自分の音の好みを知ることがオーディオ選びでは大切です。
味覚同様、聴覚も身体で感じていることなので、好き嫌いなどの嗜好性があります。でもあまり言語化されておらず、共有されていないので、情報に接してもよくわからないことが多い。お客様とお話しすると、オーディオ選びで、「何を参考にしましたか?」とお尋ねすると、「有名だから。」という理由で購入されているケースがとても多い印象です。
味覚同様、聴覚も自分の好みが絶対にあります。今回はそこを見極めるためにレコードを聴くためのそれぞれの機能について説明したいと思います。
レコードを聴くために必要な機器とは?
レコードを聴くためにはレコードプレイヤー、アンプ、フォノイコライザー、スピーカーが必要です。それぞれの役割についてご説明します。
レコードプレイヤー
レコードの音を拾い出すための装置です。プレイヤーにはストレートアームとユニバーサルアームという読み取り部分の違いがあります。
プラッター(レコードを載せるところ)を回すためにはダイレクトドライブとベルトドライブの2種類があります。
ストレートアームとユニバーサルアームの違いについて
ユニバーサルアームは先端のカートリッジを簡単に交換できるのが特徴です。日本製のプレイヤーはユニバーサルアームの機種が多いような気がします。カートリッジ交換できますので、音の違いを気軽に楽しむことができます。
ベルトドライブとダイレクトドライブの違いについて
レコードは物理的にレコード盤に針を接触させて情報を読み取りますので、レコードの回転は静かなことが求められます。少しでも揺れてしまうと、正確に読み取ることができません。
ベルトドライブはプラッターを直接回すのではなく、回転させるプラッターとモーターを離すことで、回転を静かにするという目的があります。ダイレクトドライブはプラッターを直接モーターで回すという仕組みです。
どちらがいいか?ということですが、正直どちらでもあまり変わらない気がしますが、プレイヤーから音が直接鳴るようなガジェット的なプレイヤーはオススメできません。
フォノイコライザーについて
レコードの音は微弱なので、アンプに情報を送る際に、音を増幅させてあげないと、情報が伝わりません。機種によってはアンプにフォノイコライザーの機能を持たせているものや、レコードプレイヤーに持たせているものもありますので、購入の際にはスタッフにご確認ください。アンプの場合、入力にPHONOとあれば、フォノイコライザーがなくても直接つなげることができます。
フォノイコライザーは音の方向性を決める重要な装置です。自分の好みの音がクリアで透明度が高い音が好きなのか、厚みがあって、あったかい音色が好みなのか、それによってチョイスするものも変わってきます。
ギンザレコードでは数万円から数十万円のものをご用意していますので、アンプと一緒に試聴してみてください。
アンプについて
オーディオの音色を決めるうえで、スピーカーと合わせて一番大切なものです。レコードプレイヤーより大切です。
アンプは真空管で動くもの、トランジスタで動くもの、両方使っているものとあります。ギンザレコードにはすべて取り揃えていますので、聴き比べてみるといいと思います。
ここで忘れてはならないのは、レコードを聴く以外の機能をきちんと装備しているか?ということです。
普段からレコードだけ聴くというのはごくまれ。WIFI環境でストリーミングを聴いたり、YoutubeやNetflexの映像と一緒にオーディオを使ったりできないと、利用頻度が落ちて、邪魔なものになりかねません。
映画、音楽をシームレスに聴く環境をギンザレコードで提案していますので、お気軽にご相談ください。
スピーカーについて
アンプ同様、オーディオでもっとも大切なスピーカー。
部屋が大きくないので、大きなスピーカーはちょっと・・・。というお客様がいらっしゃるのですが、部屋のサイズに合わない小さいスピーカーを鳴らすと、ボリュームを上げすぎてかえって騒音になりますので、大き目のスピーカーを余裕をもって鳴らすことをオススメしています。
アンプとの相性はとても大切で、出力が小さいアンプで大きなスピーカーを鳴らすことは困難です。スピーカーユニットを十分に鳴らすことができるアンプが必要です。
ただし、単純にアンプの出力だけがすべてではないので、実際に聴いてみると、これはどうかな?と思う組み合わせでも違和感なく鳴ったりすることがあるので、そういうところもオーディオの楽しみでもあります。自分の好きな音の好みを知ることがオーディオ選びで一番大切ですので、店頭では遠慮せず、いろいろとスタッフとお話ししてみてください。
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