見出し画像

ぺぺロッソ存亡の危機。

三軒茶屋にて1986年にオープンした老舗イタリア料理店【ペペロッソ】存亡の危機

ペペロッソは現在クラウドファンディングに挑戦しています!
https://camp-fire.jp/projects/view/281421

コロナウィルスに負けずに日本の老舗文化とこれからの伝統、そしてスタッフの未来を守りたい!!さらなるイタリアの食文化の普及へと繋げたい!!

【ご挨拶】
1986年より続くイタリア料理店ペペロッソの総料理長の今井和正と申します。この度の新型コロナウィルスの感染拡大により罹患された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。
私達ペペロッソは、三軒茶屋の地に1986年から続くイタリア料理店です。先代の故遠藤料理長が日本にイタリアの食文化を普及すべく開いたレストランです。

現在は、レストランのビルの老朽化により移転を余儀なくされ2020年1月に三軒茶屋から池ノ上へと移転しました。こちらの写真は移転後の池ノ上のペペロッソです。

【今回のプロジェクトをやろうと思った理由】
『35年間皆様と供に歩んできたイタリア料理店ペペロッソを守りたい。日本に根付く良き【老舗文化】を残したい。本物のイタリアの食文化を普及したい。』

1)日本の老舗文化を守りたい
日本の強みとしての伝統『老舗』があると思います。日本は他民族の支配を受けることがなく今日まであり続けているおかげで、一企業の歴史が長い『老舗』と呼ばれる企業が他国に対して多く存在しています。それというのも戦争や紛争等をできる限り避けてきた日本人ならではの恩恵の一つであり、『老舗』とは豊かな心が繋いだ文化そのものであると言えるでしょう。
日本最古のイタリア料理店は1880年に新潟市でピエトロ・ミリオーレというイタリア人が開業した『イタリア軒』であるといわれています。
パスタやピザが注目されてようやくイタリア料理が日本に浸透し始めたのは1970年代のこと。諸説ありますが、日本のイタリア料理の歴史は、1970年代からとされています。その以前にもイタリア料理を出しているお店はあったそうなのですが、イタリア風でありイタリア料理を出しているお店は極々わずかであったようです。
日本人の麺好きと重なって1970年に日本に定着したと言われています。
その歴史、わずか50年あまり。
ここ日本にて老舗の定義と言えば、80-100年近くの歴史あるお店が皆様の認識ではないでしょうか?
日本においてのイタリア料理店の歴史はまだ浅くわずか50年。
35年目となるイタリア料理店ペペロッソ。
日本のイタリア料理店の歴史50年と言われる中で、私達ペペロッソは35年の歴史を持っています。
歴史あるレストランが数少なくなりはじめている昨今。
たくさんのお客様に支えられ、愛され続けてきたペペロッソ。
お客様にとってさまざまなストーリーが生まれるレストランのシーン。
35年という4半世紀以上に渡り三軒茶屋の地に根付き皆様との思い出を、供に育んでまいりました。

これだけの期間を続けてきますと約100万人以上の方が来店されたという事になります。
ご家族の誕生日会や、プロポーズでのご利用。気の知れた仲間との食事会や、ご接待。
100万人の方がいらっしゃったのならば100万種類のストーリーがございます。
皆様にとって良き思い出も、苦き思い出も供に過ごしてきたペペロッソが現在閉店の危機にございます。
長い歴史のあるレストランが、長い時間をけて育まれてきたイタリアの食文化を発信しています。
お店の歴史とイタリア食文化を終わらせてはいけないという、強い思いでいっぱいです。

2)想いのあるスタッフ守りたい
新型コロナウィイルス問題の大打撃により経営困難となっております。
お酒のご提供は19時まで、20時には店内でのサービスは自粛との要請からレストランとしての経営を維持できない環境となってしまいました。
スタッフや生産者さんを守る為にも出来る事は全てやろうと考えて様々な助成金や補助金等の申請はしましたが、到底足らずにいよいよやっていない事はクラウドファンディングのみとなり藁をもすがる思いでクラウドファンディングを決意いたしました。
現在ペペロッソは資金繰りの目処が立たずに人件費の支払いが出来ず、コロナ前は14名程在籍していたスタッフも、お店の運営を最低限維持するために必要な人数の4名にまで減少せざるを得ませんでした。残る事ができたスタッフも減給せざるを得ず厳しい状況にあります。
退職となったスタッフは生活維持の為に今は日雇いの仕事をしてその日の生活費を稼ぐいわゆる"その日暮し"をして、ペペロッソの経営が戻るのを待ってくださっている状況にございます。他のお店に行くという選択肢もあると思います。ですがペペロッソを守りたい。歴史ある老舗文化を繋ぎたいという思いで、想いを持って待ってくれています。
私たち料理人は、テレワーク等をする事ができません。料理人の道は厳しく何年もの修行を必要とする反面、1日の時間のほぼ全てを料理に注ぎ込んでいる為に、良くも悪くも料理以外する事ができないのです。料理をする事でしか生きてゆけないのです。
職人の技や、知識を守り次の世代へと繋いでいきたいです。
伝統を絶やしたくありません。
そのために皆様のお力をお貸しいただきたいです。

3)イタリアの食文化を普及したい
私はイタリアが大好きです。どこが好きなのかと言われると答えるのが非常に難しいくらいにイタリアの全てが大好きです。もちろん良いところも悪いところもありますがひっくるめてイタリアであると考えています。
人好きなイタリア人。一日一緒に過ごせば家族の仲間入り。彼らには本質での心の豊かさを感じます。

『なぜイタリアの食文化を普及したいのか。』
イタリア料理は地方料理の集合体と呼ばれ、州は20州あるのですが、20州全ての料理を総称してイタリア料理とされています。
南北に長いイタリアは北から南にかけて気候や、地形の違いやそこに住む人々のルーツの違いによって州ごとに全く異なる個性を持った料理が存在しています。細かく言えば隣の街単位で料理の雰囲気が全く違う場合もあるほどに個性豊です。その街にはその街の正義があり、その街に生きる人々はその正義に対して絶対の自身を持ち、信じ切っています。頑固さとは違う信念のようなものを感じます。そこが魅力の一つであり伝統を継承する上で必要な精神と原動力であると私は考えます。何かを守るということに対しての哲学に感銘を受けました。イタリアのサッカーにもその精神は遺憾なく発揮されており『守ってなんぼ』のサッカースタイルですね。『繋ぐ』や『守る』ということを国民性に持つイタリア人。そのため新しい事をなかなか受け入れないという反面もあります。そんな彼らが繋いで、守ってきた料理がイタリア郷土料理です。伝統料理と呼ばれるようになるには、残されるだけの価値があり、残る事を許された料理でなければなりません。
意思の強いイタリア人がそのエリア単位で認めて残されてきた料理がイタリア郷土料理です。つまりイタリア各地に根付いているイタリア郷土料理はその地に生きる人々の『意思』そのものであると私は考えています。流行り廃りの料理には無い歴史が郷土料理にはあります。ローマ時代から続くイタリアの食文化は『西洋料理の母』とも呼ばれております。私は日本人です。日本人としてイタリア料理を生業としていくにはたくさんのハードルがあります。言葉の壁や距離の壁、宗教の違い。課題はたくさんありますがそれでも私は生涯続けていきます。東洋人である私が西洋料理の母とも呼べるイタリア料理を通じて何かを生み出そうとしたときに、全く新しい何かが生まれるのでは無いでしょうか?

実際に結果として2019年にパリで開催された『バリラパスタワールドチャンピオンシップ』というパスタの世界大会にて、国内審査員を務めるところから始まり日本代表選手の選抜をし、イタリア郷土料理の哲学を持ってして日本代表選手をサポートし、日本を世界1位へと導くことに成功いたしました。そこで伝えたのは、『イタリア料理』の『伝統』を『日本人』として『磨き上げる』ということ。例えば、イタリアでは伝統的に黒胡椒を使うレシピに対して日本のスパイスに置き換えて山椒を使う。イタリアの伝統的なレシピが海を渡って旅をした時に黒胡椒が山椒になる。なんてことのないように思われる方もいらしゃるかもしれませんが、このことが世界に認めてもらえたイタリアの伝統を『日本人として磨き上げる』ということなのです。
『伝統とはたゆまぬ革新の中にこそ存在する』流行り廃りには無い歴史が郷土料理にはありますが、伝統をそのままの形で残そうとすると、錆びついて廃れてしまい残すことができません。伝統を守るということは代々受け継がれて来たことをそのままやるのではなく、その時代に生きる人々によって磨き上げ、革新へと昇華させねばなりません。革新へと磨き上げられ、多くの人に語り継がれてようやくその革新はまた伝統となるのです。その繰り返しが『伝統を守る』ということだと私は考えています。当たり前のように伝統を守ってきたイタリアには今の日本人にとっては改めて活かせる哲学があると私は考えています。

スローフードやスローシティーと言った今ではすっかり浸透した考え方の『地産地消』といった活動もいち早く行っていたイタリア。物事に対する持続可能性である『サステナビリティ』に対しても当たり前に行っていたイタリア。私は料理人として新たな文化を生み出したいと考えております。食べることは生きること。食べないと人は生きていけません。食べるという行為に対して人間はたくさんの進化を経てきました。食料廃棄問題によるゴミがもたらす環境問題に対しても料理人のアイデアや、取り組み次第で変えられる世界があると思います。料理人のあり方次第では地球をもっと綺麗にすることすら可能です。一日に必要な栄養素をしっかりとることで健康を維持し病になりにくい身体を提案することもできます。ローマ時代より続くイタリアの食文化がもつ歴史には今を生きる料理人にとっての答えが詰まっているように思います。イタリアの食文化の普及は、その歴史を一枚一枚紐解き磨き上げることで、料理人の新たな可能性と、食を通じた新たな文化の開花に繋がると確信しています。
【資金の使い方】
・CAMPFIRE決済手数料
・店舗の家賃、水光熱費
・人件費
・イタリア食文化の普及活動
【最後に皆様へ】
私がペペロッソの料理長に就任したのは2015年7月の事で、今年で6年目となります。35年間の歴史の中で私へと【料理長のバトン】が届くまでにはたくさんの方が形やスタイルを磨き上げ、先代の故遠藤総料理長の想いを繋いできました。私にバトンをいただいてからはイタリア料理はイタリア料理でも【イタリア郷土料理】として磨き上げ現在にまで至ります。
三軒茶屋の地にて、日本のイタリア料理の文化を築いた一軒と自負しているペペロッソの歴史と文化、ペペロッソで過ごされたお客様の思い出とこれから生まれる新たな歴史、さらなるイタリア食文化の普及、そしてペペロッソのスタッフの想いと笑顔、そして未来を守りたいです。
ペペロッソ維持の為の資金調達の一部にお力添えをお願いしたく、今回のプロジェクトを立ち上げました。 

イタリア料理はマンマの料理でもあり、食べてくれる方を想って愛情たっぷり作られる料理です。まさに料理は愛情。どうか皆様ご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。
【店舗の詳細情報】
■店名:
ペペロッソ
■住所:
〒155-0032
東京都世田谷区代沢2-46-7 エクセル桃井1階
ペペロッソのマップ
■電話番号:
03-6407-8998
■営業時間:
自粛後の変則営業スタイル
  7:00-22:00 テイクアウト
  7:00-12:00 モーニング
12:00-20:00 ランチ&ディナー
自粛前
12:00-16:00 ランチ
18:00-23:00 ディナー
※営業時間は状況により変更になる場合がございますのでご来店の際に一度お問い合わせください。
■web:
https://www.peperosso.co.jp/
尚、どのリターンも金額を『上乗せ支援』をすることが可能です。
リターンの額に上乗せして、追加ご支援頂けますと、存続に向けて大変助かります。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

いいなと思ったら応援しよう!