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ソウルメイトとは何ぞや?
私は大河ドラマ光る君へを毎週楽しく視聴しており日曜日を心待ちにしている一人です。
視聴後の感想として面白かった所、感動した所と共に疑問点、違和感も同時に伝えていきたいと思っています。
できるだけフラットな視点で作品を楽しみたいのです。
この作品をけなすためではなく、ましてや製作陣のスタッフや脚本家先生をおとしめる為にこの記事を書いているわけではないことをまず初めにご了承ください。
前回の記事で書いたように、まひろと道長の「ソウルメイト」という関係性について私はずっと疑問を感じていました。
ソウルメイトなのにズルズルと関係を続けるのは何故なんだろう、と。
ドラマの軸として前面に打ち出してきたものをここで崩すのか?と正直ガッカリしたのも事実です。
そもそもソウルメイトとはなんぞや?
様々なインタビューや公式サイトでも言及され続けてきたこの「ソウルメイト」という言葉を深掘りするために改めて様々な記事をチェックし、先生の意図を汲んでみようと思い立ちました。
まずは公式サイトのインタビュー記事をご覧ください。
【二人には身分差があり、一定の距離があるかに見えるが、じつは、その心は生涯離れることのできない、ソウルメイトとしてつながっていた】
という記述があります。
さらに読み進めると、
【最初の制作発表のときにも言いましたが、紫式部と藤原道長はツインソウルで、宿命のふたりです】
という記述が出てきます。
はて?ツインソウルとは?
しかも制作発表の時に仰られていたことなのね?
と、私はここでまたわからなくなりました。
ここでWikipedia先生に助けを求めましょう。
【ソウルメイト (soulmate, soul mate) は、soul(魂)とmate(伴侶、仲間)を組み合わせた英語の造語で、魂の伴侶のこと。一般的には、共通の価値観や好みといった深い親和性のある相手、気性の合った人、初対面でも直感的に懐かしさを感じる人、ロマンチックな結びつきのある相手、運命の伴侶、特別な恋人、相思相愛の相手、互いに深い精神的な繋がりを感じる大切な人、深い縁を持つ人などを意味する】
とあります。
私のイメージよりもかなり広義で、しかも男女の性愛も含めた意味でもあるようです。
また、こちらの記事を読んでみます。
【何度も輪廻転生する中で、助け合ったり同じ目的をともに達成する約束をしたりしている人のこと】
【異性、同性どちらも存在します。同じ目的や運命を一緒に歩いていく仲間ですから、男女は関係ないのです】
こちらの解釈ではソウルメイトは恋愛関係にはなりにくい関係性となっています。
どちらかというと私のイメージはこちらに近いです。
そしてツインソウルという聞き慣れない言葉についての言及もありました。
【ソウルメイトの中でも、とりわけ絆が強いのがツインソウルです。その名前の通り、「ふたごの魂」。もともとはひとつの魂だったのが、この世に生まれてくるときにふたつの魂に別れました】
だから互いの魂を強く求め合ってしまうしより結びつきたいがために身体も求め合ってしまう。何度離れても磁石のように引き寄せ合ってしまう、という意味のようですね。
大石先生はツインソウルという表現をしていることから、こちらの意味で二人の関係性を描いていきたいと考えているのでしょう。
それならば話の筋は通っています。
道長とまひろは互いに好きでたまらないのに、互いの立場や状況から一緒に歩む人生を送ることはできない。しかし何度離れてもまた出会ってしまう。そして求め合ってしまう。
放送終了後にX(旧Twitter)上でもかなりの賛否両論が飛び交い、楽しく視聴している人達からもこれはどうなんだ?という声が聞かれていました。
これは先生の思う「ソウルメイト」と、視聴者の思う「ソウルメイト」のイメージが乖離しているからではないかと考えました。
そこで私のXでアンケートを行いました。
(回答期限は24時間に絞りました)
![](https://assets.st-note.com/img/1728428311-kzdOx9aSf07Hh3gJ61UieEuD.jpg?width=1200)
62%の人は「魂の繋がり合う、男女の愛を超えた間柄」というイメージで捉えているようです。
また、こちらのアンケートも行いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1728428329-fHwP9Tlo51CD4J8bFKxmkiQs.jpg?width=1200)
87%の方はこの言葉を聞いたことがなく、意味も良くわかっていないことがわかりました。
(そもそもこのくらいの得票で大げさに一般論化するな!という御指摘はごもっともです)
ソウルメイトもツインソウルも、元々は西洋文化及び宗教的、スピリチュアル的なところから生まれた言葉であり、なじみのない言葉ではあります。しかしソウルメイトという言葉はスピリチュアル以外の場面でも使われることが多く、男女の愛を超えた魂の繋がり合う間柄としての意味合いが強くなっていったのかもしれません。
なにはともあれ、大石先生の描きたい道長とまひろの関係性は
"元々は一つの魂だった2つの魂が互いを求め、どんなに離れていても再び巡り合い引き寄せ合ってしまう、宿命的な二人"なのでしょう。
そうだったのぉ?大石先生。
いやー、人間の思い込みって凄い。
だけど、ツインソウルなんて知らなかったし!
スピリチュアル系用語を皆が知ってる前提で話さないでくれ!!!
(という本音をぼそりとつぶやいておしまいにします)