ミケネコ探偵日記 エリザベス編①
今回はエリザベスの話をする。
ずいぶんと気品のある名前だと思う。というのも今回の猫ちゃんはなんと、エリザベスカラーをつけたまま逃げたらしいのだ。
なにか手術?をしたばかりらしくかなり飼い主さんは心配していて、けっこう僕に対して当たりが強かったのを覚えている。
家族がどこかへ行ってしまったのだ、ある程度は覚悟の上である。
エリザベスはロシアンブルーで写真を見ると品の良さが伺える。
飼い主さんとお話をする。
かなり不安の面持ちでこちらの話を聞いている余裕はなさそうだ、一方的にどれだけ不安なのか、心配で夜も眠れない等と自分の話が多く状況把握に手こずってしまった。
どうやら逃げて2日目らしい
いつの間にかいなくなっていて、窓が少し空いていたとの事、前日から探しているが気配もない。
きっとどこか遠くへいってしまったのだろう。
ほんとに見つけられるのか
ちゃんと捜索してくれるのか
どうしたらいいかわからない
ペット探偵なんて信頼できない
まずは安心させなければ
この子はペットショップで購入してからお外に出たことがない完全な室内猫である。
そして他の猫から見ても目立つロシアンブルー
十中八九この子は近くに潜んでいる
それもほんとに呆れるくらい近くの可能性が高い
お外を知らず、外の先輩猫から見ても目立つ外見をしている。つまり目立つのだ。人間のハーフの子供がよくも悪くも目立って、先輩等から目をつけられやすいように、エリザベスも先輩猫から目をつけられやすい。
いろいろと人間に例えて通づる部分もあるのだ。
しかもよりによってエリザベスカラーをつけているのだ。
目立ちすぎだろう
ハーフの子供がモッフモッフのチンチラのコートでも着て登校してきたら一躍有名人だろう。
「なんか見ねぇツラがイキがって調子に乗ってやがる!」
こうなる。僕もそんなやつ好きにはなれそうにない。
そして2日目という状況
間違いない。かなり近くに隠れている。
その旨を伝えてまずは落ち着いてもらい、早速捜索を開始する。
続く
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?