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02/11🇺🇸NY連銀 消費者インフレ期待

NY連銀レポート📰

1月調査: 消費者のインフレ期待は短中期で変化なし

1月のインフレ予想中央値は、1年先、3年先ともに3.0%で横ばいだった。5年先のインフレ予想中央値は0.3ポイント上昇し3.0%となった。

1月の商品価格見通しは軒並み上昇し、ガソリン価格2.6%(0.6pt増)、食料品価格4.6%(0.6pt増)、医療費6.8%(1.0pt増)、大学費用5.9%(0.2pt増)、家賃6.0%(0.5pt増)となった。

今後1年以内に職を失う確率の平均値は2.3pt上昇し14.2%となったが、今後3ヶ月以内に職を見つける確率の平均値も51.5%(1.3pt上昇)に上昇した。

家計支出増加予想中央値は0.4pt低下して4.4%となり、2021年1月以来の低水準となった。

1年後の期待インフレ👆️
3年後の期待インフレ👆️
5年後の期待インフレ👆️




ロイター📰英語版

NY連銀、1月のインフレ期待は概ね安定と報告

概要
NY連銀、1月の短期的なインフレ期待は安定
NY連銀、今後の消費支出の抑制を予測
NY連銀、個人の財務状況への懸念の増加を指摘

ニューヨーク、2月10日(ロイター) – 米国民の短期的なインフレ期待は1月に概ね安定していたことが、ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)の報告で明らかになった。
同調査では、今後の支出計画が大幅に減速するとの予測も示された。

NY連銀が月曜日に発表した最新の消費者期待調査(Survey of Consumer Expectations)によると、1年先と3年先のインフレ期待は前月と同じ3%だった。
一方、5年先のインフレ期待は12月の2.7%から3%へ上昇した。

また1月の調査では、食品、ガソリン、家賃、大学の学費、医療費の将来的な価格上昇の見通しが高まった
住宅価格の上昇予測も、12月の3.1%から3.2%へ上昇した。

NY連銀の報告では、インフレの将来的な動向について比較的穏やかな見方が示された。
しかし2月9日に発表されたミシガン大学の調査では、1年先のインフレ期待が急上昇(3.3% → 4.3%)したことが判明している。
また同調査では、2月の消費者心理が大幅に低下していることも示された。

NY連銀のデータは1月を通じて収集されたものであるのに対し、ミシガン大学の調査期間は2月初旬まで含まれているため、時期の違いが結果に影響を及ぼしている可能性がある。

全体的なインフレ率は緩やかに低下しているものの、今後の不確実性は依然として高い
ドナルド・トランプ大統領の経済政策には、
📌 大規模な貿易関税
📌 不法移民の大量国外退去
が含まれており、多くのエコノミストはこれが長期的にインフレを加速させると予測している。
しかし実際の影響度については確信が持てないとの見方も強い。

FRB当局者は、インフレ期待が実際の物価上昇圧力に大きく影響すると考えており、期待インフレ率が安定していることが、最終的に2%の目標達成につながるとみている

同じく月曜日に発表されたクリーブランド連銀の調査によると、第1四半期の主要企業経営者たちは、今後1年間のインフレ圧力が弱まると予想している。
具体的にはCPIの上昇率予測が、2024年第4四半期の3.8%から3.2%へ低下した。

NY連銀の調査では、消費者の支出計画が鈍化する兆しも見られた。
将来の家計支出の増加予測は、12月の4.8%から1月は4.4%へ低下
🔻 2021年1月以来の最低水準

ただしこの数値はコロナ前(2020年以前)と比較すると依然として高い水準にある。

また個人の財務状況に対する認識は、12月と比較して悪化したが、信用アクセス(ローンやクレジットの利用可能性)は改善したとの結果も示されている。

https://www.reuters.com/markets/us/ny-fed-finds-mostly-stable-inflation-expectations-january-2025-02-10/



ロイター📰日本語版

米消費者の短期インフレ期待は横ばい、NY連銀1月調査

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が10日発表した1月の消費者調査によると、1年先、3年先のインフレ期待はともに3.0%と、2024年12月から変わらず。

5年先のインフレ率予想は3.0%と、12月の2.7%から上昇した。

消費者は食料品やガソリン、家賃、医療費などあらゆる分野で物価上昇圧力が高まると予想。住宅価格の予想上昇率は3.2%と、12月の3.1%から上昇した。

インフレ期待が比較的安定して推移する中、全体的なインフレ率は徐々に低下している。ただ、トランプ米大統領による輸入品への関税引き上げや不法移民の強制送還などの政策を背景に、今後の見通しについてはかなりの不確実性が存在する。

家計支出の予想上昇率は4.4%と、12月の4.8%から低下し、21年1月以来の低水準となった。それでも、新型コロナウイルスのパンデミック前を上回る水準にある。

現在の家計に関する見方は12月から低下した一方で、信用へのアクセスに関する見方は改善した。



Bloomberg📰日本語版

米消費者の1年先インフレ期待、1月は変わらず-NY連銀調査

  • 家計の支出見通しは4.4%増、2021年1月以来4年ぶりの低水準

  • 今後1年に失業する可能性があるとの予想は7月以来の高水準

米消費者の1年先のインフレ期待は1月に3%と、前月から変わらずだった。ニューヨーク連銀の調査で明らかになった。

3年先も同じく3%で変わらず。5年先は前月の2.7%から3%に上昇した。

調査によると、家計の支出見通しは中央値で0.4ポイント低下の4.4%増と、2021年1月以来4年ぶりの低水準。だが、新型コロナウイルス禍前の水準は依然として上回っている。

向こう1年のコモディティー(商品)価格見通しは軒並み上昇した。

今後1年に失業する可能性があると予想した消費者の割合は2.3ポイント上昇の14.2%と、7月以来の高水準となった。

向こう3カ月に最低限の債務返済ができないと予想する消費者の割合は13.32%と、前月の14.16%から低下した。


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