ミケネコ探偵日記 エリザベス編③
さぁ、いよいよお庭を捜索していく。
住宅街を歩いて自宅の真後ろのお宅へ向かう。
その道中飼い主さんに声をかける住民が何人かいらっしゃった。
どうやら近隣に愛されている方のようだ。
本当に片っ端からお庭を捜索できるかもしれない。
1番怪しいお庭へ到着する。
怪しいと思った理由としては、道路を渡らずに庭だけを通って行けるルートがある点、そしてウッドデッキがあり猫が隠れるのにちょうどいいスポットが遠めに見ても確認できたからだ。
まぁだからといってそんなに都合よく見るからに怪しい所に毎度いるほうが稀だが。
さっそく暗くなってしまう前にお庭を捜索させてもらえないか頼み込む。
飼い主さんの人望もあってか徹底的にやっていいからねとの許可をいただける。
ありがたい
さっそくウッドデッキの下へもぐり込む。
なかなか狭い
人間が入るとうつ伏せから仰向けになる事も出来やしない。
僕が猫なら落ち着きそうだ。
木の香りがしてゴミ1つない。よく手入れされている。
いや?ペットポトル?
プラスチックのようなゴミが1つ見える。
せっかくだから拾っておこう、手を伸ばすとそのゴミが手から逃げていく。
ゴミじゃないようだ。
エリザベスカラーである
まさかこんなに早く見つかるとは
ウッドデッキの下で、エリザベスカラーをつけたまま動きにくそうに猫ちゃんが縮こまっている。
とても愛くるしい。
エリザベスカラーが邪魔しているのか、見知らぬ僕に触られても逃げずに丸まっている。
そのまま首をしっかり掴み、優しく抱いてウッドデッキから出る。
飼い主さんが抱きかかえられたエリザベスを見て驚く。
そのまま先にエリザベスをお家へ連れて行き、それから改めて協力してくれた方へお礼をし、ひと仕事を終える。
飼い主さんからたくさんの感謝をいただき帰路につく。
次の猫ちゃんはどんな子なんだろう
期待も不安に胸を膨らませる
エリザベスちゃん
飼い主さんとお幸せに
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