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彼女について

かつて2019年3月22日以降渋谷で某オタク(まあこんじーさんだけど)と呑んでいる時僕はこう豪語した覚えがある。

「二期が一期の曲やるなら観に行かない」

そして二期お披露目があった日(自分は仕事で行けなかったので最後の挨拶の「デビューから〜」で自分を見てくれたけど実は最古参では無かった)一期の曲をやったというのと元ミシェルのポポポ(一度だけチェキ撮った事がある)が入ったというのをTwitter上で知った時「ああ、始まったんだ」という以上の感情をその時は持てなかった。

それが何をきっかけか(恐らく「二期も凄い」というような感想をツイートか直接耳にしたかもしれない)ふとお披露目のアーカイブを観てみようと思い立ち再生してみた。

そこに立っていたのは間違いなく「偶像」でなく実像そのものだった。

元々彼女達は笑顔が好きでは無かったし笑うような曲では無いけど、それでも初ステージで蝉の声であんな不適な笑みを見せる娘は初めてだった。

画面越しでも伝わるレベルでそれは剥き出しの魂そのものだった。

(これは一刻も早く観に行かねばならない)

そう直感的に感じた僕は迷わず直近で観に行けるイベントのチケットを購入した。

実際観て確信に変わった。
彼女は最早アイドルでは無いと。

そも(路線変更後の)HAMIDASYSTEM自体振付やパフォーマンスで楽しむライブではなく身体表現で魅せて鑑賞する舞台だった。
自分の中で四人が完璧に美しい芸術作品だったのに対しMe Sheの二人はどこか小劇場的な、荒削りで野生的だけど魂を震わせるパフォーマンスだったと思っている。
僕は間違いなくそこに惹かれて、だからこそコロナ前ラスト現場こと二人のワンマンとしては最後のinkblotまで彼女達を追い続ける事が出来た。

だから、急に話は飛ぶが、あの一件に関しても「まあアイドルでは無いしな」という以上の感想は持たなかった(本音を言えば少しキてはいた)

自分の中で完全にアイドルでは無くなった、それだけだった。

(古い人間なのでアイドルは飽くまで「偶像」であり皆んなの所有物なので誰かのものになった瞬間その娘は概念的にアイドルでは無くなったという思いがある)

※勿論アイドルとしての彼女や彼女を推していた人達を否定するつもりは全くありません。ただ自分の中で元々アイドルとは思えなかったのが完全にそうでは無くなったという、飽くまで個人の主観です

それでもやはり一昨日目にした彼女はパフォーマンスも以前とは比べ物にならない位研ぎ澄まされており矛盾するかもしれないけど非常にアイドルとして洗練されていて本当に凄まじかったし滅茶苦茶良かった。
最後に観る事が出来て本当に良かった。
その想いだけは間違いありません。

さて、最終的に何が言いたかったかというと「僕がシイカ推しだったかどうか」です。

結論から言えば、やはり「推し」では無かった。

先ずMe Sheに関してですが、大前提として過去の苦い経験(大袈裟)から僕はデュオに推しは作らないと決めていました。

なので行った時は毎回二人と撮るようにしていたしあの二人も例外ではありませんでした。ただどちらかと言えばSheちゃんではあったのは確かです。

そして、シイカ。

コロナ禍中にリリスリが始まり直接観れない状態が続いた中で一番オンラインチェキを購入したのは彼女だし聴ける限り朝のラジオも聴いていました。当初の四人の中で選ぶなら間違いなく彼女。

ただ、あの一件があろうがなかろうが、やはり僕にとって彼女はアイドルではなく舞台人でありアーティストだった。

彼女の何に一番惹かれたのかというと、やはり当初衝撃を受けたパフォーマンスでありその歌だったから。

勿論彼女の人間性も好きだし非常に面白い娘なのは間違いありません。一緒にMIXも入れた仲だしね。

だから、僕にとって彼女はアーティストであり僕は彼女の「ファン」です。

色々考えたけどやはり自分の中でこれがしっくりくるなと。

だから彼女がまた何かしら活動(アイドルなりパフォーマーなり)する際には機会あるなら是非観てみたいし会いに行きたいと思います。その時はまた一緒に構えられたら嬉しい。

今まで本当にありがとう、どうぞお元気で


僕は一生貴女のファンです

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