コンフォートゾーンに引き戻されている現象が起きているんです。リバウンドをしてしまうのは、実は悲しいことに”当たり前”のことだったんです。ちなみに、コンフォートゾーンに引き戻されるチカラをモチベーションと言います。
目標設定というのは、現状の自分ではない自分に変わることを意味します。コーチングでは現状の外側のゴールと呼びます。コンフォートゾーンの外側に目標を設定する形になるため、ホメオスタシスのモチベーションは非常に高くなります。
では、どうすればホメオスタシスが働かないように目標達成ができるのか。
それは単純明快です。
コンフォートゾーンとは、自分自身が当たり前になっている、安心だと思っている領域ですから、ゴール設定がコンフォートゾーンの中に入ってしまえば、ホメオスタシスに悩まされること無く、リバウンドすることなく、ゴールへ直進することが出来ます。
注意していただきたいのが、コンフォートゾーンには性質があります。
コンフォートゾーンは2つ持つことが出来ない。
より臨場感のある方に動く性質がある。
コンフォートゾーンが2つ持てない理由としては、先程の体温の例に習うと、暑い日は体温40℃!寒い日は体温-10℃!とはならないように、同時に2つ持つことは出来ないんです。なので、現状とゴール設定と2つのコンフォートゾーンを持ちたいところですが、ずらすほかありません。
より臨場感のある方に動くという特性は、よりリアルに想像が出来るコトだと考えて下さい。現状の外側のゴール設定に臨場感が高まれば、ホメオスタシスのモチベーションは現状の外側のゴール設定側に働き、コンフォートゾーンを動かすことが出来ます。
(ここが内部モデルの書き換え部分です。)
では、現状より、臨場感を高めるというのはどうすればいいのか、ということですが、ちゃんと認知科学ではやり方が証明されています。
この2つを繰り返すことで、よりゴール側へ臨場感を持つことが出来ます。
セルフトーク
セルフトークとは、
自分の”当たり前””信じているもの””自分の価値観”といったビリーフシステムを作り上げているのが、このセルフトークです。
ビリーフシステムは、世界の中心に自分がいて、自分にとって評価の価値が高いものを集めています。自我と言ったりもします。
私達は日常的にたくさんの物事を評価しています。
選んだほうが、自分自身が無意識に高い価値だと評価をしている飲み物と言えます。そんな評価価値の高いものが集まっているところがコンフォートゾーン。コンフォートゾーンを作り上げているのがビリーフシステム。それを作り上げているのが、セルフトーク。繋がってきました。
コンフォートゾーンをずらすためには、セルフトークを書き換えることが、一番の近道です。
実は私達は無意識に、一日3万回〜5万回、語りかけていると言われています。それだけ語りかけているのですから、セルフトークを書き換えてしまえば、ビリーフシステムが書き換わる、というのは容易にイメージできますよね。
また、ネガティブが多い理由として、ヒトはネガティブな思考になることで、事故といった命に関わる危機を避けられるようにできています。特に日本人は、遺伝子レベルでその傾向があると言われています。ネガティブだからこそ慎重であり、観察し、日本人の職人気質を育て上げたと考えられています。悪いことばかりではないんです。
ただ、コンフォートゾーンをずらすためにも、セルフトークの書き換えは必要です。なので、すべてを書き換えるなど考える必要はなく、現状の外側のゴール設定に関わる部分のみセルフトークを書き換えるのでいいんです!
脳のカラクリには順番があります。
私達は、小説を読んで感動することができるように、言葉によってイメージを膨らませて、感情を動かすことが出来ます。それと同じように、自分に語りかけるセルフトークを変えることで、自己イメージが変わり、そして感情も膨らむという仕組みです。
「私は馬鹿だから…」が口癖になっていると、”馬鹿だ”というコンフォートゾーンにホメオスタシスがモチベーションを上げます。
でも「私は一流だ!」と口癖になっていると、”一流”へのコンフォートゾーンにホメオスタシスがモチベーションを上げます。
このように、自己イメージはコンフォートゾーンを作っていきますから、セルフトークの書き換えはとっても重要なんです。
セルフトークを用意するときは、是非臨場感をより高められる、”エフィカシー・エスティームの両方とも高まるような言葉”を用意して下さい。
より強く、コンフォートゾーンを動かすチカラになります。
エフィカシー
エフィカシーとは、正式には”セルフ・エフィカシー”と言い、日本語では”自己効力感”と言います。
一言で言えば、根拠がないけど”やればできる”という自分に対して持つ自信のことをエフィカシーと呼びます。
と思ったことは有りませんか?これはエフィカシーが高い状態です。
という状態も、エフィカシーが高い状態です。
不安があるなし関係なく、”なんかやれそうな気がしてる”という状態のことです。
このエフィカシーの高い状態がゴール設定にとってとても重要で、「出来る気がする!私なら出来る!」という自己評価が、コンフォートゾーンをゴールまで引っ張り、自分自身の原動力になります。
ただし、エスティームをどうにかしてあげないとエフィカシーが高まらない場合があります。
エスティームとは、正式には”セルフ・エスティーム”と呼び、日本語では自尊心感情と言います。エフィカシーの対になる言葉です。
エスティームが高まっていない状態というのは、”自己評価が低い状態”です。
と思っている時に、”私なら出来る!なんとでもなる”なんてエフィカシーが高まることがないことは、想像できますよね。自己評価が低いとそもそも、何かをしたい、してみたいといった新しい欲求すら生まれてくることはありません。
自己評価が高まってこそ、ゴールまで引っ張ってくれる原動力となるわけですから、エフィカシーを高めるためには、エスティームを高める必要があるんです。
エスティームが高めれば自然にエフィカシーは上がってきます。
ただ、エスティームが高くても、行動に移せない人はエフィカシーが低い状態…ということもあります。その時は、目標設定が自信のWant toとズレていることがあるので、エフィカシーの高い部分を探していくことになります。
また、エフィカシーが上がらない原因の一つに、環境要因が起因していることも多々あります。
といった、こういう原因を探して、その条件が整ったら出来る、と言っている人もエフィカシーが低い状態だとも言えます。
まず、ゴール設定をするためには、エフィカシーの高まりを感じる必要があるということ。そのために、自分自身のことを好きになったり、環境要因を取り除くといった、内部モデルを書き換える手順を踏むことがあります。まさに私自身がそれでした。
RASとスコトーマ
ゴール設定への理解も佳境を迎えています。
こんな経験はありませんか?
私はつい先日…ジョニー・デップが大好きなんですけど、いつもなら気にならないDiorのCMにジョニー・デップが起用されていて、一瞬でうおおおお!!!!って目が覚めました。
これがRASという仕組みです。
正式名称はReticular Activating Systemの頭文字をとって、RASと呼びます。
RASは能にある脳幹にあたる部分のことを言って、大脳・中脳・小脳があり、中脳の下に位置するのが脳幹です。機能としては、呼吸をしたり、食べ物を消化したり、手足を悩むこと無く自然に動かしたりといった、わたしたちが生きるための無意識の本能が詰まっている部分です。歩くときに、右足出して、左足出して…と考えながら歩いていないですよね。
認知科学におけるポジションは”必要な情報を探し出してくれる、フィルター機能”の役割をしています。
人間はこのRASによって、無意識に自分に必要な情報と、不必要な情報を取捨選択しています。全部の情報を拾ってきてしまうと、頭がパンクしてしまいますので、生命維持のために、情報を最小限に押さえている状態です。
もう一つの言葉、”スコトーマ”とは。
RASの不必要な情報の部分です。日本語では”心理的盲点”という意味で、本来眼科で作られた用語です。
実は、このRASが発火していない、スコトーマの部分に大切な現状の外側のゴール、達成するためのプロセスが隠れているんです。
「目標設定が大事」という話は、至る所で耳にしてきたと思います。なぜ大事なのか。それは、目標設定することで、RASが発火して、スコトーマが外れるからということなんです。
RASをもっと深掘りしてみましょう。
RASとは、”気づいていない情報に気づいてくれるようになる仕組み”です。占いや赤ちゃんの話を思い出してくださいね。ジョニー・デップも思い出してください。
コレまでの説明は全く間違いというわけではないんですが、脳幹の仕組みとして、正しくは
という役割を果たしています。
脳の働きは、10%程度しかないとTVなどで耳にしたことはないでしょうか。90%は無意識に情報を知ってはいるけど、なんでもかんでも情報を意識してしまうと、情報過多で頭がパンクしてしまいます。でも、”積極的に情報を入れない”というRASの働きのお陰で、情報過多にならず、自我を保つことが出来ています。生命維持のための機能であるため、頑なに情報を入れない、強固な要塞のようなものなんです。
ただ、そんな要塞も、”重要だったり、興味のある情報”にはとても敏感で、積極的に働いてくれます。
そこで重要な鍵となるのが、”ゴール設定”です。
ここでゴール設定をする上で重要なポイントが2つあります。
RASというのは、ゴール達成までの道筋がわかっているような”現状のゴール”を設定してしまうと、プロセスがわかってしまっているので、RASが発火しないという特徴があります。
”現状の外側”にゴール設定をすることで、
”達成したいのにやり方がわからない””どうしたらいいだろう!”とRASが発火し、スコトーマが外れて、今まで見えなかった情報がどんどん目に入ってくるようになります。
そして、”ゴール設定”に対して、責任感を持つことの意味とは。
RAS自体は、重要度が高まるだけで発火します。
例えば占いのときに赤色のものがたくさん入ってくるときは、「赤いものを探す」という重要度が高まったといえます。
責任感を持った場合も、重要度が高まりますからもちろん、RASが発火します。子供ができたら子供に目が行くと言うのは、”親になった責任”がでてきて、RASが発火しました。未知なる子供が産まれ、親になってこの子を育てるぞ!と責任感が増し、RASが発火して、スコトーマがはずれたんです。
ただこの2つの違いは何でしょうか。
責任を持たない場合、占いを聞いた朝は、たくさん赤色が目に入りました。では午後は?翌日は?来週は?来月は?もう目に入らないと思います。責任を保つ必要があるわけではありませんから、一時的にスコトーマが外れただけです。
では責任を持った場合。
ずっとスコトーマが外れ、常に子供の情報に注力します。明日もあさっても、来週も、来月も続きます。
だからこそ、”ゴール設定”は責任感を保つ必要があるんです。
ではゴールに対して”強い責任感”を持つためには。方法として2つあります。
誰かに宣言をすると、「言っちゃったし、やるかぁ。」という状態になったことはないでしょうか。
儀式に当たるのは例えば結婚式。
結婚式を挙げることで、”好きな人と結婚するんだ”という意識が高まることと、多くの人に宣言をする場になるため、”幸せな家庭を築くぞ”という責任感が生まれますよね。きっとこの新婦さんと新郎さんは、新婚生活に対してのRASが発火しまくっていることでしょう。
これで、RASの発火条件のイメージは湧きましたか?
RASを発火させるためには、”現状の外側にゴール設定をすること”、そしてそれに対して”責任感を持つ”ということです。
Have toでは責任を持ち続けることは苦痛でしかありません。だからこそ、必ずWant toで設定することが大事なんです。
現状の外側のゴール設定
これで、最後です。
これまでに紹介した、
これらを理解していただくことで、やっと現状の外側にゴール設定をする準備が整いました。
世の中が言っているゴール設定とは少し違うものを感じていただけたでしょうか。
達成するための話と、設定するための話は、意味が全く違っていして、認知科学に基づいたコーチングで設定するゴール設定は、ゴール達成を目的としていません。
今の自分だったら無理だけど、私はこれをやりたい、こうなりたい。
というのが、現状の外側のゴール設定です。
内部モデルの書き換え、そしてコンフォートゾーンをずらすための一番強力なパワーを持っているのが”ゴール設定”です。
人間のクリエイティビティを最大に発動させるためには、”現状の外側”にゴール設定をすること。
まずは現状の外側のゴール設定をします。
私達はコンフォートゾーンを2つ持つことができません。でも、ホメオスタシスのフィードバックを回避するためには、ゴール側にコンフォートゾーンが必要になる。
そこで、動かすために、ゴール設定に強い臨場感を持つことで、RASが発火しスコトーマが外れる。
すると、今まで見えなかった現状の外側のゴールへのプロセスが見えてくる。
この流れをイメージしてください。
これがこれから人生に好転サイクルを発生させる手順となります。
ゴール設定がHave toの場合、RASは正常に発動してくれません。Want toであり、かつ自分の心とゴール設定が最高に一致したときにこそ、RASが最大の能力を発動します。
現状の外側のゴール設定は、複数持つと更に強くなります。
仕事をするためには健康が要る。家族、お金、趣味…このような様々な人生に置ける大切なポイントポイントに、バリエーションの違う現状の外側のゴール設定をすることで、本当に隠れたゴールがひらめいたり、RASの発火が更に効率よくなって加速したりします。
ずっとずっと意識する必要はありません。その代わり、自分のゴール設定に対するエフィカシーを高く保つために、ゴール設定に対するセルフトークを変えて、ビリーフシステムをいい状態に保ちます。するとコンフォートゾーンが自然と動いて、いつの間にかホメオスタシスに悩まされることがなくなります。
ただ、RASやホメオスタシスは生命維持のための機能としてデザインされているので、望まなくても元の状態に戻ろうとしてしまいます。
責任感を持ってゴール設定をしたとしても、何度も何度も心が揺さぶられて挫けそうになります。でもこれは仕方がないことで、自分の心が弱いというわけでは有りません。だからこそ、Want toでゴール設定をすることが何よりも重要になります。
まずは、as ifでもいいので、まずは”もしなりたい自分が現状の外にあるとして、それは何でしょう?”と自分に問います。
自分らしいか、自分らしくないかをしっかり問いかけて、Want toでゴール設定をしましょう。
設定してしまえば人間には、無意識にゴールに進もうという力があるので、自分を信じて進むだけです。
最後に
とてもとても長い文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。認知科学のこと、コーチングのこと、少しずつ理解していただけたでしょうか。
私は180°人生を変えたいと思って、認知科学を勉強し始めました。
初めは自分のためだけに、でした。
ずっと自分に自信がなくて、結婚生活を上手くこなせなくてシングルマザーになったことも、早くに子供を産んだこともあって、仕事の実績も満足にないし、会社に長く属したこともないからそれぞれに経験も浅くて…。気がつけば周りはたくさん社会人経験をしてなにかしらのプロフェッショナルになっているし、すごくイキイキしている。稼いでる。
羨ましくて、自分が情けなくて、隣の芝生が青すぎて困りきっていました。
「私はなんで生きているんだろう」というところまでこじらせてきて、終いには、「子供が成人するまでは生きておこう」「子供のために働いて生きよう」とずっと自分に言い聞かせてきました。
でも認知科学は教えてくれました。
「自分らしく生きたら良い。周りの評価なんて気にせず 、Want toで生きることが一番かっこいい。」
何度も何度もホメオスタシスに引っ張り戻されて、苦しい気持ちで一杯でした。でも、ある瞬間から"Want to”に生きられてる!、私もやりたいことやって良い、もっとやりたいことをやって良い!と晴れやかな気持ちになったんです。おかげさまで、お仕事も趣味も苦しい気持ちが消えて、やりたい!で溢れています。
ゴール設定をすることで、その時点でスッキリと好転する人もいれば、私のように自分のことを許していって、徐々に好転していく人もいて、個人差はあります。でも、Want toで生きて良いのは、生まれてきた私達全員に与えられている資格です。
お陰で私は、今すごくワクワクした毎日を送っています。もちろん、日々ホメオスタシスと戦いながらではありますが(笑)
その中で、私と似た悩みを持った人、そして、もっと人生を楽しく出来たら良いのにと思っている人達をヘルプしたい!という気持ちが膨らんできました。私のWant toが「誰かの人生のやりたいこと、のきっかけを作ること」なんです。だから、私はコーチになろうと決意しました。
認知科学に基づいたコーチングでは、自分が予想してなかったような未来に向かってワクワクして進んでいく為のサポートをしていきます。
これまでのくすぶっていた自分の認知を変えて、理想人生へと進めていけます。
コンフォートゾーンから離れた、スコトーマにゴール設定をすることになるので自力では難しいのが”現状の外側のゴール設定”です。
そこで活躍してくるのが、コーチの存在です。
2つの考え方の違う脳みそを使って、二人三脚でゴール設定をします。
私は、否定、批判、拒絶といったネガティブな発言を一切しません。ゴールを探す間も、ゴールを決断するときも、ゴールに向かっている最中も、ずっとずっと誰よりも信じて応援し続けます。
「今は会社員だけど、実はカフェをやりたかった。」
じゃぁ、やりましょう。
「子供がいるし…海外に勉強しに行くなんてちょっとね。」
いいえ、そんな事関係ありません。行きたいなら行きましょう。
「私のスキルなんかでは人に教えるなんておこがましい…」
人に教える立場になりたい気持ちがあるなら、やれます。やりましょう!
今の自分では不可能だけどやりたいことの一例のイメージとしてはこんな感じでしょうか。
「え、普通無理でしょ…?会社員してるんだよ…?」といった自分の常識をガラッと変えるってめちゃくちゃ面白いんですよ。すごくワクワクと不安が体の中をぐるぐる回り続けるんです。
不安になるのは、ホメオスタシスが働いているからなんです。
でもそれを乗り越えてコンフォートゾーンが動ききった時、
Want toで生きている自分を想像してみてください。とても幸せだと思いませんか。
Have toまみれの人生から、Want toで溢れた自分らしい人生へ変わっていける人が一人でも増えていけるよう、信念のブレないコーチで有りたいと思っています。
誰かの人生の変わりたいを応援し続けたい、そう強く思います。
コーチング体験モニターのお誘い
現在、認知科学コに基づいたーチングスクールで、コーチになるための勉強を進めています。
その中で現在、有料モニター(1回 60分)を募集しております。
コーチングを通して、現状を変えたいと思われている方、
更に加速したいとお考えの方は、是非お声がけ下さい。
【セッション概要】
期間:10月7日まで
時間:60〜90分
形式:Zoom
料金:5,000円(卒業後は正規料金)
申し込みフォーム:こちら
【セッション内容】
・本当にやりたいこと(Want to)の抽出
・Want toに基づいた仕事のゴール設定
・ゴール設定に伴う決断
【募集対象】
・自分自身に自信をつけたいと、変化を求めている人
・現状に満足出来ていない人
・より自分らしい未来を求めている人
・自分自身に真剣に向き合う努力ができる人
※カウンセリングとはまた異なりますので、
ただ悩みを相談したいだけ、現状に満足しているので変化を求めていない方はご遠慮ください。
※初学者のため、有料セッションの金額を下げて設定しております。
しかし、真摯に、真剣に向き合い、コーチングをさせていただきます。
何卒、よろしくお願いいたします。