《ライブレポート》12/13ガウェイン卿と緑の騎士in東京小さな喫茶店homeri
皆様ごきげんよう、吟遊詩人の妙遊です。
さて12月13日金曜日 、東京四谷小さな喫茶店homeriさんにて。『ガウェイン卿と緑の騎士』の語りと竪琴のライブをいたしました。
お聴きいただきました皆さま、応援してくださった皆さま、そして小さな喫茶店homeri主様、大変ありがとうございました。
そもそも翌日に国際アーサー王学会の日本支部大会に参加するため、東京に行くことになりまして。
homeriさんにお声がけさせていただき、前日ライブと相成りました!!
当日、お店に着きますと、可愛らしくて素敵な店内で居心地が良かったです。これは常連になるお客様もたくさんいらっしゃるだろうなあ……。
お店の主様も椅子の位置や、ライトのセッティングにこだわってくださいました🌟ありがとうございます。
お客様はコアなアーサー王伝説好きの方〜アーサー王伝説をまったく知らない方まで様々。
語りの間は声もハープの響きも良かったようで、なによりでした。
そして私は……アーサー王伝説をよく知らない方の初見の感想を聞けて嬉しかったです。フフフフ。「エッ、まさかあの人が!」という初見の悲鳴をお聞きできました👍(オタクなので初見の悲鳴が好き)
「アーサー王は知らないけど、エクスカリバーなら知ってる」とおっしゃられるのもお聞きして、エクスカリバーの知名度の高さを思い知りました。
……んん?!いや待てよ、そういえば私もアーサー王よりエクスカリバーとの出会いの方が早いです!(聖闘士星矢)セイムセイム。
アーサー王伝説をよくご存知の方とは、語りのライブ終了後も深掘りしながらじっくりお話ができました。これまた楽しかったです♪
特に色彩。青いマント、赤いサーコート、緑の帯、緑の騎士など。印象的な色彩が多数登場します。
……というわけで中世ヨーロッパの色彩の世界を深掘りしたい!という方にはこちらがオススメ!!
青の意味は特に面白いのでおすすめです。
作中でも、ガウェイン卿が青いマントを身にまとっているシーンはとても印象的。
ぜひぜひ思いを馳せてみてください♪
音楽については、効果音やBGM的なもの以外にも、中世ヨーロッパの曲を3つ入れております。
ひとつはオークニーの聖歌。
ガウェイン卿の父のロト王の領地がオークニー&ロジアンなんですね。オークニーの王子様ということでオークニーの曲の一部をオープニングとエンディングに。
あと二曲は中世スペインの聖母マリアのカンティガ。
Cantigas de Santa Maria384とCantigas de Santa Maria166です。
こちら二曲とも中世音楽好きに愛されてる歌ですので(私も大好きです✨)YouTubeなどでお探しになってみると沢山でてくるかと存じます。
384の"A que por mui gran fremosura"はマリア様の色についての歌で、色彩豊かな本作品にぴったりなので。
おすすめはこちら。超シンプルなんですが私はこれが一番好き。
166の"Como poden per sus culpas"はマリア様に祈ったら足がなおった男の歌。
おすすめはこちら↓
やかましくて最高です。
コチラも味があって良いです↓
そして、有難くも沢山X(Twitter)の方でお客様からご感想をいただきました。光栄至極!!
たくさんのご感想、厚く御礼申し上げます。
ご感想拝読できるのめっちゃ嬉しいですからね。本当にね、ありがたやありがたや。
特にハープが斧になるのに言及していただけるのは嬉しいですね!(そこかい)
私のハープ、なかなかに斧っぽい部分がありますゆえ……✨
そしてお話しましたガウェイン卿と緑の騎士。沢山日本語訳が出ております。
もともとは中世の英語なんですが、この作品、傑作といえるような作品のため研究者さんが多いので「中世の英語→日本語」の翻訳がわりとよくなされているのです。
……ただし、すぐに絶版します。
一部の専門家が買い求めたら終了してしまうのでしょうね。
ですが、珍しく絶版していないバージョンがありまして。
それが「中世英語→現代英語→日本語」の形で訳されたコチラ↓のバージョン。
私も一番最初に手に取ったのはこちらです。
……緑の騎士、デッッッカ?!
表紙にビビりますね。
こちらは『指輪物語』の作者トールキンが原文の中世の英語から現代の英語に翻訳し、それが日本語に訳されたバージョンです。二重訳というものですね。
ちなみにほかの翻訳と読み比べてみてもこの翻訳がおそらくは一番読みやすいです。
注意点としては読みやすさ重視のためか、意訳になっている部分があるそうで。
「トールキンがどう訳してるか正確に知りたい!」というトールキン好きなお方は、トールキンの現代英語訳をお手に取ってくださいませ。
原典に近いものでしたら、中世英語から日本語に訳されているものを手に取るのもおすすめです。
絶版しがちなので図書館などでどうぞ。
私が参考にしておりますのがこちら。
(Amazonの古書がえげつないお値段になっていましたので、日本の古本屋さんから。)
雅な文章で麗しいです。そういうのが大好き!!という方におすすめ。
菊池先生による注釈も充実していて、知識が深まります😌