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Record.97 霊界大戦 vol.60 ●イタコのミチルさん ●猫の首輪
●イタコのミチルさん
またまた、新しいサロンに勤めはじめた。(サロン難民)
本当に、どんだけ出逢うねん!ってくらい、新しいサロンにも霊感がつよいミチルさんという年上の人がいた。
いつもニコニコしていて、明るく、よく働く人だった。
でも、男性オーナーと折り合いが悪く、オーナーはミチルさんを毛嫌いしていた。
ミチルさんは虚言癖があって、突拍子がない行動をする、頑固だから話も言う事も聞かないと、オーナーはいつも私に愚痴を言ってきた。
私がミチルさんと話して感じた事は、イタコ体質で繋がりやすいからその時々で無意識に繋がったりするので、その時の記憶が飛ぶから、周りからしたら辻褄が合わずに振り回されるんだろうな……という感じだった。
本人からしたら記憶が本当にないから、周りに責められても嘘はついてはないのだ。
霊感強い人は本当に大変だなあ( TДT)と切なくなる事が沢山ある。
今の社会じゃ理解されない、誤解しかされないような人だ。
私が霊的な事に理解があると分かってから、ミチルさんも時々自分の事を話してくれた。
『イタコやから、相手の気持ちが入ってくんねん。相手と同じになってまうねん。邪気とか、考えてる事分かるから……しんどい』
そう言っていた。
相手が邪気を持って接してくるから、こちらも同じ対応になると言っていた。
『実さんはなぜか読めないんだよねぇ。膜があるというか……入れない。だから楽だよ。へへへ』
と、ミチルさんは笑っていた。
周りの人がミチルさんを悪く言うが、周りが言うような態度を私は見た事がなかった。
私はカオスやからキャッチしにくいんだろうな、と思った。
ミチルさんは、自分の能力をどう扱って良いのか分からない感じで、社会的にはまともに見られたいから、必死にバランスを取ろうとしているのが分かった。
『変に思われたくないって思っちゃうねんな……』と言うので、
『ミチルさんは自分の能力認めて、素直にそういう仕事した方が良いですよ。社会に無理に合わせない方が、まともになれますよ。社会に合わせようとして、自分の霊感や能力を否定する時におかしくなるんですよ~』
と、私は言った。
ある日、私が夢に出て来たとメールが来た。
『うちの、昔住んでた実家に実さんがいて、うちの家族と笑いながらお茶しててん。びっくりした。あの家に入れてんのがスゲーなって。他人があの家に入ってるの初めて見たよ。強者やね!』
と話してきた。
もちろん、意味は分からなかった。
ミチルさんの能力は家系のものだと感じていたので、生い立ちにも色々あったんだろうなと感じた。
ミチルさんはめちゃくちゃよく働く人だったので、たまに疲れきった時にお店に魂をおいていっていた。
施術部屋にミチルさんが項垂れている姿をちょくちょく見ては、
『ミチルさーん!魂忘れてってますよー!』
と、LINEした。
『あ、ごめん(;´∀`) そんな気がしてました』
ミチルさんも面白かったな。
●猫の首輪
うちの猫娘達の首輪が古くなったので、新しい首輪に変えて古い首輪を引き出しにしまった。
夜、イチが鳴きながら古い首輪を私の枕元に持ってきてびっくりした。
引き出しにしまったのに……どうやって!?(@_@:)
今の首輪が気に入らないのか?!……でも、古いのはボロ過ぎて無理だし……。
また元の引き出しに戻した。
次の日の明け方、またイチがニャーニャー起こして来るので起きたら、枕元に首輪がお供えされていた。
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思わず写真撮った。
ちゃんとシバの分も持って来るとこが凄い…。
しかもこれ、一階のリビングの棚の引き出しから出し、わざわざ二階に運んで来たのだ。
明らか何かを訴えている。
しかも、3回。
次の日の夢では、また枕元に首輪を持って来たイチが、
『母さんが倒れた時のためにこうしとくの』
と言っていた。
え、私、倒れるんか?(;゜∀゜)呪術そんなヤバい感じ?
そんな出来事を、大の猫好きでもあるミチルさんに話した。
次の日、ミチルさんからメールが来た。
ミチルさんは猫もイタコできるらしく、イチに聞いてくれたと言った。
『母さんがいない時のために御守りくれたから、母さんも離れているときに御守り持ってて』
そう言っていたそう。
私は、新しい首輪をつける時にイチとシバに『御守りになるから大事にしてね』と言って付けていた。
魔物に狙われまくる私に、イチシバは離れている時に自分達の首輪を御守りにして欲しい、ということだった。
うおおお~~~~~~泣ける( TДT)
その意図を受け取った事をイチに伝えると、首輪をもう持って来なくなった。
普段は持ち歩かないけど、遠出する時などには必ず御守りとして持って行くようにしている。
イチシバの首輪はボロボロだし獣臭そうに思うかもしれないけど、じつはフローラルな匂いがするよ。
不思議だなあ~。