Good Planet
「そんなことで早まろうとするなよ。いいことあるって」
深夜1:00の親友からの電話。彼女のことだとか親のことだとか金のことだとか。色んなことがこんがらがって嫌になってしまったらしい。そんなことは誰にでもあることだ。そんなとき、俺は皆にこの星はGood Planet。Good Planetなんだからさ。ということにしている。しかし滅入った人間の話を聞くのは自分にもダメージが少なくない。こんなときはビールとポテトチップス。ポテトチップの赤い缶は正義の証だ。やっと親友も落ち着いて来たみたいだし、明日は大切な取引先とのミーティングが待っている。
「じゃぁまたな。来週末でも飲みに行こうぜ」そう言ってポテトチップスに手を伸ばしながら電話を切ろうとした時、俺は体勢を崩してベッドから落っこちた。
「おい、大丈夫か?」
スマホから心配そうな声が聞こえる。いや、だめだ。これは全然大丈夫じゃないやつだ。そして俺は眠れない夜を過ごした。