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会社の上層部 把握していないこと多い
「前置き」
私はもうあと3ヶ月ほどで大学を卒業するというのに就職先が決まっていない大学生だ。最近本格的に就活をしだしたのだが、そこで分かった様々なことがある。
私が「就活から得た学び」は、就活における内定の厳しい現実などを初めとした「就活における内容」ではない。一番は「なんでも嫌がるのでは無くて、「とりあえずなんでも1回やってみる事の重要性」」を改めて理解できたこと。これに尽きる。
「「とりあえず1回やってみる事の重要性」とは?あまりにも漠然としてはいないだろうか?」と感じた方は多いと思う。就活を始めたばかりで最後までやりきったわけではないので、何か大きな答えを見つける事ができたわけではない。
しかし「就活をやってみてわかったこと」はいくつかあり、その中でもっとも明確なものに「会社の上層部は把握していないことが多い」ことがある。
もちろんこれは全ての会社に共通するわけでは無いだろうし、私が面接した会社も微々たるものなので、日本にある会社の多くがこの共通点があるのかどうかは分からない。今回記載する記事はあくまで私が体験した経験談の一つなのでエンタメ気分で楽しんで貰えると幸いだ。
「本文」
つい先日、就職先が決まっていない私は大学のキャリアセンターに就職活動について相談にいった。(キャリアセンターとは「大学などで就職支援や進路支援業務を行う専門部署」のことを指す)
そこで相談相手のおばちゃんに教えて貰ったのはとあるリンク。
そのリンク先に飛んでみると、「様々な会社が就活生に対してリモートで会社概要を教える」というものだということがわかった。そして日によって会社の種類も違えば、紹介してくれる会社の量も違うのだった。
このリモートの特徴として、「就活生側は会社概要を聞けるだけでは無くて、自分の顔を出すことで会社に顔を売ることが出来るだけでなく、自分の聞きたいことを実際に会社で働いている社員に聞くことが出来る」という点があった。
私はある大手会社(さすがに名前は伏せるが、皆さんも名前は絶対に聞いたことがある会社)の説明を聞いた際に衝撃的な瞬間があった。担当者は最初から最後まで一人で行なっており、画面外にアシスタントがいるようであった。リモートで会社概要説明を担当されている担当者(見るからに立場の高いお偉いさん)は、会社の取り組み・特徴や、新卒で入社してくれた人に対しての具体的な仕事内容に至るまで詳しい説明をしてくれた。それは非常に丁寧でしっかりとした説明であり、教科書をそのまま読んだかのように綺麗にまとまっていてわかりやすかった。
ある程度会社概要を話し終わり、私達就活生がコメント欄で記載した内容に対して答えるフェーズに移った。そこである就活生が「給料面や会社の従業員に対する複利厚生など、より生活の面に密着した具体的な会話」を聞いたのだが、その会話になったとたん、信じられないほど饒舌だった担当者の口が全く嘘のように動かなくなってしまったのだ。特にビックリしたのは、就活生に絶対に聞かれるであろうと思われる「初任給はいくらなのか」も言えないことだった。結果的にその担当者は答えられない問題に対してどう対応したかというと、私達就活生のコメントを拾うなりする画面外のアシスタントに全て聞く始末だった。
これを見て私は「新卒対応をされている方が絶対に聞かれる内容まで把握していないってどういうこと?」と思ってしまったのだった。もちろん私が早く就活をしていないから、言葉は悪いが「人気が無い、人手が足りない会社」ばかりが残っていたのかもしれない。
しかし、担当者の「自分の知っていることだけ話をしてそれ以外は全く知りません」というあのスタンスはビックリしたのだ。あくまでも会社に入って欲しいと思ってわざわざ時間をさいて会社側も行なっているだろうに、担当者が全然把握していない状態で行なうこともあるんだなという現実を知ったのだった。(なにより隠すそぶりが無いことにも驚いた)
さらにびっくりしたのは名前を絶対に聞いたことがあるような大手の会社でもあるんだなということ(もしかしたら大手ほど会社規模が大きくて把握していないことが多いのかもしれない)であり、新しい知識を得たのだった。
もちろん会社によって違うと言えばそれまでだし、全ての会社が今回の例で出した会社かと言われると違うと言える。
しかしこの経験は、私の親が教えてくれた「社会の経験談」の中で、「経営側がいかに店舗で働いている従業員のことを理解していないか」という話を実感させるものになった。会話の内容は「社会には理不尽なことがいっぱいある」という前提を語ってくれた上で、「上の立場の人がいかに現場を知らないのか」ということを経験談を持って伝えるものだったのだが、場面や内容は違えど、就活の場面においても実感出来ることが本当にあるのだなと。
私としては漠然と就活をするなかで、就活をする上で「会社についてしっかり調べていること」「会社の人と実際に話してみること」の重要性を実感することとなった。
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