鴎外と漱石@森鴎外記念館
森鴎外記念館の鴎外と漱石展に行ってきました。
私は森鴎外大好き!!なんですが、恥ずかしながらこの文豪二人の関わりについてほとんど知らなかったので大変勉強になりました。
鴎外記念館、いつも展示のセンスが大変良いのですが、今回も二人のパネルから始まる。二人の生い立ちから並行してパネルが並べられ二人が出会った頃に別々だった説明が1つの展示に合体する。
説明が下手すぎますが、まずそこから良い展示だった。
びっくりしたんですが、鴎外が家建てるまで千駄木に借りてた家に、鴎外が引っ越した後漱石が住んでたんですね!!全然知らなかった!!(有名な話だったらすみません、お恥ずかしい)
で、漱石はその家を舞台に「吾輩は猫である」書いてるの。それを鴎外のお母さんが読んで「自分たちの住んでた頃と変わってなくて懐かしい」って言ってるのが残ってたりするのね。楽しい。
二人は会ってるのは数回ですし、特別仲良しって訳でもないです。ただ、本を献呈し合っていて、互いを好意的に評価しているので、大人の程良い距離感という感じがしていいなあと思いました。鴎外は嫌いだったらめちゃめちゃ嫌味言うからね!(笑)作中で何回自然主義を煽ったことか。
鴎外が「三四郎」を意識して「青年」を書いたことは認識していたんですが、予想以上に意識してたんですね。「青年」、初出時は主人公の名前がタイトルだったとは知りませんでした。まねっこじゃん。
不勉強で恥ずかしい限りですが、「団子坂」っていう短篇で男女が「三四郎」話題にして「ストレイシープ」「自分はシープよりウルフだ」とか言ってたりもするんですね。
知らないことばかりで楽しかったです。まだまだ図録読んで勉強しなきゃいけないんですが。
そして、相変わらず大銀杏きれいでした。