Record.173 沼地に住むもの 追記
前回の追記。
11/30、ナカムーが話してきたこと。
ナカムーは毎日あの沼に行って神様達に謝っていたらしい。
一昨日くらいか、またあの沼に行ったら、ヌシが沼の真ん中に浮いていて、ヌシの周りを魚の神様が囲っていたらしい。
そして沼の周辺の近くに、今までにはなかった血が落ちていたのだと。
ナカムーは何だろうと血の跡を辿ってみたら、血は沼の中に続いていて、
沼の中に、『巫女の私』が沈んでいたらしい。
その姿は呪術にまみれて禍々しく、血まみれで、顔はぐちゃっとなり、粘土みたいな濃い灰色になっていた、とナカムーは言った。
宇宙戦争で見た洞窟系の貞子並みの姿らしい(笑)やべぇ。
自分のせいでこうなったと解ったナカムーは、その私を沼から引き上げてヒーリングしたと言った。
『よく引き上げたね( ;´・ω・`)怖かったじゃろ』
『うん、でも俺のせいでそうなったから……引き上げるしかないよ(´;ω;`)』
呪術を一手に背負って死んだ私の状態はかなりエグくて、エミイ神や魔神の光を借りてヒーリングしたけど、かなりの時間がかかったらしい。
沼の主にも神様達にもみんなに手伝ってもらってヒーリングしたのだと。
最後、私の姿が金色に光りだして、元の姿に戻り、ヒーリングは成功したとナカムーは言っていた。
沼の周辺に血が落ちていた理由は、私はすぐ解った。
生け贄になる時に私は体をロープでぐるぐる巻きにしてもらって、目隠しをし、手首を切った状態で沼に沈めてもらったから、運ぶ時に血が落ちていたのだろう。
今日ちょっとスッと楽になった感じがして、謎の穏やかさを感じる事があったから、
私の過去世がヒーリングされたからかなあとナカムーの話を聞いて思った。
前世を色々知ったナカムーは、
『だから俺は実ちゃんの宇宙戦争を手伝わないとアカンかったんやろな』
と言っていた。