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U.S. Highly Educated States アメリカで最も教育水準の高い州はどこ?
最近の時事ネタと言えば様々あるが、やはり直近で一番大きな注目を集めたのは「アメリカ大統領選挙」だろう。
私のゼミが政治ゼミであることや、個人的に経済・政治ネタが好きな事も影響してアメリカ大統領選挙について詳しく調べていた。そこで気になったことに「アメリカの高学歴の州はどこか」というものがある。
皆さんも一度は聞いた事があると思うが、アメリカ大統領選挙関連でよく言われるのは「スイングステートによって勝敗が左右される」ということだ。
「スイングステートって何?」「アメリカ大統領選挙とか知らないよ!」という方の為に簡単に説明しよう。
↑ この記事は「アメリカ大統領の決め方」に関してわかりやすく説明しているので、気になる方は見て貰えると良い。
アメリカ大統領選挙は「各州をどの党が勝ち取ったか」によって決まる。アメリカには50州あるのだが、それらを取りあいっこして、ある数以上勝ち取ると勝敗が決すると言えばいいだろうか。
ここで面白いのは、アメリカでは50州あるうちの43州はどの党が勝ち取るかはほぼ決まっている。勝敗がどちらに傾くか分からない州が7つあり、その7州がスイングステートと呼ばれるのだ。その為、大統領候補は主にこのスイングステートを勝ち取る為に頑張る。
今回の大統領選挙で言えば、このスイングステートは全てをトランプの共和党が勝ち取った。
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ここで言うとこの赤色が共和党、青色が民主党、グレーがスイングステート
陣地の取り合い勝負って言えばいいかな
↑ この記事は「アメリカ大統領における激戦州(スイングステート)」に関してわかりやすく説明しているので、気になる方は見て貰えると良い。
この記事で「なぜ43州はどの党が決まっているのか」などの詳しい話をするつもりはないし、気になる方は各自で調べてください。
とにかくアメリカ大統領選挙において面白いポイントは、「スイングステートで勝敗が決まる」ことであり、逆に言えば他の州はどちらが勝つかは既に決まっているとも言える。(もちろん絶対ではないが)
そしてこうなる理由は様々考えられるのだが、その影響の一つに「海沿いの地域は民主党支持者が多い」という事実がある。
上記の色分けされた地図を見て貰うと分かるが、海に面した外側は青色(民主党)で、内陸部である内側は赤色(共和党)が多い。そしてこの事実は私生活でも実感することがある。
実際、私はLAでシェアハウスをしていたことがあるのだが、その時に可愛すぎてナンパしたアメリカ人女性も熱烈な民主党支持者だった。(LAは民主党支持者が多い)
↓ 「その女性の話はこちら!」
今回はこの「海沿いの地域は民主党支持者が多い」のはなぜかという答えを見つける上で、「アメリカの各州における学歴の違い」に注目してみた。
これには私がどこかで「アメリカの海沿いが民主党支持者なのは、世界各国と繋がりが多いからだよ」と勉強したことがあり、「その繋がりの多さが学歴の違いにも繋がっているのではないか」と考えたのだ。
今回使用した参考文献はこちら
こちらの記事では「These Are the Most Educated States in the Country」と題して「全米で最も教育水準の高い州はどこか?」に関して記載している。
記事を見ていると面白い写真が投稿されていた。
これは「全米で最も教育水準の高い州はどこか」を色分けしてわかりやすくしているものになる。
「青色になると高学歴、赤色になると低学歴」を示している。
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結果を見ると、多少のばらつきはあるものの「民主党支持者が多い海沿いの場所は教育水準が高い」ということが分かった。
これは本記事の本文を直訳したもの
↓
最上級の区別となると、すべての州が同じように作られるわけではない。
客観的に「最も日照に恵まれている」とか「最も健康的である」と主張する州がある一方で、犯罪率が最も高い州であるとか、運転が最も下手な州(マサチューセッツ州)であるとか、あまり自慢したがらない州もある。というのも、その州の住民は国内で最も高い教育を受けているからだ。
キャリア・ガイダンス・サイトZippiaの新しい調査は、各州の住民の教育レベルを深く掘り下げ、上級学位を持つ人の割合が最も高い州を特定し、それに応じてランキングをつけた。具体的には、2012年から2016年までの米国国勢調査のデータを調べ、少なくとも修士号を持っている成人の割合が最も高い州を特定した。
今年のトップはマサチューセッツ州、僅差でメリーランド州、そしてコネチカット州と続く。一方、アーカンソー州は最下位だった。以下は、修士号以上の学位を持つ住民が少ない方から多い方への上位25位までの順位である。
アリゾナ州 10.44%
メイン州:10.46
ハワイ州 10.64%
ユタ州 10.65%
ミシガン州:10.69
ジョージア州 11.07%
カンザス:11.36
ミネソタ州 11.46
ペンシルバニア:11.5
ニューメキシコ 11.
オレゴン州 11.88%
カリフォルニア州:11.9
ワシントン州 12.28%
デラウェア:12.41
イリノイ州 12.65%
ロードアイランド州:13.1
ニューハンプシャー州 13.37%
コロラド州:14.34
ニュージャージー州 14.36%
バーモント州:14.5
ニューヨーク:15.09
バージニア州 15.69%
コネチカット州 16.79%
メリーランド州:17.72
マサチューセッツ州 18.17%
ご覧の通り、ニューイングランドは全米で最も高学歴の地域を独占しているようで、ニューイングランドを構成する6州すべてが上位25位以内にランクインしている(うち5州が上位10位以内)。一方、深南部、平原地帯、山岳地帯の上位3州は、上級学位を持つ住民が最も少ない州のひとつである。
もちろん、本の読み方や大学の学位が必ずしもその人の知性の指標になるわけではない。しかし、少なくとも数人の隣人が壁一面を埋め尽くすほどの卒業証書を持っている可能性が高い場所に住みたいと考えているのなら、どこに行けばいいかわかるだろう。
「まとめ」
今回の結果から、やはり「海沿いの地域は民主党支持者が多い」のは「アメリカの各州における学歴の違い」が関係しているのではないかということが分かった。
「余談」
今回の記事を読んで決して間違えてはならないのは、「アメリカの共和党支持者はアホが多くて、民主党支持者はかしこいやつが多いと捉えてしまう」ことだ。
「共和党が好き!」と言っているやつはアホばっかりだから付き合うの嫌だ。なんて偏見を持ってしまうとその時点で終わり。
あくまで一つの見方という知識として持っておこう。
またこれに関連して、日本人は思想の違いで人付き合いまでまともに出来なくなってしまう人が多いように感じる。(あの人共産党支持者だから付き合わない といったように)
もちろんアメリカで同じようなことが全く無いのかといえばそうではないが、この考え方も間違えていると私は考える。
政治や宗教などで思想が相容れなかったとしても、あくまで人と人で話し合って仲良くすることはできる。そして誰とでもどのような考え方の人とも仲良くするのに必要なのは「様々な見方・考え方を常に勉強して知識を蓄え続ける」ということ。SNSのアルゴリズムで自分の考え方に近いものばかりでてくるようになっている時代だからこそ、個人個人が意識する必要がある。今回はその一環として、日本の記事だけでなくて、海外の記事を読むということにチャレンジしてみた。
様々な分野にアンテナを張って知識博士になるべきだろう。
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