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韓国人って賢くない?
「韓国人って賢くない?」
大学に入ってから本当にそう思う事が多い。
留学生や旅先での出会いを通して、日本人以外の友人で一番多いのが韓国人なのだが、そろいもそろってみんな賢い。
もちろん「異国に留学しにきている時点で賢い人が集まるじゃん!」と言われたらそれまでなのだが、実際私が中高で学んだのは日本人で頭が悪すぎた場合、海外の学校に行くという選択をとる人がまあまあいる事実であり、私が会ってきた韓国人からはそのような「勉強が出来なくて逃げてきた」ような印象を感じる人は今のところ一人もいないのだ。
特に一番賢さを感じる点が「言語」だ。
世界中の中でも最も難しい言語だと評される日本語をいともたやすく話せてしまう人が多く、いくら言語の形が似ているからといって並大抵の頑張りでは不可能だ。現に私は大学で半学期の間だけ韓国語初級を勉強した(他にもフランス語やスペイン語も)が、絶対に簡単な習得は不可能だと思ったし、全ての「言語」は勉強したからといって簡単に手に入るモノではないと悟ったのだった。
旅先においても、日本語が話せなくても英語は流暢に話せる韓国人が日本よりも圧倒的に多く、これは「日本が島国だから外国語を話せない」だけで片付けられるものではないなと感じた。
一体なぜこんなに賢いのか?
理由はいくつかあるだろうが、私なりの持論を2点に渡って話したいと思う。
・「「高いレベルで努力する」ことが当たり前の価値観がある」
これは私の友達で同じ立命館の違う学部に通う韓国人の例から感じたことだ。
彼は私と初めて会った1年半前は一切日本語が話せず、コミュニケーションを取ることは全く不可能だった。私のつたない英語で会話がなんとか成立するレベルで、「本当に申し訳無いな」と思いながら会話をしていたのは記憶に新しい。
彼は2年の兵役+オーストラリアでの1年間の生活などがあり、あまり会う機会はなかった。しかし最近再会する機会があったのだが、信じられないぐらい日本語を話せるようになっていたのだ。関西弁のなまりすらも理解し、完璧な会話でないにしても仲の良い友達になれるだけのコミュニケーションは十分に可能なほどだった。
そんな彼に「どうやって話せるようになったの?」と聞くと、即答で「勉強した」と返答が帰ってきた。
とにかく日本人と話して単語を勉強し続ける。
それが最も日本語を話せるようになった理由らしい。
実際、彼は日本語検定を一つも受けていない(これから3級を受ける予定らしい)ので、日本人のようにTOEICを勉強するから英語が身につく。といったような順序を踏んでいるワケでもないらしい。
彼が言うには「努力したもん」。そして「日本に留学しているのに、日本語を話せずに帰国したら周りにバカにされる。プライドが許さない」と語っていた。
彼はその学部(立命でもトップクラスの学部)で最上位近いGPAを取っている(要は賢い)のだが、その賢さは「「高いレベルで努力する事が当たり前」の価値観の中で生きているからだろうな」と痛感したのだった。
・「働き者が多い」
勤勉だと言われる日本人よりも数倍ではないだろうか?
私が実際に韓国に行って体感した事実が「韓国人はよく働いている」という事だ。
つい先日行った韓国旅行で会った20歳の女の子の話をしよう。
彼女は日本語・英語(本当に一ミリも)が話せなかった。出会いは道ばたのベンチで私が話しかけた事に起因するが、普段何をしているのか聞いてみると、目の前のカンナムの大きなクラブでスタッフとして働いているという。
私の日本で育った物差しで見た素直な感想は「勉強が出来ない、顔が良くて夜の世界で働いているのだな」と感じたのだった。しかし深掘りしてみると、カンナムから電車で1時間離れた所に住んでおり、その住居の近くで普段は美容師をやっていると言っていた。要は美容師の仕事を朝からやった後、そのまま電車に乗ってクラブに働きに来ているらしい。
もちろん「眠くならないの?」と私は聞いたのだが、眠くなるけど頑張っていることをジェスチャーと翻訳機を使って答えてくれた。
私であれば、朝から晩まで働いたあとはくたくたで休みたくなるところ。しかし彼女はそれを織り込んだ上で働いていたのだった。
後日その子のインスタを見ていると、週に4日以上はそのクラブで働いている感じであったので、尋常じゃない体力をしているなと素直に尊敬したのだった。
その旅行で出会った人のエピソードは他にもある。
その人はあるバーで出会った33歳の女性であり、バーテンダーを生業にしていた。
彼女は見た目が私と同年代のような童顔美人であり、本当にその年齢なのかと疑ったほどだった。英語が非常に上手で、とても聞きやすいその英語は、コミュニケーションを取る上で何の支障も無かった。
彼女にも私生活は何をしているのかよく聞いてみたのだが、本業はバーテンダーではなく美容系のタトゥーアーティストらしく、彼女もまた二足のわらじを履いていたのだった。
実際彼女がバーの店に立ち始めたのは夜の12時を過ぎた頃であり(もしかしたら少し外出していただけだったのかもしれないが)、非常に忙しい生活をしていることは感じ取れた。
実際、私達が日本に帰国した翌日にはベトナムに仕事で行っており、「この人もまたよく働く人なんだな」と感じた。
このように書いたが、全体を見てみれば勉強も仕事もせず遊んでばかりの人もいるだろうし、全ての韓国人が努力をするワケではないことは重々承知している。
しかし私が出会う数々の韓国人が全体的に「高いレベルで努力ができ」「働き者が多い」事実は存在している。感覚的にだが、この二点だけを見れば全体的に日本人よりも高レベルであることは言えるのではないかというのが私の結論だ。
学歴社会がもたらす影響とも言えるだろうし、陸繋がりの環境がそうさせるとも言えるかもしれない。
少なくとも言えるのは、「疲れた」「しんどい」とへこたれたり、「ちょっとしたことに文句を言っている場合ではない」と自分自身が反省しなければならないということだ。
俺も頑張ろう。
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