見出し画像

バラサオ 概要と感想

バラサオ HP


左が生田斗真、右が中村倫也

直近「バラサオ」という劇を映画館で見てきた。
見るきっかけになったのは父からの誘いがきっかけであり、「ある劇のチケット2人分が取れたのだが見に行かないか?」というものだった。本来2枚分取れたならば私と母親の2人で行かせようと思っていたらしいが、その当時は母親が実家に帰省していたこともあって私と父親で見に行くことにした。

どこに見に行くのか場所を聞いてみると、映画館だと言う。
俗に言うライブビューイングであり、私としては劇を見に行くのにライブビューイング?何で?となったのだが、実際聞いてみるとあまりにもその劇は人気で、第三抽選まで外れた後、当選したのがその映画のライブビューイングだけだったということだった。
そんなにも人気の劇だと言うことを信じられないまま、内容や劇の題名を聞く事も無く映画館に向かった。

映画館に着いたのは放映の10分ほど前だったのだが、満席。
本当に最前列まで人が埋まっていて、「こんなにも人気な劇があるのか・・」と驚きを隠せなかったことは記憶に新しい。別にその劇を舐めていたわけでも無く、父親のチケットが取れなかったという発言が嘘だと思っていたわけでも無かったのだが、映画館での閲覧であってもチケット代は5000円オーバー。
「人気な劇というのは映画館での閲覧であってもここまで人を集めるものなのか・・」と素直にそう感じたのだ。
ちなみに席代はS席で16500円、A席で12500円。

映画の概要は以下の通り。(ネットからの引用)

「俺は好きなように生きる。この〝顔〟を使って」

幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。
島国「ヒノモト」に生きる男が二人。
幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、〝狂い桜〟の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す〝バサラ〟の宴に出くわす。
そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。
「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。
その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる〝狂い桜〟の下で手を結ぶ。
一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。
そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。
流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。
新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。
「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」
眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。
たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?
〝バサラ〟の宴が今、幕を開ける――。


・「バラサオ」の感想

どんな話で誰が出演するかも知らないまま、かつ映画館でみた劇。
感想は「最高の時間だった」
これに限る。

俳優の生田斗真が主演の劇ということもあり、劇の中心は生田斗真演じる「ヒュウガ」を中心に物語は進んでいく。
私は序盤を見ていて「ヒュウガ」と俳優の中村倫也演じる「カイリ」のダブル主人公なのかと思っていたが、物語の進行・セリフ量などを見ていても、圧倒的に「ヒュウガ」が中心であり、見ていて感じるパワーはすさまじいものがあった。

出演者も豪華。
主演の生田斗真や中村倫也はもちろん、元乃木坂の西野七瀬が出演するなど、何も知識の無い若者であっても知っている人が出てくれるので単純に楽しむ事ができる。
劇と言えばの古田新太(私だけのイメージかも知れない笑)も出演しており、個人的には彼だけが素のまま(劇の役になっていない)の印象を受けた。見ていて「劇にそぐわないなぁ」という気持ちがあったのだが、あまりにそのまま過ぎてだんだん面白くなってきたのは新たな発見だった。
おそらくこの「素のまま」演じる古田新太に観客のファンは良さを感じており、劇場で笑うシーンのほとんど(全てと言ってもいい)は古田新太の発言によるものだった。
この劇は終始「ダークネス」であり、笑うシーンはほとんどないのだが、それらを見ていると彼のファンが多い事がうなずけた。

他の豪華出演者達

私はこの劇を通して、生田斗真のイメージが180度変わった。
というのも、圧倒的なセリフの量はもちろん、堂々とした演技と役柄に入る様は「圧倒的主人公」を感じさせるものであり、「中心に立って人の心を動かす」とはこういうことなのかという目に見えない「気」みたなものを彼から感じることができた。

私には宝塚歌劇団に所属するお姉ちゃんを持つ友人がおり、その子のコネでほぼ最前列で宝塚を見る機会を貰ったことがあるのだが、あの時に感じた「舞台の魅力」をもう一度(しかも映画館で)味わえるとは思ってもいなかった。
というのも、今までに学校やプライベートを通して劇を見ることは何度もあったのだが、特段心に響くほどの影響を受けたことは無かった。しかし、同じ宝塚でも「最前列で見るとこんなにも印象が違うのか」と新たな価値観を教えてくれたのが彼のコネであり、劇を目の前で見るのと後ろのほうで見るのではまるっきり違う印象を受ける、すなわち目の前で見る事で初めて得られる「舞台の魅力」に気づかせて貰ったのがその時の宝塚だった。

今回の劇は映画館だったのだが、「舞台の魅力」に気づくことができたのは「映画館だったから」と言っても過言ではない。
というのも、大人気の劇を3次抽選で取ったところで、実際見られるのは豆粒の俳優・女優であり、今まで見てきた何の影響も受けない劇と変わらなかったであろうと思う。

しかし映画館は違う。

俳優一人一人にフォーカスしたカメラ移動は、各俳優の表情を全て見る事ができ、実際に最前列で見るのと同じ印象を味わうことが出来るのだ。
これは私にとって新たな発見であり、「あえて」映画館で見る事を希望するファンがいるだろうなと思ったのは言うまでもないだろう。

生田斗真の「気」を感じることができ、「舞台の魅力」を改めて知る事が出来たのは映画館のライブビューイングだったからだと確信している。
もちろん最前列で見る事にこしたことは無いが、映画館で劇を見るというのも素晴らしく良いものだという事はここで強調してお伝えしておきたい。

今回私がこの記事を通して伝えたかったのは

・「バラサオ」は最高の劇であり見るべき
・席代に見合った感動を味わうことができる
・私が劇を見る上でオススメできるのは「最前列」。しかし席が後ろのほうでしか取れなかったならば、「映画館」で見るべき。最前列と同じ感動を味わうことができる。

と言うことだ。

あれこれ調べたり考える暇があるなら、とにかく見に行って欲しい。
私の言いたいことが理解できると思う。

最高の感動をあなたにも。


いいなと思ったら応援しよう!

ニュートン
「人生観 勉強したこと 出来事」のマガジンで記載している記事は全て経験談に基づいたお話です。新たな記事の一つを記載する活動費として使わせていただきます! よろしければサポートお願いします!