ジョバンニ

いつか忘れてしまうのなら、ただ綴るばかり。

ジョバンニ

いつか忘れてしまうのなら、ただ綴るばかり。

最近の記事

終止符を打つように

あの人から貰ったシャンプーが、 なくなろうとしている。 新しいものに変えてしまうことが、 寂しいだなんて。 決意とは裏腹に、 まだその場から足を動かせないでいる私を、 誰が叱咤してくれるだろうか。 あの人の言動や態度に、 たくさん傷付きもしたのに、 大切に扱ってもらった感覚は消えようもない。 気持ちは行き場を失って彷徨うばかり。

    • 価値観が変わるほどの

      自我が芽生える年頃から、 人とズレた部分、人と共有できない己を、 少しずつ認識していったように思う。 無論、親も、友人も、 自分ではない別個の存在なのだから、 100%理解するなんてことを、 コミュニケーションの最終地点には し得ないのだけれど。 村上春樹の小説の中に、 『説明しないと分からないことは、 説明されても分からない。』 という言葉があって、 その言葉が好きだと言ったら、 母親が複雑な表情をしていたことを よく覚えている。 人とズレた部分を理解はしても、 人と