慢性腎臓病について
こんにちは。
現在、8人に一人が慢性腎臓病と言われ、70代になると3~4人に一人が隠れ慢性腎臓病の可能性があると言われています。
腎臓は血液をろ過して、老廃物や不要なものを排泄し、必要なミネラルなどを再吸収して、血液の質や体内の水分量を一定に保つため働いています。
また、塩分や水分の調節による血圧のコントロール、腎臓から分泌されるエリスロポエチンというホルモンによって、赤血球を作ります。
さらに、カルシウムの吸収に関わる、活性型ビタミンDも腎臓から作られます。
腎臓は、これだけ重要な働きをしているため、その働きが弱ると腎臓以外の内臓にも影響してしまいます。
もしも腎臓が弱くなり、その力を発揮できなくなると、
☆心臓病や動脈硬化などの合併症を引き起こす。
☆エリスロポエチンが分泌されず、腎性貧血になる。
☆カルシウムが骨に再吸収されず、骨が弱くなる。
☆塩分や水分を排泄できず、高血圧になる。
のようなことが起こります。
ところが腎臓の機能が低下しても、痛みがあるわけでもないため、気がつかずに症状が進行し、慢性化してしまうケースがほとんどです。
腎臓が悪いと浮腫みがひどく、足首のあたりを指で押してもなかなか戻らないということがありますが、それ以外でも次のような症状がある方は病院で検査をした方が良いかもしれません。
・体に痒みがある
・夜間尿、頻尿がある
・腎性貧血による、めまい、たちくらみ、動悸がある
・全身の倦怠感
慢性腎臓病の診断は、血液検査、尿検査、画像診断から行います。
血液検査、尿検査では次の値に着目します。
①血清クレアチニン値(正常値男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下)
②eGFR(60mL/分/1.73㎡未満)
③尿蛋白(0.15g/gCr以上、30mg/gCr以上のアルブミン尿)
慢性腎臓病は、自覚症状がないために気付いた時には病状が進んでしまっていて、最悪腎不全となります。
腎不全の治療法に第一選択肢として人工透析があります。
腎臓が働かないため、腎臓の代わりに血液をきれいにする目的で、人工透析を週3回、継続して行うことになります。
そうなる前に、食事や運動、ライフスタイルの見直しが重要なカギとなります。
誠心堂では「元気な腎臓を守る健康セミナー」を開催します。
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